golden rule number 1 - 料理の教訓その1


なきべそクリスマスでございます。

けど来年は女性雑誌の占いをみると良い年みたいだから、気を取り直そう。


料理好きなら私が何もいわなくてもわかってくれると思うけど、
料理の楽しさは、つくっている間にどんどん癒しパワーが精製されるから、



でしょ、でしょ、でしょ?




落ち着かなかった気持ちなんかがだんだん落ち着いてきて、ゆったりしてくるし、静かな気持ちにもなれるし、



とってもTherapeutic




けど、例外あり!


ということを今回ほど痛感したことはありません。


もう2度と料理なんかしないわ


って思ったの初めてかも。



25日、26日と(持ち寄り)ホームパーティが続くこともあり、実家にあるフードプロセッサーでは小さすぎると、クイジナートのブレンダーを購入したんざます。


これです。

Cuisinart ハンドブレンダー スマートステイックハンドブレンダー ステンレス CSB77JBS

同じ物(かもしくは限りなく近いものを)サンフランシスコの台所用品店でみかけ(45ドルくらい)、もう少しで買いそうになった代物ですが、アマゾンジャパンで、約8000円で購入。


料理自粛規制を勝手にかけてたので、1ヶ月くらい、箱に入ったまま放置してたのですが、昨日箱をいよいよ開けてみたんです。


そうしたら、泡立て器の装着がうまくいかない。

しかも保証書には色違いの製品名。
トラブルが合った時に購入製品と違うといわれても困るじゃありませんか。

泡立て器の装着はどうにか出来るようになったので、早速レバーパテをつくるのに、調理したレバーと生クリームをいれて、ブレンダーをまわすと、ブレンダーはまわっているんだけど、力が弱くて、かたーくなるまでしっかりと火を通したレバーに負けてるじゃありませんか。

何度試しても結果は同じなのであきらめて、機材を本体からはずして洗ってしまおうとすると、
ドーム状のふたのような装着部品から本体が離れないではあ~りませんか。

どう頑張ってもだめ(大人三人が頑張った)。夜も更けていてサポートデスクに電話もかけられず、本体を濡らしたといって後から責められたら大変と、きれいに飛んだ生クリームを洗う事もできず、作業中断。





超ストレス。




朝一番で電話をすると、アマゾン上でこのブレンダーを販売した会社の人はとっても優しく対応してくれました。


『はっきりいって、取り替えてくれなくていいんです。もうこんなトラブル続きのものであるのなら欲しくないですから、返品したいです』


といったら、お客様のお好きなように。と言ってくれて、返品することになりました。


たかが料理といえども、当然頼もしいツールになってくれるだろうとあてにしている料理道具が信用できないとなると、パーティもおそろしくて開催できません。



悪いけど、この製品、私の中で失格!



残念ですが、仕方ないです。



はてさて、予定が狂った。シフォンケーキは?ホイップクリームはどうしたらいいの?
レバーパテは、humusは、サーモンパテは?どうしたらいいの?
宴は今日だっていうのに?!



仕方ないので、帯に短しだと、却下されていた母のブレンダーを引っ張りだしました。
TescomのTK50という製品。


レバーパテも、サーモンパテもhumusもお手の物。ツールがちゃんと働いてくれると

no sweat

です。

あっという間に三種類のパテ/ディップ系は完成。
もうその次のパーティの分までつくり溜めしましたわ。


でもって、stollen作成にとりかかったわけですが、こちらもTescomのフードプロセッサーで砂糖とバターを合わせたり、卵黄を混ぜ込んだり、あっという間。早いです。このようなことを手作業では絶対にやりたくありません。

卵黄を3つ分使ったので、卵白が3つ分余りました。
それを利用してメレンゲをつくって pavalovaでもつくったろうと、ホイップするための装着部品を箱からだしてみましたが、ここで問題発生。

どうしてもこの部品を本体に装着して使えるようにできないんです。
まるでピースの合わないジグソーです。


なんで?
(もう楽しいという範疇の思いきり外側にいた私)


フードプロセッサーの箱の中には取扱説明書もなく、今度は取扱説明書が見つかりません。
整理整頓にシステムというものが皆無な実家で、滅多に使わないフードブロセッサーの、しかも取扱説明書を見つけ出そうなんて、東京で、白いタイツの王子さまをめっけるよりも困難です。


このTescomという会社のHPに行けばPDFファイルがあって、そこで説明書がみんな読めるはず!


とホームページをみましたが、そげなサービスは全く見当たらず、


コールセンターのようなところに電話をしました。ら、なんと昼休み1時間!
昼休みが終わって電話をしたら、今度は、




電話が大変混み合っているといって出ない。とことん出ない。
こんなことが日本でもあるのかって思うくらい出ない。




やっと出てもらえたと思ったら、チョー怖い(笑)
はじめの『もしもし(っていったかどうか覚えてないけど)』から怖い。



で、途中で電話を切られてしまい、その後絶対に電話にでてくれないではありませんか。


ということで、メレンゲを、手動でたてることに!



これって重労働です。多分絶対に避けて通りたいことベスト20に入ります。


でも頑張りました。ただのタマゴのホワイトと、お砂糖だったボールの中に、いつしかメレンゲができて、角がたちはじめた。


もう、この労働、まるでボクシングのスピードボールです。


苦労のかたまり

$BANANA SPIRIT


でも結構しっかりしたメレンゲができました。

$BANANA SPIRIT




絞り金で絞ると奇麗にでてきて、ちょっと癒されました。


でも、あっという間に焦がしてしまいました。


あちゃ。

ああ、焦がしちまったぜ

$BANANA SPIRIT

立ち直れない。



で、教訓ですが、


料理は慣れた場所(台所)、慣れた道具、慣れた食材でないと、大きなmessをつくる落とし穴がいっぱいあるってことです。


そうなると楽しいはずの料理も少しも楽しいものでなくなってしまう危険が。


今回も、


計りがなかったので、グラムやカップという単位にインターネットをみながら換算し、

レシピブックもなかったので、ネットを徘徊しながら、

母の台所(思い切り和食仕様)で、

限られた道具を駆使しながら、

和食ばなれしたものを

まったく新しい家電や母の家電で、

閉所恐怖症の私が日本のこのうっそうとした狭くモノの多い台所で、

あれこれつくろうとしたんで、

右往左往しちゃいました。



オーブンの暖まり方も違うし、イースト菌の発酵もちがうし、ミルクの味も、お水の作用も、塩のしょっぱさもいろいろちがうんで、こういう小さな違いが集まって違う結果が生まれちゃったりします。



クッキングが平和な心をもたらしてくれない時もあるもんだにゃ~。

やはり、変に手作りのものに執着せず、時には、出来合いピザにしてしまういさぎよさも大事ですね、と学びました。



やはり、日本の台所事情にあった料理っていうのは、(まな板の上でよく切れる包丁で)切って、ちゃちゃちゃっと調理するってものですね。

計って、こねて、寝かして、じっくり焼いて、、、、というのはむかないのかもしれません。


楽しいパーティになれば、私の2009年のクリスマスもうかばれます。
今夜、悪酔いしちゃいそうです(笑)