セガサターンのコマーシャルで演じた「せがた三四郎」について。


あのコマーシャルを持って来てくれた方がね、とっても熱い方だった。


「これをやるのは藤岡さんしかいない」

「他の人は一切考えていない」


と、私の顔を描いた絵コンテを持ってやって来た。


びっくりして、もう、私がやらないといけない…!!という状況がそこにあったというわけなんだ。


熱い人が、奇想天外な発想で話を持って来た。これは面白いんじゃないかなって思ってね。


そして、自分がやったことのない、こういう部分も見せていくべきじゃないかな、と。


いろんな可能性、自分の持っているものを表現するのもいいじゃないか、と。


それに、いろんな人が引っぱり出してくれる可能性というのもある。


まさに新しい挑戦だ。


それがコマーシャル出演を引き受ける要因だったんだ。


実際に撮影をやり始めたら、だんだん楽しくなってきた。


私の歴史の中で非常に楽しい想い出の一つとなった。


現場では楽しく色々な話しが出来、自由にやらせてくれた、それでどんどん面白い方向に展開していったね。


それが世間にアピールされて、知られるところとなったんだが、まさか僕があんなことをやるなんて、誰も思ってなかったんじゃないかな。


そういう私の意外な面を、皆さんも堪能されたんじゃないかな。と思っている。


「せがた三四郎」の出演によって自分の視野が広がって、柔軟性を持てるようになったと思うよ。


新しい分野に挑戦しスイッチがオンになり、エネルギーパワーが全開する。


人生とは面白いものだね。


合掌、
藤岡弘、


藤岡弘、オフィシャルサイト