「日本百名山と言っても南アルプスの奥にある山なんかそう簡単には行けませんよ」
2015年に八ヶ岳に登った時、赤岳展望荘で同室だった人が言っていた。
彼が言ってるのは南アルプスの赤石岳、悪沢岳、聖岳、光岳、塩見岳のことだ。
2016年7月31日に塩見岳に登っていたわたしは8月の『山の日』の連休を使って残りの四座を一網打尽にしようと思っていた。
わたしが立てた計画は以下の通り。
<スケジュール>
● 2016年8月11日(木)
椹島(さわらじま) ⇒ 千枚小屋(泊) (コースタイム6時間30分)
● 8月12日(金)
千枚小屋 ⇒ 千枚岳 ⇒ 丸山 ⇒ 悪沢岳 ⇒ 中岳 ⇒ 荒川小屋 ⇒ 赤石岳 ⇒ 百間洞山の家(泊) (コースタイム9時間25分)
● 8月13日(土)
百間洞山の家 ⇒ 中盛丸山 ⇒ 小兎岳 ⇒ 兎岳 ⇒ 聖岳 ⇒ 小聖岳 ⇒ 聖平小屋 ⇒ 上河内岳の肩 ⇒ 茶臼小屋(泊) (コースタイム11時間15分)
● 8月14日(日)
茶臼小屋 ⇒ 茶臼岳 ⇒ 希望峰 ⇒ 易老岳 ⇒ 光岳小屋 ⇒ 光岳 ⇒ 光岳小屋 ⇒ 易老岳 ⇒ 易老渡 (コースタイム13時間15分)
夜行バスを使って早朝から登山を開始して三回山小屋に泊まれば南アルプスの奥深い場所にある4つの百名山を征服できるハズ、それがこの旅のコンセプトだった。
それにしても1日当たり10時間前後歩き続けないといけないのがちょっと気になるところ。
はたしてうまくいったのでしょうか?
◆ 2016年8月11日(木)
5時半、夜行バスが畑薙第一ダム近辺の駐車場に到着。
早朝にもかかわらずかなりの登山者がいて東海フォレストの椹島行きのバスを待つ行列ができていた。
…やれやれ、こういうの苦手…。
結局、わたしが東海フォレストの椹島行きのバスにのれたのが7時半。
…ああ、しんど…。
宿泊代の一部3000円を払ってマイクロバスに乗り込む。
8時40分、椹島に到着。
椹島で安全祈願の焼き鳥(1本11円)を食べる。
なんか愉快な気分になる。
…あー、もういいや、登山なんて…。
その後、カレーも食べて山登りの意欲が失せる。
9時17分、それでも登山口方面を歩いていく。
9時33分、千枚岳の登山口に到着。
9時43分、吊り橋を渡る。結構、コワい。
9時59分、岩がゴロゴロの道を歩いていく。
10時16分、鉄塔横を通過。
10時26分、森の中を歩くのも飽きてきた頃にちょっと山が見えてうれしくなる。
…ヤッホー!!
でも、その直後の岩場は結構、たいへんかも…。
11時44分、清水平を通過。結構へばってきた。
…やばい。早くも体力の限界を感じてしまった。これから縦走できるのかな?
13時39分、木馬道起点の跡を通過。
…なんかしらんけど…。
14時8分、ようやく、その日の宿泊場所である千枚小屋に到着。
…まいりました。
17時46分、千枚小屋の夕食。
最近の山小屋の食事はレベルが高い。
◆ 2016年8月12日(金)
4時15分、朝飯も食わずに登山開始。
千枚小屋の前から富士山が見える。
4時23分、漆黒の闇の中、ヘッドランプの灯りを頼りのこわごわ歩いていく。
一度、ずるっと滑ったが倒れずに済んだ。
4時37分、夜明け少し前に千枚岳頂上に到着。他にも何人か登山者がいて陽が登るのを待ち構えていた。
最初、わたしもそこで日の出を見ようと思ったが、待つのもなんだから先を進んでいく。
4時53分、このコース最大の難所に遭遇。慎重に降りていく。
難所を降りてから振り返ったところ。
…やっぱり、登山はスリルがなくちゃあ。
5時6分、難所を過ぎた直後に日の出を拝む。
遠くに頭を出している富士山が素敵だ!
遠くに見えるのが赤石岳かな?
5時29分、悪沢岳前にある丸山山頂に到着。
5時31分、悪沢岳(荒川東岳)をめざして登って行く。
5時41分、悪沢岳山頂に近づくにつれ、岩で足場が悪くなっていく。
5時49分、あと少しで悪沢岳山頂だ。
雲から頭を出している富士山がずっと見えていて気分は爽快だ!
5時55分、ようやく、悪沢岳(荒川東岳)山頂に到達。標高3141メートルは国内第6位。
これで2016年になって石鎚山、剣山、両神山、恵那山、乗鞍岳、塩見岳に続き、七座目の日本百名山登頂となった。
通算では槍ヶ岳、白馬岳、北岳、間ノ岳、鳳凰山、甲斐駒ヶ岳、蓼科山、仙丈岳、富士山、立山、白山、笠ヶ岳、丹沢山、空木岳、雲取山、大菩薩嶺、瑞牆山、金峰山、甲武信岳、剱岳、薬師岳、黒部五郎岳、八ヶ岳、穂高岳、焼岳、鷲羽岳、石鎚山、剣山、両神山、恵那山、乗鞍岳、塩見岳、そしてこの悪沢岳で33座目である。
さあ、その日はもう一つの百名山である赤石岳(標高3120.53メートルは国内7位)を登る予定だ。
その結果は次回でご報告させていただきます。
それでは…。
2015年に八ヶ岳に登った時、赤岳展望荘で同室だった人が言っていた。
彼が言ってるのは南アルプスの赤石岳、悪沢岳、聖岳、光岳、塩見岳のことだ。
2016年7月31日に塩見岳に登っていたわたしは8月の『山の日』の連休を使って残りの四座を一網打尽にしようと思っていた。
わたしが立てた計画は以下の通り。
<スケジュール>
● 2016年8月11日(木)
椹島(さわらじま) ⇒ 千枚小屋(泊) (コースタイム6時間30分)
● 8月12日(金)
千枚小屋 ⇒ 千枚岳 ⇒ 丸山 ⇒ 悪沢岳 ⇒ 中岳 ⇒ 荒川小屋 ⇒ 赤石岳 ⇒ 百間洞山の家(泊) (コースタイム9時間25分)
● 8月13日(土)
百間洞山の家 ⇒ 中盛丸山 ⇒ 小兎岳 ⇒ 兎岳 ⇒ 聖岳 ⇒ 小聖岳 ⇒ 聖平小屋 ⇒ 上河内岳の肩 ⇒ 茶臼小屋(泊) (コースタイム11時間15分)
● 8月14日(日)
茶臼小屋 ⇒ 茶臼岳 ⇒ 希望峰 ⇒ 易老岳 ⇒ 光岳小屋 ⇒ 光岳 ⇒ 光岳小屋 ⇒ 易老岳 ⇒ 易老渡 (コースタイム13時間15分)
夜行バスを使って早朝から登山を開始して三回山小屋に泊まれば南アルプスの奥深い場所にある4つの百名山を征服できるハズ、それがこの旅のコンセプトだった。
それにしても1日当たり10時間前後歩き続けないといけないのがちょっと気になるところ。
はたしてうまくいったのでしょうか?
◆ 2016年8月11日(木)
5時半、夜行バスが畑薙第一ダム近辺の駐車場に到着。
早朝にもかかわらずかなりの登山者がいて東海フォレストの椹島行きのバスを待つ行列ができていた。
…やれやれ、こういうの苦手…。
結局、わたしが東海フォレストの椹島行きのバスにのれたのが7時半。
…ああ、しんど…。
宿泊代の一部3000円を払ってマイクロバスに乗り込む。
8時40分、椹島に到着。
椹島で安全祈願の焼き鳥(1本11円)を食べる。
なんか愉快な気分になる。
…あー、もういいや、登山なんて…。
その後、カレーも食べて山登りの意欲が失せる。
9時17分、それでも登山口方面を歩いていく。
9時33分、千枚岳の登山口に到着。
9時43分、吊り橋を渡る。結構、コワい。
9時59分、岩がゴロゴロの道を歩いていく。
10時16分、鉄塔横を通過。
10時26分、森の中を歩くのも飽きてきた頃にちょっと山が見えてうれしくなる。
…ヤッホー!!
でも、その直後の岩場は結構、たいへんかも…。
11時44分、清水平を通過。結構へばってきた。
…やばい。早くも体力の限界を感じてしまった。これから縦走できるのかな?
13時39分、木馬道起点の跡を通過。
…なんかしらんけど…。
14時8分、ようやく、その日の宿泊場所である千枚小屋に到着。
…まいりました。
17時46分、千枚小屋の夕食。
最近の山小屋の食事はレベルが高い。
◆ 2016年8月12日(金)
4時15分、朝飯も食わずに登山開始。
千枚小屋の前から富士山が見える。
4時23分、漆黒の闇の中、ヘッドランプの灯りを頼りのこわごわ歩いていく。
一度、ずるっと滑ったが倒れずに済んだ。
4時37分、夜明け少し前に千枚岳頂上に到着。他にも何人か登山者がいて陽が登るのを待ち構えていた。
最初、わたしもそこで日の出を見ようと思ったが、待つのもなんだから先を進んでいく。
4時53分、このコース最大の難所に遭遇。慎重に降りていく。
難所を降りてから振り返ったところ。
…やっぱり、登山はスリルがなくちゃあ。
5時6分、難所を過ぎた直後に日の出を拝む。
遠くに頭を出している富士山が素敵だ!
遠くに見えるのが赤石岳かな?
5時29分、悪沢岳前にある丸山山頂に到着。
5時31分、悪沢岳(荒川東岳)をめざして登って行く。
5時41分、悪沢岳山頂に近づくにつれ、岩で足場が悪くなっていく。
5時49分、あと少しで悪沢岳山頂だ。
雲から頭を出している富士山がずっと見えていて気分は爽快だ!
5時55分、ようやく、悪沢岳(荒川東岳)山頂に到達。標高3141メートルは国内第6位。
これで2016年になって石鎚山、剣山、両神山、恵那山、乗鞍岳、塩見岳に続き、七座目の日本百名山登頂となった。
通算では槍ヶ岳、白馬岳、北岳、間ノ岳、鳳凰山、甲斐駒ヶ岳、蓼科山、仙丈岳、富士山、立山、白山、笠ヶ岳、丹沢山、空木岳、雲取山、大菩薩嶺、瑞牆山、金峰山、甲武信岳、剱岳、薬師岳、黒部五郎岳、八ヶ岳、穂高岳、焼岳、鷲羽岳、石鎚山、剣山、両神山、恵那山、乗鞍岳、塩見岳、そしてこの悪沢岳で33座目である。
さあ、その日はもう一つの百名山である赤石岳(標高3120.53メートルは国内7位)を登る予定だ。
その結果は次回でご報告させていただきます。
それでは…。