【猫を連れて帰る】飛行機に乗る その① | 鮫鰐通信

鮫鰐通信

バリで5年暮らした後スラバヤ駐在の旦那サマと結婚。スラバヤ生活5年半を経て、2016年4月末に本帰国しました。
       島が変われば品変わる。フリーライター系駐在員新妻のスラバヤあれこれ、時々猫とバリ。

本帰国して早3年…。

時間が経つのはなんて早いのでしょう。

 

本帰国してからの近況などは別記事(書く…のか…?)に譲るとして、ウチのお猫様の本帰国道中を続けます。

※2016年4月末の本帰国から3年以上経過してますので、現在とは手続きなどの点で変わっている部分があるかもしれません。こういう事例があったのだ、という記録としてお読みください。

 

ジュアンダの畜産局でForm AとCに裏書きをもらい、ケージにステッカーを貼ってもらって、一旦帰宅。翌日朝のSQ便で、いよいよスラバヤを離れます。


どうにかしてタオルの下に隠れよう隠れようとするけど、結局顔が出ちゃう。不安でしょうがないよね…。ごめんよ…。

 

自宅を車で出て、約40分でジュアンダ着。T2の車寄せで下ろしてもらいます。不安そうに鳴き続けるお猫様を、運転手さんがずっと心配してくれました。

いつもほがらかで、にこにこして、時間に正確で、私が新しいごはんやさんを開拓するのが好きだといち早く理解して、ぼんやりした情報だけでもなんとか目的地まで連れて行ってくれていた運転手さん。私は猫の手続きのことで頭がいっぱいだし、来ようと思えばいつでもさらっと来られるから、と思っているし、なるべくさらりと別れようと思っていたのだけど、涙ぐまれてしまって…えーん

どっさりある荷物をカートに載せたあと、ずっと乗っていた車と、運転手さんと一緒に写真を撮ってもらいました。

 

見送りに来てくれたお友達に、「とりあえずチェックインだけして来るから!」と告げて入り口へ。「よんちゃん〜〜、頑張るんだよ〜〜〜」とたっくさん声をかけてもらいました。でも人が多いし、外だし、よんはずっとずっと不安そうで興奮しっぱなし。鼻も真っ赤。

 

入り口では、猫連れなので、一応一通りの書類をばさっと渡すと、さらーっと目を通された後「いいよ」と通されました。と、ここでびっくりしたのがM岡さんがいたこと。前日、「出発当日は行けないので…」と言っていたのに、見送りに来てくれていたんです。

 

SQのカウンターでは書類を見せる前から、「ああ、例の件ね」という感じの空気感でした。ケージも一緒に荷物の重さを計られます。当時のSQは、エコノミーでも一人頭23kg×2つまでの荷物を預けられました。

我が家はそれほど引越し荷物がなかったのですが、帰国後すぐに使うもの(猫のトイレとか)、服、お土産などなどは飛行機で持って帰るしかない。それほどでもありませんでしたが、やっぱり超過は払いました。

超過料金はキャリアのカウンターではなく、別のカウンターで支払います。め、めんどくさい…。

 

 

そして、「何か起きても責任は追求しません」という内容の書類に、サインを求められます。どんなキャリアでもすることですが、やっぱり、ちょっと胸が詰まります。何事もないと信じるしかないけれど、最悪の事態は覚悟しなくてはならない。生きている姿を見るのは、これが最後かもしれない。それでも、その責任は全て私にある。

 

 

お猫様とは一旦ここでお別れ。ここまで来たら、さすがに腹を括ります。シンガポールで顔見に行くからね。とりあえず、それまで、心臓止めないでね。

「積み込むまではあそこ(カウンターの後方)に置いとくからね」と言われ、一安心。外だと暑いですからね。

 

私は見送りに来てくれたお友達のところへ戻ります。早めに来たのに、もうあんまり時間がないけど…!

インドネシア語の先生や、毎週一緒にランチした仲間とそれぞれ写真を撮って、お手紙をもらったりして。

またね! 日本でも会うし! ね!

 

結局超過料金を払うカウンターの辺りまでいてくれたM岡さんに何度もお礼を言って、2階へ。

もうボーディング開始まで間も無いので、さっさと出国してゲートへ向かいます。

 

ボーディングブリッジにつけられたSQ機には、次々荷物が積まれているところでした。よんはいつ乗せられるのかな、もう乗っちゃったかな、とやきもきしていたら、トランシーバーを持った係のおっちゃんが「猫の飼い主?」と声をかけてきました。「うん、そう。もう乗っちゃった?」と聞くと、どこかへトランシーバーで呼びかけて、「いや、まだみたい。なんなら今から乗せようか?ここから見てる?」ですって。ええ、いいの? そうこうしている間に、人間のボーディング開始。「まだいいよ、外は暑いでしょ?」と言うと、「でも人間のボーディング、もうすぐ締め切りだよ。ここから見てた方が安心でしょ。ちょっと待ってて」と、再びどこかへ通信。ほどなくして、空港ビルからよんが入っているケージだけを載せた荷台が出てきました。「ほら、あれだよ」とシーバーのおっちゃん。「よん〜〜」と、情けないほど動揺した声を漏らしてしまいました。

 

荷室とは別の、尾翼に近いところがパカっと開いていて、そこへベルトコンベアが渡されています。そこへ、ケージだけがぴょこん、と載せられ、トコトコと上へ…。

ドア脇には係の人がいて、そこでケージをピックアップして、中へ運び入れてくれました。

 

「乗ったね」とおっちゃん。「うん」と頷いてお礼を言うと、「気をつけて」とボーディングゲートへ送り出してくれました。ああ、インドネシアのこういうところが好きなんだよなあ。

 

小走りにゲートをくぐって、機内へ。席に着くとほとんど間をおかず、ドアクローズとなりました。

 

スラバヤはいい天気。上空も荒れてないといいな。

さらばスラバヤ、サメとワニの街。そのうちまた来るよ。