Blog ばったもんのめっけもん

春ツアーの「股下サバ読み!たふたふボトム」が好きだ~!”と何度も奏上してたんだけども。

Louis Vuittonのモノグラムパンツ。おしゃれ!
ふと、デビュー前後の定番スタイルだったニッカポッカに似てるんだと気づき。

顔のちっちゃさに比して末広がりの赤いニッカポッカというバランスと、サングラスのオラオラ感がよかったですよね・・
8月は千春の初コンサート記念日や竹田さんのご命日があって、映画『足寄より』を思い出す。
今年2月に『罪と悪』舞台挨拶で、初めて大東さんを生で拝見し
「千春くん・・大人になったね・・」と思ってしまった(同世代なんですが)
ベースとはいえ、この佇まいに「わわわ~」ってなった。。
 

 

☆第二部

◆兵士の詩
「マリア マリアって歌詞なんだけど、俺、浄土真宗だから。正しくは、親鸞 親鸞なんだよな。でも、ちょっとほら、今ひとつ歌に合わないから」
コンサート翌日、明治村に在る教会に足を踏み入れたら正面にマリア様が。自然と頭のなかで「親鸞 親鸞」と流れてきた。。

 

◆生命
「(さっき手を挙げてもらったら)初めての人が多いから。この歌を、俺の歌としてぜひ聴いてもらいたいなと思って、急遽入れてもらいました」「俺は歌詞カード観ないと歌えないんだけど。それは全部の曲、自分で創ったから。僕・私・俺、君・お前、いろいろ考えて出来上がるから、最終的にどれにしたのかわからなくなってしまう」

本当に急遽歌うと決めたらしく、歌詞カード持ったスタッフのかたが舞台上に走ってきた!
他の会場でセトリに入ってるとはいえ、バンドメンバーもスタッフの方々も、さっとこの曲のスタンバイできるのが凄い。。
(幕間に決めてたら、ここで歌詞カードが走ってこないと思うのだけど・・・でもさすがに休憩時間中に決めたのかな・・)

千春の娘さんが現在暮らしてらっしゃる東京の公演でも歌われた曲。

「親は、子どもがいくつになっても親。ところでよ、政治資金の問題」
話が滑らかに変わりすぎた。
「どこの政党も、”0から考えませんか?”っていう奴がいない。0から何が必要か、必要なものを検証することをしない。ひとつずつちゃんと積み上げてほしい。人間は、立って半畳寝て一畳で済むんだから」「つくづく思います。人情、義理、思いやり。日本から消えていってしまいそうだと」

 



コンサート終盤。客席にむかって感謝を述べる千春。
「よくぞ今日、ここに来てくださったと思います。今日ここにたどり着くまでに、どれほどの困難を乗り越えてこられたのか
俺自身だって、何があっても乗り越えられる自信がある。松山千春が乗り越えられない困難は無い
コンサートは2時間3時間、こうやって一緒に時間を共有することができる。だから、みんな一緒に乗り越えられる!
「俺は、言うことはデカいけどやることは小さい!任せておきなさい!」
あれっ?!(笑)

「乗り越えて乗り越えて。また秋にここで」


◆友よ
新曲と思えないほど、コンサート第2部の締めを担える力がある曲。
名古屋公演は3階てっぺん席から観ていたので、上方からステージに注ぐ光を含め、全体を見渡すことができた。
恍惚な場を共感できること。この空間全体が「コンサート」であると感じられる。



そして8月末。
千春の療養が必要になり、秋ツアーの中止が決定。
千春が仰っていた、人は困難を乗り越えてるから生きているというお話と「またここで会おう」という約束
名古屋だけでなく他の会場でも伝えられていた言葉たちは、ファンと、そして千春御自身にも力になってると思っているので。


御本人の気持ちや興行としては春ツアー再開を目指してそれが実現できるのが一番だけど、たとえば、しっかりお医者さんのOKでたタイミングで、曲数しぼって北海道1ステージであっても、それができるくらいの回復で凄いと思う。
(ラジオやコンサート復帰という目標は、回復の原動力になられると思う)。

健康が何よりも大切。どうか元気で!」という千春の言葉も何度も何度も伝えられてるので、それがそのままご本人ブーメランになってほしいと、切に祈っております!




 

安部公房原作、映画『箱男』。

27年前の映画制作中断から時を経て、安部公房生誕100年に完成した今作。
箱という究極の匿名性、身を隠しながら世の中を覗き批評しメモを綴る。
50年も前に書かれた小説は、SNS隆盛の現在の写し鏡になっていて。スマホという小さな箱から、匿名で書き綴る。いま世に出た意味は大きい。。

 


小説と違う映画ならではの仕掛けも。どこからどこまでが箱なのか。観てる側なのか観られてるのか。内側と思っていたのは外側かもしれない。
ラスト数秒で、これまで観ていたものが「反転」する驚き。
本作上映前に舞台挨拶があったのだけど、終映した途端にこの光景思い出した。

 


この光景そのものが、映画の一部だった。本編であれだけみんな箱被ってるのに、主要キャストの役名誰も「箱男」じゃないんですよね・・という。
27年越しの完成、おめでとうございます・・!🥹


新宿ピカデリー隣接の紀伊国屋書店新宿では、安部公房全力推しコーナー🫶🏻💕
映画では🐊( '-' 🐊 )ワニチャンが大活躍だったので、ワニも展示されていた。
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「ネットが社会に広がった以降の匿名性を表現できるんじゃないか」永瀬正敏(58)が主演映画『箱男』に込めた“27年越しの情熱”
 

ルパン音楽のJAZZグループから御三方で結成した派生バンド。そこに松山千春ツアーメンバーとしても活躍されてるキーボード中道さんが加わったSession Explosion!の第2回公演。何もかも凄い、歴史的な顔合わせと伝説の曲復刻と生演奏の力。


ルパンも千春も30年近くファンやってる私としては。。。手前に中道さん・奥にミッチーさん。千春のデビュー時と現在を支える御二人を真っ正面に臨むという、千春ファンとして最上席に坐らせていただいて(ルパン界隈が多い客層の中で、相互乗り入れしてる私)。ミッチーさん中道さんの手元を揃って拝めるなんて千載一遇なので、ほぼ手を見ていた。。


Session Explosion  ー目黒 Blues Alley Japan 
和泉 聡志(g)
Michio長岡(b)
宮崎まさひろ(ds)
中道 勝彦 (key)
※敬称略
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どの曲も凄いことしか起こってないんだけども、たとえばオリジナルでは8人編成の『THEME FROM LUPIN Ⅲ 2021』。

 

今回4人にしたことで、不在のフォーンセクションなどぜんぶ中道さんのとこから鳴ってて「何人いるの??」ってなった。。
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市原さんのピンチヒッターで入られた宮崎さん。ジェントルな雰囲気を纏いつつもキレッキレという、名人芸でした。。初めて生で堪能できて。。
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和泉さん曰く、本丸であるYuji Ohno & Lupintic Sixでやるのは、ルパンの有名曲。でも、ルパンの音楽も大野雄二サウンドも、他にも名曲がたくさんある。それをやっていこう!と。今回は大野さんの名盤『フル・コース』から2曲を蘇らせて、オリジナルメンバーのミッチーさんが奏でてる・・という、まさか40年余りを経て聴けるなんて😭 スタジオレコーディングのみだったのでLIVE演奏は初めてとのこと!!『Michy’s Walk』については、ミッチーさんから直々に、まさかの誕生秘話が。。こんな格好いい曲なのに(笑)。一杯呑んでの語り口がこの曲調まんまでしたたしかに。。

大野さんのオリジナルアレンジに中道さんがピタッとはまってらっしゃるというか・・・忠実に誠実に、且つ、単に再現ではない・・という。老舗の味は実は分からないように変化してるから生き続けるんだよみたいな・・(?)。大野雄二サウンドの継承という偉業さえ感じる一夜。和泉さんの想いがアツい・・!
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次回は市原さんカムバックされて、ドラム御二人体制という前代未聞の編成で実現してほしい!
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【セットリスト】

Cissy strut

 

Boogaloo to Lupin

 

ミステリアスジャーニー

Greenback and silver scale

ルパン三世愛のテーマ

 

Comin' Home Baby

Route246

Michy’s Walk
That stuff

THEME FROM LUPIN Ⅲ 2021

 

Mercy,Mercy,Mercy

 

EndlessSHOCK 2024 大阪梅田芸術劇場 2024.08.08

 


帝劇とは、座組も芝居もハコも装置も音響も照明もぜんぶ違くて、同じ台詞でも言う人言われる人によって違くて、もはやパラレルワールドだから悲劇回避できるんじゃとすら思った🥲(それはさすがに無理だった)
大阪公演のライバルは、ユウマ。一見「陽」に見える人ほど、深層部で抱えてたものが顕になったときに辛い・・というライバルだった。中山優馬さんの凄さ。

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照明機材との距離感なのか、光量が帝劇より強い。たとえばバルコニーのシーン、暗がりのアンサンブルもしっかり見えた。同じ振付でも、舞台の大きさが違うことで、人数や立ち位置も変わる。まして先日までスピンオフの『Eternal』まで上演してたから、なまじっか別の作品やるよりも難しいのではとさえ思う。
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一幕ラスト、演者たちが命がけの運動量な殺陣。3階席から見えるスポットライトの動き、殺陣についてく速度にも強弱にも驚いた。観客は無意識のうちに誘導されて人物を追ってるけど、もしスポットがズレたら気づくしミスとわかってしまう。匠の技。
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帝劇の奥行き、一般的な大ホール2つ分くらいはありそう。コロナ対策のときは雛壇のさらに後方でフルオケが壇上に載ってたくらいだから、帝劇休館中に他の劇場で続けるかとなったときに、否になってしまうのも「なるほど」とは思った。梅田は(博多も)毎年やってるホームタウンで、人物も見やすくて良さがあったので、やっぱり残念だけど・・
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帝劇とは、各種フライングの距離もきっかけも違う。たとえばラダーフライングは、天から降りてくるハシゴの数や距離そして高さが異なる。2階手すりへの着地が無いぶん、浮遊のアレンジが多くなっていた。
今回自分が3階席というのもあるけども、帝劇ではハシゴを飛び移っていくのが昇天してくイメージに見えたのが、今回はピーターパンみが強かった。
また、フライングを綱元(人の手)で行うのは、呼吸で合わせるのもあるけども、機材トラブルや上演中の自然災害やトラブルの際でも、出来る限りの安全を確保できるからだなと思った。
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3階からなので、フライングは下方に見える。背筋で支える飛翔を、背中側から観られる贅沢。。EndlessSHOCKは、1~3階席どこからでも醍醐味がある。
25年近く2000回を超える公演がすべて、チケット瞬殺の凄さ。

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今回のライバルは、ユウマ。これまで自分が観たライバルたちのなかで、コウイチといちばん並び立つ感覚があった。
・タツヤ(映像作品で):オラオラ系の弟分。脱ぐ。
・ヒロミツ・ショウリ:コウイチの背中を追う次世代
・ユウマ:コウイチと二枚看板になれそうなのに、天性のスター性に叶わず苦杯

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・中山優馬さん=ユウマは2019年のライバル 以来、5年ぶりの登場。 
・第一幕のユウマは、お調子者のムードメーカーに見える。真っ当にやるべき努力はしている。
彼は彼で人気者。でも、一見「陽」な人ほど、深層部で抱えてたものが顕になったときに辛い。
お調子者を演じざるを得なかったのか。「Show must go on・・かよ」の台詞で、諸刃の剣が如く、彼が反転する。「周りが見えなくなる」のは、第二幕でも、自分の行為がカンパニーの心を深く傷つたことまで思い至ってない。ラストで彼はコウイチの手を借りて立ち上がるけど、光一さん曰く「本編は”ハッピーエンドっぽく”見せている」。本当に前に進むのは3年後を描く『Eternal』である。第二幕以降は特に、主役がライバルにスイッチしてると思う。

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リカ役の、いい意味でのブレなさ。
オーナーやライバルは配役によって大きく印象が変わる一方、リカのイメージは統一されていて。それは力量の要ること。リカだけは名前が変わらず「リカ」なのも、意味づけがありそう。
そのうえで、「○○さんのリカ」と言われることの凄さ。

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ユウマの腿!に対して、コウイチは帝劇でサイズアップしたパンツが既にだぶだぶで、却ってよけいに細く見えた・・・。でも太鼓のパフォーマンスになると、ユウマより腕が太い!これが布フライングを涼しい顔でやってのける腕だ!
帝劇ではおしりを期待していったのに(?)、今回はめちゃめちゃほっそりされていて(3時間超の舞台を1日2回・・連日・・)、おズボンがダボダボなぶん、「おしりが無い!」ってななった。。イカ寿司召し上がってください・・
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ユウマ、ガタイがあって体幹しっかりしてることで、着物でも安定感があって、腕を拡げたりしても、踊りが美しい。・・と思っていたら、前日の公演でギックリ腰、この日も上演自体が難しかったと後から知って。。すごい・・・お大事にされてください。。
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大阪のカンパニー、東京とはまた違う、まとまりとリズムが心地よく。言い方あれですが、このメンバーなら一幕めの事故回避できそうだった(それは無理)

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コウイチの髪、金にも明るい茶にも赤にも黒にも見える。
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一幕は眩い、とにかくキラキラ発光してる!
二幕は青白い美しさからの、終盤、命を燃やす輝き。
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これを書いている8月18日が、大阪千穐楽。

どうぞ無事のフィナーレを。






 

 


そういえば、鎌倉と東京はネックレス1本だったと思うのだけど、名古屋ではダブルになってた。き、気になる・・。いや、最初っからダブルだった??そしたら気づくと思う。。
胸元開けて金のネックレス見せるよね!!!好きだ!!✨

犬山城天守閣。こんどは木曽川の鵜飼を観に行きたいな・・

 

☆第二部
◆オホーツク

千春の恩師 竹田さん「北海道のことを沢山歌ってほしい」という想いを受け止めて、千春が書いた曲たちのひとつ。一部が恋愛の歌、二部がフォークソグ。その一曲めにこの歌を。

「これだけオホーツクオホーツク言ってるので、タイトルは『オホーツク』、で間違いないと思います」

◆メンバー紹介
御一人ずつ一曲でひとつのLIVEとして成立するんじゃないかといつも思う、豪勢且つメンバーの方々の気合が感じられるコーナー。特にエレキ山崎さんは「お前、俺のバックで不満なのか?」と千春が問いただすほどの炸裂っぷり。めっちゃピカピカしてる・・・!バンマスの夏目さんがトリなんだけど、鹿児島では千春がナチュラルにとばしてしまったらしく
「それ以来、夏目が凄い目でこっちを見てくるんです」

◆決意
照明は、赤のサーチライト風。音響は、あの長音を捉えに行くのが凄い‥(捉えに行くという言い方が正しいかわからないけど)

「『オホーツク』『決意』とくれば、北方領土問題です」「名古屋のみんなは興味がない、もしくは実感が無いと思うんだけど。北海道でさえもな、広いからな。釧路とかあの辺りが特に意識されてる」


「プーチンはもちろん、ゼレンスキーもとんでもない。武器を調達することで、国民がどんどん死んでるんだぞ。国民の命を守るには、違うだろ?」「話し合いの機会はあったのに、それを拒んでしまった。それで自国の何万人が命を落としたのか」
 

ウクライナが、降伏しろということではない。何度も言ってるけど、まずは停戦。日本はかつて降伏した国として、仲介役を果たすのが務め
 

「プーチンはロシア皇帝になろうとしてる。俺が生まれる丁度100年前。日露の会談で、北方4島は日本の領土になった。それが反故にされたのが、太平洋戦争での日本敗戦。あの4島の方々は、墓参りさえできなくなった」
 

「足寄もあぶなかったんだぞ。もしロシア領になってたら、俺はチハルスキーで、今日は日露親善公演になってんだから」

「ロシアは不凍港が欲しい。学校行きたくないです、のじゃなくて、凍らない港のことです」
「北海道民にとって、ロシアは本当に地理的に近い。ウクライナは他人事ではない。もしも攻めてきたらどうするか?俺はギターを持って戦うかな」


松山千春コンサート・ツアー2024春  名古屋センチュリーホール【1】 はこちら。

 

ケンちゃんラーメン新発売✨に間に合わなかった世代としては、勝手に名称へ郷愁を感じている、 金ちゃんヌードル。関東に住む身としてはお目にかかったことがない・・と以前呟いていたところ名古屋に着くや、まず最初にご案内いただいたのが金ちゃんヌードルの売り場で!覚えててくださってて感激でした。ありがとうございます🍜    

金ちゃんヌードル実在した。 「現金1万円」は常に書いてあるらしい。やっぱりケンちゃんラーメン新発売の常套句に似てる!!

※ちなみに、なんと都内でも有楽町交通会館のアンテナショップで金ちゃんヌードルをお買い求めできると教えていただいた🍜 朗報。

 

※そして、上野松坂屋での「ザ・ドリフターズ展」では、”ケンちゃんラーメン新発売”CM映像全種が拝めたので、それだけでも10回行く価値がある

閑話休題。

☆第一部
◆『銀の雨』
「イントロがな、テンポいいから、みんな手拍子。ありがとう。それが、歌が始まると『あ、なんかこれ、手拍子違うな』って察してくれて。割り切ってやめるのが偉いな」

昭和52年、STVラジオ、東海ラジオ、RKBラジオ。この3つが一生懸命、俺のことを世に出してくれたんだ。頭が上がらないというか、毛も生えないというか
「東海クリエイトの浜地社長。めちゃめちゃいい人でな(2010年ご逝去)。昼間に墓参りしてきた」「たくさんのかたのお世話になって、おかげで今も全国を廻れています」

強面&天下無敵な物言いのイメージを持たれるけど、謙虚さと義理堅さを常に古今東西へ向けてらっしゃる方だなぁと思う。

「人間、どこでどうなるかわからんから。一日一日大切にな」

なお、7/22放送のラジオで 
私ね、30か40で止まってるんですよ。自分でも68って感覚がないんだよ。30幾つかくらい
と仰っていた。たしかに68だ~もう70だ~って思考に向いてたら、あれだけのコンサートやツアーできないもんな・・と。それにしても「人生100年って言われてんだからさ、そう焦んなよって」とのことなので千春は100まで生きる。

◆『恋』
「とりあえず皆が知ってそうな曲を歌わせていただきました」
「”それでも恋は恋”だぞ。わかるか?俺は30で結婚して、女房が『私でいいんですか?』って訊くから『今のままのお前でいいんだよ』って言ったんだぞ。・・『今のままで』って言ったんだぞ。(しばしの間)まぁ俺も姿かたちこんなになってしまって、言えた義理じゃないから」

「うちの場合は・・尊敬はしてますよ。孝子」

恋をしても別れることもある。でも、人と人とは巡り合うべきなんだ。『恋』の二人は、ハタチで付き合って27で別れます。作者が言うんだから間違いないっ」

『恋』で別れた二人は、男性側が『電話』、女性が『燃える日々』へと3部作とされてるけど・・さらに新事実(?)が。。


◆『君って何だろう』
照明とイントロとでもう、引き込む”物語”力(?)がすごい曲。
千春ってあれだけ喋っててお辞儀ひとつでそのまま歌い出すのが凄い。そのまま歌いだすのに、全然違う世界観を紡ぐ。あと、バンドメンバー・照明音響が揃ってスタートするのも、あれはどうなってるんだろうと。。お辞儀が合図になってるのかな・・・。

紫とオレンジの明かり、意外性のある色の組み合わせ。でも、色相環ではバランスする配置になってた(他に意図もあられると思うんですが、素人なのでそのくらいしか確認の仕方が無くて恐縮)。他の曲では、千春のお衣装が黒と赤で、照明が紫みの青。赤と紫みの青の距離も、同じくだった。
 

「二十歳で付き合って27で別れた二人。それから2~3年経ったのが『君って何だろう』です」

 

◆『祈り』

「別れた相手の、これからの人生を祈れるといいな」

10回め鑑賞にして、『帰ってきたあぶない刑事』音声ガイドを利用。台詞を遮らない間で端的な情報を補足。視覚障碍者の方向けのサポートが主な目的なのだけど、映像で把握しきれてなかったことがわかったり、「言語化するとそうなるのか!」と新発見が色々。

音声ガイドの作成者と利用する側との人生が交流する『光』。音声ガイドという仕事、私はこの映画でその作成過程を知った。その映画を生かすも殺しも・・という重責をも感じる。
命ともいえるものを失う怖れと、闇の中で「光」を見出そうとする作品。

 


円盤では、劇中で音声ガイドを付けた劇中劇(藤竜也さん主演!)が全編収録されている。もちろん音声ガイド付きなうえ、読み上げてるのが樹木希林さん。


音声ガイドはアプリをDLして起動しておくと、本編音声を認識して自動再生が始まる。すごい・・!音声ガイド配信は映画上映期間中だけかもしれないけど、円盤で視聴するときにも使えたらいいのにな。。

以下、主に音声ガイドを通じて新たに得た気づきもふくめ、メモ。


台詞として名称が明示されるまでは「女性」とか「パトライトのついた金色の車」という表象。
新聞を広げたタカは、サンドウィッチを食べてる(食べ終わってる??ミルクは・・??)。


ヘルメットをとった彩夏。太鳳さんは80年代のカッコイイ女性風を意識したと仰ってた。
ガイドでは「キリリとした若々しい表情」とされていて、この時点で夏子の面影を感じさせる表現をしてるのがすごい。

彩夏から、夏子の名を聞いて、目の前にいるのがその娘だと認識したユージ。「ユージの瞳が揺れる」と音声ガイドされて、ほんとに揺れてる。揺らせるんだね。。すごい。。今作、その表情に揺さぶられた。

ナカさん登場シーンの音声ガイド、「扇子」という単語連発で、「襟に扇子のブローチ」「扇子にナカ」。


「ごせんさんびゃくえん」に「ユージが絶句」

「タカね。ぱーん!」には、「片手で心臓をかばう構え」。いつの間に教えたの、ユージ。。

「揃ってストレッチ揃って首を痛める」。揃って・・

各「ナイショ!」に解説がついてる。しかもスピードについてってる!

カプリアイランド内部に入り、「目を輝かせている彩夏」

「ぴょこんと挨拶。タカとユージも真似る」
にこにこしていっぱい拍手するユージが可愛い。。

ユージが車名を口にするまでは「金色の車」

「タカがサムズアップ、ユージも”おかえし”。彩夏は両手で」

このガイド最高でした。


ーー
【メモ】
「懐かしい奴に会いに」で胸に手をあてるタカもだけど、閉じた口の片端をあげて聞いてるユージの表情~!あと、二人だけでの会話でも英語にしてたの、NZ現地に行ってからユージが意識的に英語頑張ろうとして習慣になったんだろな~ってのがわかる。帰国して日本語喋れるの嬉しくて、早口言葉練習しちゃうくらい。

タカから夏子の名前出してないのに、「女の好みは変わらないねぇ」って返すフェイロン。
タカとフェイロンの永い付き合いの根底に、常に夏子が居たんだなと。。

サルエルパンツ、座るとかわいいよね。。脚の間が。

パーティ会場、タカとユージVSフェイロンの口頭プロレス。「嘘が下手」なので、岸谷さんがちゃんと口調を変えてるんですよね。。そこを反転すると違う捉え方になる。且つ、旧い付き合いだから「ロマンチスト鷹山さん」をどうすれば揺さぶれるかもわかってる。。

パーティ会場から立ち去る際に二人がサングラスを掛けるの、『感傷』ぽい。
ラストにユージがジャンプするのも『標的』ぽい。防弾チョッキは『狙撃』など。
ユージ怒りの雄叫びは『一気』を想起させる。

八木沼刑事部長に対して、チベットスナギツネになる町田課長・・。    

「ちょっとくらい嘘つきな女の方が、俺は好きだ」というタカの言葉をふまえて、彩夏は最後、ふたりの優しい嘘に乗ったのかな‥と思った。「おてんばな美人秘書うんぬん」というタカの誘い文句はやんわりかわしてるの、母親と重なるね。。


いつの間にか後ろ向きになって、「そういうこった」で正面に戻って来る。。。
ジャケットの前をぴしっとするときに、キラキラが見える。。
トオルさん渾身のアドリブ「夏子の趣味わかんない!」


彩夏に「二人とも独身?」と訊かれてユージがすかさず答えるのは、夏海のことがあるから。。


ユージと彩夏ふたりで早口言葉、身長差が愛おしい。
黒シャツの後ろ姿、めっちゃ美しくて!!私服の白シャツ&サルエル、あとこの黒シャツ!!

バーで会話を交わすタカとステラ。「互いを見ない二人」。
依頼人を問うときに初めて視線。バックハグされても「前を向いたまま」と音声ガイド。


町田課長の武器保管庫のシーンは、撮影スケジュールによってはナシになる可能性もあったそう。クライマックスへの重要な伏線だし、『さらば』で薫ちゃんが所長してた重要物保管所とのつながりでもある。

「ユージ、老けたな」→「若い、ユージ」
「お返しのお返しの・・」
繰り返し最後まで登場する「ナイショッ」
ロマンチスト
優しい嘘
家族
とか、最初から最後まで連鎖していく要素が見事ですよね。。

ノベライズでは、ばあちゃんは癌で亡くなったのを彩夏が悔いている。彩夏が看護師という設定がある。映画でも、ユージの手当をしてるのでそうなのかも。


「痛ってぇ」と左胸に手を触れる、ハートマークのついたTシャツ。
ラストでも〇〇を着こんでいてもわからないジャケット。
シナリオふまえて衣装がデザインされてる。。


Cops And Robbers2024はno vocalだけど、「Cops And Robbers more than a game・・」のめっちゃ早口のとこだけ入るじゃないですが。そこに、鷹山の決死の判断をピタッと合わせるのめちゃめちゃいいですよね・・・!On the run といい、今回もうほんとに、スタンダードを限りなくオリジナルに近いリメイクで最高の使いどころ。


「夏子にとって特別な人だったのかな・・」って彩夏が言ってるの、なんというか、タカが言ってた「会えばわかる」的な(会ってないけど)。。


ユージと夏子、今回直接的なコミュニケーション一切ないし、夏子(ステラ)からも全くユージのことが出ない。ユージも「自分が父親である可能性は低いだろう」と思っている(ノベライズ)。けど早い段階から”二人の娘”という家族を創ってる。だからDNA鑑定なんて野暮なんですよ。透くんもトロイけど成長した(筈)なので、鑑定結果も二人にも言わないでしょうなと。

ノベライズでは、町田課長は、”辞表を隠し持っている”。港署課長の伝統を担うまでに成長してる。。


夏子がどうなったかを聴いたユージ、悔しさのあとに動揺の表情をしてる。ピント外れるんだけど、この変化が映ってるのは重要。それをタカが「彩夏を頼む」で呼び戻す。
ラストで、タカがハーレーのエンジンを止めたときにおそらく夏子に向かった気持ちを呼び戻すのも、ユージと彩夏の笑顔なんですよね。。見事すぎて。。



エンドクレジットに、”ボランティアエキストラのみなさま」って出るね!!!!




 

松山千春コンサートツアー2024春19箇所めは、「令和6年6月6日だぞお前」。

 

ついに『ナイトエンジェル』に出逢えた、個人的には3公演め⭐*゚   

一部二部、アンコール、アンコールのアンコールへ、千春が歌と喋りで会場を巻き込んでどんどんギアを上げていく。3階てっぺん席から3000人規模の全景を見渡す、アンコールのアンコール『凡庸』。呑み込まれるような神々しさだった。

2020年を除く48年間欠かさず、年2回のツアーをソールドアウトさせてるうえに、「来るの初めての奴?」にはかなりの拍手があるのは凄いこと。

名古屋公演のオーラスは『凡庸
「生きるということ」を歌うフォークシンガーである、千春らしい曲。

『凡庸』『平凡』は、それらがどういうことか気づかなければ創れない詞。
「あなたはあなたで、あなたという存在を生きなさい」「ナンバーワンでなくていい、オンリーワンとして堂々と生きなさい」という。生きることそのものに寄り添ってくれる。



◆松山千春コンサート・ツアー2024春  名古屋spotifyセットリスト  

☆第一部
季節の中で
あたい
銀の雨
Sing a Song

君って何だろう
祈り

☆第二部
オホーツク
決意
兵士の詩
生命
です。
友よ

☆アンコール
長い夜
ナイト・エンジェル
今日は終らない
大空と大地の中で
 

☆アンコールのアンコール
凡庸

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☆第一部
野性味あふれる「千春ぅぅぉぉぉぉおっ」コールを受けての幕開き。
後日のラジオで「岸和田はだんじり文化なのか、お祭りみたいに盛り立ててくれた」と仰ってたけど、同様に名古屋にも車山(やま)の気概がありそう。
わが鎌倉も初日めいっぱいぶちあがって桜満開でしたけど(負けず嫌い)。


「名古屋はさ、綺麗な女性が多いって。多いって言われてるんだよな。・・多いんだよな。このホールの一階に居ないだけで

「一昨日の津(三重県文化会館)ではさ、3階から滑り台みたいな席でな。縦も横も観ないといけない。歌ってるうちに酔ってきた(笑)」


◆『あたい』
「一部は恋愛の曲です。『あたい』もな、ブスとか言ってるけど恋愛の曲だぞ」


◆『Sing a song』

さわやかな千春が出演したコカ・コーラのCMソング。
「知ってる曲、聴いたことあるけどなんだっけタイトルという曲、まったく知らない曲、そもそも俺のこと誰かもわからない方もおられるかもしれない。姿かたち変わってしまって・・さわやかを通り越したもんな!!」

松山千春コンサート2024春ツアー、3か月25公演 札幌で完走!
毎年春と秋の2回、三か月ずつ週2で全国各地に出向き、日曜は必ず札幌戻ってラジオ生放送する68歳(心臓病糖尿病もち)。

ひとつの公演のために、一年前、数か月前、そして終演後も、数多の人たちのたくさんの動きがあって。想像も及ばない大掛かりなプロジェクト。
そしてその瞬間まで何が起きるかわからない。それが25公演。

無事に全行程を完走されたのは、積み重ねられた奇跡だと思う。

 

Yahoo!ニュース掲載↓

 

 


ツアー終了したとたん、さすがに「歩く気にもならないくらい」お疲れが出たと、6/30のラジオで仰ってた。全身全霊尽くしたあとって感じで、声も枯れてらしたんだけども。
ところがどっこい、同日に行われた函館競馬の話題になるや、声を弾ませて回復してた。競馬すごい。(千春は賭け事大好き)
千春らしい週末を過ごされていてよかった。


遡って、6月6日名古屋公演(私は、鎌倉・東京・名古屋に参戦)。
ツアー終盤にはひどい風邪をひいたので「名古屋の頃は調子よかったから、肉味噌うどん食べたことくらいしか覚えてないもん」とラジオで回顧していた千春。
しかしながら、札幌での千穐楽で明かされたのは「三重公演→札幌(歯の応急処置)→名古屋公演→翌早朝に福岡(プライベート)」というハプニングだった。

「あやうく名古屋で歌えないとこだった!」って、ぇえええええええ。
インプラントで実際の歯じゃないかもだけど、口腔の不調やトラブルはだいたい疲れてるときに起きやすい。ツアー終盤に差し掛かる頃だったし。。


「ツアー中は色んな事があってね。自分も風邪ひきましたけど。富山のリハでは、サックスの春名が体調崩して吹けないです、ってなってな。こっちはびっくりするわな。サックス・フルート無しでどーしよぉ~?って」
「ドラムの英二、おまえサックス今から練習して吹いてみろ。ぴーとかぷーとかでいいから。ドラムは、アコースティックギター古川ができるから。で、ギターは俺が弾くんだから。ってわいわいやってて」


優しいんだかスパルタなんだかわからない千春のわいわいがあったものの、本番には春名さんが吹ける状態まで回復して事なきをえたとのこと。


ほんとに一人一人色々あるからな。毎日何があるかわからない。それがレコーディングにはない、楽しみ。楽しいコンサートの日々でした

コンサートで生きてる歌い手でらっしゃるんだなぁと。。
千春、バンドメンバー・スタッフの皆様、本当にありがとうございました!
全国数多ある劇場のなかでも、我が地元 鎌倉芸術館に初日来ていただいて、特別な思い出になりました。


コンサート当日4月4日は、鎌倉で桜が満開になった日。
千春が春を連れてきた。さすが、大空と大地の中で歌うフォークシンガー。。

 

 



ベース高野さんが、打ち上げお写真投稿してくださってた!

 


2024年5月24日(金)。
丸の内TOEIで『帰ってきたあぶない刑事』公開初日舞台挨拶 →有楽町ニッポン放送でANN
幕張でFantasy on Ice & 銀座Gucciギャラリーで羽生結弦写真展
そしてそして、東京国際フォーラムで松山千春コンサート

と、私が敬愛する方々がこれでもかとぶちあがってくださり(しかも距離が近い)。
複数紙で、千春・あぶ刑事・羽生くんが同じ紙面に🥹🥹🥹
同じ日にこれだけの巡り合わせが。。




◆歌詞カードが無いと歌えない
ルーツは、デビュー前のオーディション。歌詞カードを見なければ得点が高いということでナシで歌ったところ歌詞がひっちゃかめっちゃかになってしまい、審査員をしてらした恩師 竹田さんに「それじゃ流れが変わっちゃうだろ?」と。以来、「歌詞カードは観なくちゃ!」を信条としている千春。
「俺は自分の歌をぜんぶ作詞作曲してる。だからよ!自分で色々考えて創ってるんだから、俺とか君とか私とかお前とかこんがらがっちゃう」

「間違えないよーに、しっかり観る!観ても間違える!」
「川越なんて、調子乗っちゃってさ、2番ぜんぶ忘れちゃったもんな!」
歌ってる状態にはいりこんじゃうと、歌詞カード見えてても読めなくなるのかな?

◆嫁いだ娘さんと交わした会話
「御父さん、孫欲しい?」
「そりゃ、俺の血を継いでるのはお前しかいないんだから」
「・・・?!(そうなの??)」
「俺は日本全国で色々やってきたけど、形になったのはお前だけなんだから!!!」

(いろいろ・・)


「孫はほしいけど、孫うんぬんより、お前がちゃんと幸せでいること。それを一番にしてほしい。子どもがいくつになっても、親は親です。心配で心配で。親はずっと心配してます」
「東京では、この曲を絶対歌おうと思ってました。『生命』」


娘さん、会場にいらっしゃってたのかな?
そこまで父娘の会話を公開しちゃうか~とも想いつつ(私は、娘さんと同じ世代)。
そういう会話ができる関係はやっぱりすごいなと。

 

 

新曲『友よ』は第2部のラストを飾った。この時間と空間を共にした2時間半があって、この曲。セットリストは、各会場、行く頻度や客層、その日の出来事によっても変わる。本当に見事な、きっとたくさん考えて準備してくださったセトリ。


「48年間、説教歌手とか言われながらやってきました。お客さんみんな、すごいよな。」
俺らが、日本という平和な国、少なくとも戦争をしていない国で生きているのは恵まれたこと。父さん母さん、その前の人たちが色々な困難を乗り越えてきて今がある。そしてあなたたちも、乗り越えてきたんだ。また新しい困難が来ても。これまで乗り越えられたんだもん。それを乗り越え乗り越え、また、ここで会おう!秋にまた来るからな!!だから乗り越えるんだぞ!

この琴線に触れるメッセージが、のちのち思いもよらぬことに・・
なることをしらない我々は、二部のラスト『友よ』を歌い上げた千春を拍手喝采で見送った。。


◆アンコールのアンコール
アンコールのアンコール一曲のためにお着換えしてくれるんだけども。折り返しが可愛いデニムの上下。ジーンズはこれかな・・?

Gucciミッドライズ ストレートジーンズ-エシカルコンシャス


「ここに今日来てくれた5000人!その5000人の健康を、俺が背負おう!」
「また!必ず会いましょう。そのためにみんな。自分で自分に勝つんだぞ」
「先ほどですね、”秋にここで会いましょう”なんて言ったんですが、いま幕袖でですね、マネージャーの元が”秋はここ工事中です”なんて言うんだよ」
「フォーラム、工事中なんだって!だったら俺が工事するか。それならいいだろ。工事現場でお待ちしてます


秋は工事現場で!お会いしましょう!
(東京は他の会場でやるそうです!)