★血と骨★「レバ刺しで妊娠???」の段 | 思い入れ★ホームシアター★日記

思い入れ★ホームシアター★日記

わ~い。ついに我が家にホームシアターが・・
6.1ch 80インチスクリーン。
その驚きの臨場感!!近所の皆さんごめんなさい。m(_ _)m

血と骨 コレクターズ・エディション


公開当時、かなり評判になって、評価も
高かったけど、わたしとしては、あんまり好きな
映画ではないな~。
ストーリーは、確かにおもしろい。
2時間20分と長めでありながら、ほとんど
飽きることなくて、画面から、全く目が離せなかった。
ただ、一代記なんで、全編、いくつものエピソードが
積み重ねられて続いていくだという印象も。
それも、大きな山場があるのではなく、小山が次々
続く・・という感じ。
話題になった暴力シーンも確かにすごいはすごいけど、
ある意味、寺内貫太郎一家の、やたらちゃぶ台を
ひっくり返し、襖を壊す貫太郎おやじとさして変わらない
気が・・。
さしずめ、オダジョーは、西城秀樹?(笑)
それよりも戦後の在日朝鮮人の生活やら立場やらが
リアルに描写されていて、息苦しさを覚えた。
豚の解体シーンなんて気絶してしまいそう・・。(>_<)
(在日朝鮮人の風習ってわけではないと思うけど・・)
徹底した家長制度と言ってしまえばそれまでだけど、
あの一家の姿も重すぎた。
今の日本だったらあんな暴君おやじ、キレた息子に
金属バットかなんかで、とっくに殴り殺されてるよね。
ところが、あの時代。
妻や子達は、不満を覚え、反抗的態度を取りながらも
何だかんだで家に残り、命令に従う・・。
そして、妻は、目と鼻の先に愛人を囲われながら
何一つ文句も言えない。
家長制度に、男尊女卑。
これっていうのは、徹底的に根づいている儒教精神からか・・。
でも、
神仏に恨み言をいい、ひたすら耐えるだけの母親。
結婚することによってのみ父親の呪縛から逃れられると
思ったのに、待っていたのは、夫の暴力だったという娘。
辛すぎます・・。
そして、ラスト。
一生涯やりたい放題をし尽くした主人公が迎えたみじめな死。
ありがちなドラマなら、病に倒れ、路頭に迷う主人公は
最期には、家族に許され、受け入れられる・・・という展開なの
だろうけど、この映画の主人公は、最悪の状態になっても、
向けられるのは罵倒だけ・・。
自業自得とはいえ、全く救いの無い展開でありました・・。
主人公を演じたたけしは、巷で言うほどの絶賛とは言えないけど、
あの役にぴったりだった。
あの泥臭さっていうのは、たけしでなければ出せなかったでしょう。
そして、体当たり演技の女優陣。
鈴木京香が、女優賞を総ナメしていたけど、ちょっと影が
薄かったような・・。
それよりも私は、濱田マリに1票!