SCUでの出来事

今回はSCU（stroke care unit）での体験です。
SCUとは脳卒中の集中治療室。



脳卒中発症直後は体だけではなく、
食事をする為に必要な飲み込みが出来ませんでした。
これを「嚥下（えんげ）障害」と呼びます。

喉が乾いても水は飲めません。
もちろん食事も出来ません。
栄養や水分は背中からチューブで摂る。

また下の話になりますが、
この状態で自力でトイレは行けないので、
排泄などもオムツへ・・・となります。

もう全く赤ん坊と同じ状況ですね。

でもこの年で若い看護士さんに、
オムツを始末して貰うのも恥ずかしい様な
妙な感覚でした。

そして人に意思を伝えようにも、
文字が書けないので、もどかしくてなりません。

ですがまだ仕事が残されているので
倒れてからもずっと夢うつつながら、
意地でも手だけはと動かし続けていた記憶があります。

このようにSCUでの10日間が過ぎて行きました。