「藤岡弘、探検隊」の時は、
毎回のブリーフィングの度に、もう既に危険な匂いを感じていた。
…それだけはいつも気になって、
危機センサーがより一層、敏感になっていくのを感じていたな。
だけど危険だからこそ逆に燃えてくる、
自己の本能が知らせてくる・・・・
しかし、次の探検を期待しているファンの反響、手紙やいろんなメッセージがきたし、
だから凄くやりがいのある仕事だった。
毎回毎回、不安が倍加していたね。
行く度に危機センサーが増すのを感じていた。
最後のミャンマーはそれがピークに達してね。
いやぁ、このままいっていいのかなっていうところまできて、
国際情勢も異変が起きてきて、もう危なくなってきて。
で、番組が一旦休眠してしまったんだけどね。
あのまま突き進んで行ったら渦中に嵌って、生還できないことになったかも知れない。
殉職する隊員がでてきたかもわからない。
タイミング、流れとしては良かったかなと。今思えばね。
全てには時があるんだよ。
全ては、自然の流れで起こるべくして起こり、成すべくして成していた。
全ては自然の流れに任せる事が良い場合もあるのかも知れない。
しかし、私の飽くなき探検心、冒険心、ロマン、挑戦の旅は、
やめられない、止められない・・・・
合掌、
藤岡弘、