★「ボーリング・フォー・コロンバイン」★~「粗品が銃??」の段 | 思い入れ★ホームシアター★日記

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わ~い。ついに我が家にホームシアターが・・
6.1ch 80インチスクリーン。
その驚きの臨場感!!近所の皆さんごめんなさい。m(_ _)m

タイトル: ボウリング・フォー・コロンバイン


最近、日本も随分物騒になってきた。
一人暮らしのお年寄りだけを狙う強盗がいたり、
夜道をひとり歩きできなくなったり、何の理由もなく、
金品を奪われたり・・。
これだけ物騒になると、力の無い人間の自衛手段として
「一般市民にも護身用に銃を持つ許可を与えてもいいのでは・・」
・・という、これまた襲われると同じくらい物騒な意見を持つ人間が
現れてくる。
銀行の口座開設の粗品に銃がもらえディスカウントストアーで
弾丸が自由に買える・・
こんなアメリカのような生活が日本にも待っているのだろうか・・。
【内容】
米国コロンバイン高校での生徒二人による銃乱射事件。
6才の男の子による銃での同級生の女の子殺害事件。
これらの事件を通して、ジャーナリストマイケル・ムーアは
考える。
「何故、アメリカ社会から銃による犯罪がなくならないのか」と・・。
彼は、コロンバイン高校の犯人が銃弾を買ったというスーパー
Kマートや事件によりライブを禁止させられたロックスター
マリリン・マンソー、果ては、全米ライフル協会会長(NRA)
チャールトン・ヘストンらに突撃取材を試みる。

「華氏911」でおなじみのマイケル・ムーア監督による
ドキュメンタリー映画である。
昼下がりwowowでやっていたので、なにげに見ていたら
おもしろくて、ついつい最後まで見てしまった。
「華氏911」も同様であるが、この映画だけを見て、その主張を
鵜呑みにすることは、確かに危険であると思う。
ただ、この映画に描かれている取材内容。インタビュー、そして、
ところどころに挟まれているアニメは実に興味深く、いろいろと
勉強になった。
銃所持を認めるのが悪い。
家庭が悪い。学校が悪い。TVが悪い。ゲームが悪い。
歴史が悪い。政治が悪い・・
日本でも何か事件が起こるたびに繰り返される、マスコミや
自称評論家による無責任な発言
これらの意見を、彼は片っ端から検証して、否定していくのが
小気味よい。
また、アメリカが歴史上繰り返してきた暴力は、すべて相手に対する
『恐怖心』からでたものであるというアニメもわかりやすくて
説得力があった。
結局、この映画では、銃社会アメリカの実態は暴いていても
テーマとなっている
「何故、アメリカ社会から銃による犯罪がなくならないのか」
という答えは導き出されてはいないし、彼自身の結論も述べられて
いない。問題提起で終わってしまっている。
その辺がちょっとずるい気もするけど、娯楽とドキュメンタリーの
中間のようなこの作品は一見の価値はあると思う。
(←日本で言えば、NHKのドキュメンタリー番組とワイドショーの
芸能レポーターによる突撃取材の間のような作品)
今晩は、同じくwowowにて、「華氏911」を放映する。
恥ずかしながら、前にDVDを借りて来たときは、途中で寝ちゃった
んだよね。
きょうは、しっかり見てみよう。
【データ】

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「ボーリング・フォー・コロンバイン」 2002年 カナダ
主演 マイケル・ムーア、チャールトン・ヘストン、マリリン・マンソー
監督 マイケル・ムーア

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