70年代に出て来た女性R&Bシンガーといえばドナ・サマー、ロバータ・フラックなどが挙げられる。

そして、もう一人挙げるとしたらチャカ・カーンの名前があがるだろう。

そのチャカ・カーン、本当はシャカ・カーンと発音するようだが、のライブを5月19日、六本木のビルボードライブ東京で観た。もう、二ケ月前の話なのだが・・・。




実はチャカ・カーンのライブを観たのは今回が初めてではない。前回は1997年9月14日、ニューヨークのセントラルパークでジェームス・ブラウンの前座として日中の野外でのライブだった。

前回で記憶に残っているのは、チャカが「わたし、とっても好きな曲があるの。なんて曲かわかる?」

と言ったので「"Tell Me Something Good"でしょ」ってわたしが思ったらそのとおりだったって話。


で、今回チャカが歌ってくれたのは以下の曲目。


<5/19 2nd Stage セットリスト>

1. Do You Love What You Feel

2. I Feel for You
(Prince cover)

3. Earth Song

4. Papillon

5. What Cha' Gonna Do for Me

6. Everlasting Love
(Rufus & Chaka Khan cover)

7. Man from Mars

8. Stay / Sweet Thing
(Rufus & Chaka Khan cover)

9. A Night in Tunisia

10. My Funny Valentine
(Rodgers & Hart cover)

11. Tell Me Something Good
(Rufus cover)

12. I'm Every Woman


Encore :

13. Ain't Nobody
(Rufus & Chaka Khan cover)




I Feek for You - Chaka Khan

今年4月に突然他界したプリンスのカバー。1984年11月に3位まで上昇し、1985年度のビルボードの年間シングルチャートの5位にランクされたチャカ・カーン最大のヒット曲。

ラップがグランドマスター・メリー・メル(Grandmaster Melle Mel)、ハーモニカがスティービー・ワンダーで、そのスティービー・ワンダーの大ヒット曲「Finger Tips」が曲の中に出て来る凝った作りになっている。

もともとはプリンスの2枚目「Prince」に入っていた曲。

フィール・フォー・ユー/チャカ・カーン




I'm Every Woman - Chaka Khan

チャカの記念すべきソロ第一弾シングル。アシュフォード&シンプソン作。1978年12月に3週連続で全米21位を記録している。

1992年の映画『ボディガード(The Bodyguard)』の中でホイットニー・ヒューストンがこの歌を歌い、曲のエンディングで得意げに「シャカ・カーン」と叫んだのが印象的だった。

「わたしの歌もあなたみたいにいけてるでしょ?ねえ、シャカ・カーン」と言わんばかりに・・・。




What Cha' Gonna Do for Me - Chaka Khan

1981年6月に全米53位まで上昇したが、ビルボードのR&Bチャートでは見事1位になっている。

Chaka/Chaka Khan






Tell Me Something Good - Rufus feat. Chaka Khan

You ain't got no kind of feeling inside
I got something that'll sho' nuff set yo' stuff on fire
You refuse to put anything before your pride
What I got will knock all your pride aside

Tell me something good
Tell that you love me, yeah
Tell me something good
Tell me that you like it, yeah

あなたは心の中に何の種類の感覚も得られていない
でも、わたしはあなたを燃え上がらせるのに十分確かな何かを得られたの
あなたはプライドの前に物事を置くことを拒んでいる
わたしが得たものはあなたのプライドを脇にどけようとするわ

何か良いこと言ってよ
わたしのことが好きだって言ってよ、ねえ
何か良いこと言ってよ
それが好きだって言ってよ、ねえ

(ルーファス「Tell Me Something Good」より)

Rags to Rufus/Rufus



1974年8月24日から3週連続で全米3位を記録。スティービー・ワンダーがルーファスのライブを観て気に入って彼らに提供した曲。実はこの曲の前に彼らに書いた曲があったのだが、チャカたちに気に入ってもらえず新たに曲を書いたとのこと。




Sweet Thing - Rufus feat. Chaka Khan

1976年7月6日に全米5位を記録し、2曲目の全米トップ5ヒットとなった。曲を書いたのはチャカとルーファスのメンバー、トニー・メイデン。チャカの力強いヴォーカルで押すのではなく、しっとりと聴かせる曲だ。

Rufus Featuring Chaka Khan/Rufus





Ain't Nobody - Rufus feat. Chaka Khan

1983年10月に全米22位を記録。曲を書いたのはルーファスのメンバー、デーブ”ホーク”ウーリンスキー。イントロからしてカッコイイ。


Vol. 1-Epiphany-Best of Chaka/Chaka Khan




Hollywood - Rufus feat. Chaka Khan

1977年6月に全米32位を記録した。この日のライブではやらなかったが、本当はやってほしかった曲だ。

Ask Rufus/Rufus




Save It for a Rainy Day - Stephen Bishop

この歌でもチャカ・カーンのパワフルなヴォーカルが光っていました。1977年全米22位。

ケアレス/スティーヴン・ビショップ