薪の自己調達で、節約&自然貢献 | アラフォーハイジのアルプスBIOライフ

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伊アルプスでのド田舎生活が教えてくれたのは
”本質を生きる”ことでした

我が家の冬の暖は、
薪を用いた暖炉です。。。

という事は、以前すでに
お伝えしましたが

バックナンバーこちら↓
『暖炉の紹介』
http://natura.tiranovaltellina.ciao.jp/?day=20110215

『暖炉ヴァージョンアップのお話』
http://ameblo.jp/sana-natura/entry-11764861260.html


昨年から、薪自体も
自己調達するようになりました。

それまでは、業者から購入していました。
暖炉が大変ポピュラーな土地柄なので
「薪屋さん」が あるんですね。

そこから、割とお安く買えるので、
一見、薪自己調達の手間と労力を
考えたら、買った方が断然安い…
という結論に行きがちなんですが。。。

実は、単なる節約に終わらない
素晴らしい、エコシステムへの
貢献があったのです☆

薪の美


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薪の調達は、本当に大変な作業です。
危険も伴います。

まずは、手順をざっと
ご説明しましょう。

1.山に分け入る
(当然、斜面である。
そして荒れているので足場も悪い)


2.木を切り倒す
(「たーおれーるぞーぃ!」って
やるわけです)


3.持ち運べる程度の長さにカット
ここで【木】から【丸太】になる


4.丸太を一本一本、トラックまで運ぶ

5.畑に荷降ろし。
またひとつひとつ手作業。


6.【丸太】から【薪】にするべく、
オノで一本ずつ割っていく。


7.薪をまたトラックに荷積み

8.自宅に運ぶ

9.自宅の薪置きスペースに並べる

10.半年以上、しっかり乾燥させる


概要をお話しただけでも、
何と10もの工程を経て、
ようやく
 が  として
使えるようになるのです。

しかも、どれも肉体労働!

こんなに大変な作業、
いつものように ほぼ
彼の情熱と思い付きで
やってみたのですが
最初は二人とも
半信半疑な所がありました。

“こんな労働、報われるの…?”

でも、前のシーズンに用意した
薪を翌年燃やしてみて、
ある重要な変化に気づきました。

それは、

薪の燃え方。
そして
暖まり方。

同じようなサイズの薪でも、
購入した薪を燃やした場合は
ものの30分程度で
あっという間に 燃え尽きてしまうのです。

ところが、自分達で切ってきた薪を
燃やした時には、なんと
最大 4時間程度も 持つのです。

これには、驚きました。

以前は、30分ごとに暖炉に
目をやっては、火が絶えないように
しょっちゅう薪をくべ、
正直、なごむというより
忙しい状態でした。

ところが、自分達の薪になってからは
一度しっかり暖炉を暖めれば、
何時間でも放っておけます。

…その違いは何なのか…

それは、木の育ち方の違いにありました。

木こり二人
↑近所のおぢさんとの 共同作業です。

でっかいでぇ
↑こんなに太いのを割るのは
かなりの力が必要です。

共同作業
↑ここに、女の出番はありません。
あっ、でも 写真撮ってただけじゃあ
ないんですよ~。
運搬は女性陣で頑張りましたっ Oo。。( ̄¬ ̄*)
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販売用の薪は、いわゆる
養殖”なんです。

早く成長して、早めに販売。。。
つまり、回転がよくなるように
成長促進剤などを
使っているそうです。

なので、中身はスカスカ。

一方、“天然モノ”の木は
自然に ゆっくりゆっくり
成長します。

だから、年輪の幅もつまって
密度が高いんですね。

切りたてフレッシュ!
↑切りたての木。
まるでサーモンみたいな
キレイなピンクです。
また、新築の家みたいな
いい香りがするんだなぁ :*:・( ̄∀ ̄)・:*:
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なので、燃えるのに時間がかかる。
また、燃えるのに
“骨粗鬆症”状態の養殖薪より
多くのエネルギーを必要とするのでしょう。
だから、暖かさも長持ちします。

そんなわけで、“節約”という
観点からしたら 私達は
予想していたより ずっと多くの
節約を出来た事になります。

1.薪の購入代金の節約
2.使う薪の量の節約

3.暖炉使用時の、運動量の節約

(薪をくべる回数・気にする頻度)



また、“エコと健康” という観点からも
多くのメリットをいただきました。

1.不自然な方法で栽培された
木の使用量を抑える

2.熱効率のいい暖房法により
薪の量、煙の量を抑える

3.自然の中で運動する、という
健康への貢献


そして、一番大きいのが

4.荒れた森を整備する、
という 自然への貢献


これじゃあ ないでしょうか。

日本同様、イタリアでも
農業・林業の衰退により
荒れた森が目だっています。

そこに、人の手が加わる事で
森を 整える事ができるのです。

乱立して光の当たらなくなった
林を、適度に間引きする事で
立派な木が 育つようになります。

間引きしたものは 
私達が薪として利用し
さらに、燃えた後の灰は
畑に肥料としてまく…

自然からいただき
自然に貢献し
自然に 還す事ができる。


本気で重労働の薪作りですが
こんなに 素晴らしい
自然との
Win&Winの関係が
築けるのです♪

Evviva(万歳)!
《一歩 後退生活》

達成感!
↑達成感っ☆


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