AC勉強会手記「母親に必要とされることを必要としていた」 | 大田区鵜の木さろん楓★料理家 印南真帆のブログ「食べることは生きること」

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さろん楓ふなだまほです。
いつもありがとうございます。



AC勉強会 土曜クラスがスタートしました。



2時間半はあっという間で、
もっと長くてもいいという声が出るほど。



それほど、私たちは「家族」「親」について、
語りたいことをもっていますね。



参加者の方の感想をご紹介させていただきます。


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今までACについて聞きかじっていたことがまとまりました。
自分の役割や家族のルール…。
こうだったかもしれないと理解することができました。
ラベリングして安心したいだけかもしれませんが。


共依存については、自分がケアされる側かもしれないと思います。
ずっとケアする側にいると思ってましたけど、真逆だったようです。


母親に必要とされることを必要としていて、
私は無意識に母親の顔色をうかがい、
そのニーズを満たそうとしていたのですね。
まったくけなげですよ、私ってば。


別の方が言われていたのと同じように、
母親の機嫌取りをしていた気がしますが、
いい加減、そこに気づいてやめようと思います。

「冷たい、薄情な娘」と言われそうですが、
まぁ、それでもいいと割り切ります。



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AC(アダルトチルドレン)という自己認識をもつ
多くの人たちに共通する傾向があります。



それが「白黒思考」(black-and-white thinking)です。

「全か無か思考」「オール・オア・ナッシング」とも言われます。



実際には、他にいろいろな選択肢があるのに、
自分の中に、いつも両極端な二者択一の選択肢しかない、
という考え方の傾向です。



たとえば、



「誰からも愛されている」人になりたい。
けれどそうはなっていない。



そう悩んでいる人がいたとしたら。


その人はこう考えてしまっているわけです。


私は「誰からも嫌われている」



それが「誰からも愛されている」の反対ではないですね。



…私のことを嫌いな人もいるだろう。
確かに、すべての人から好かれるというのは無理がある。
でも、私を慕ってくれる人もたくさんいる。



と考えられたら、
誰からも愛されてなくても生きていける。



このような白黒思考傾向があると、
素敵だと思っていた人の小さな欠点を知ってしまった途端、
その人すべてがまっ黒になってしまう、ということを

少なくない人が体験しています。



「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」状態となり…



その人の欠点を正さなきゃいけない、と
異様に正義感を燃やしてしまったりする。



しかし、人のことを変えられるわけではありません。



こうして人のことにばかり
エネルギーを使うので
自分の人生がなかなかに進まない…というようなことが起きます。




★   ★   ★




…母親の機嫌をとるのをやめたところで
「冷たい薄情な娘」にはなるわけではないから大丈夫です。



関係性(パワーバランス)が揺らぐので、ある一時、
互いに感情的になることもあるかもしれませんが、
一方の態度の変化は、
必ずやもう一方に影響を及ぼします。



気付きや学びとなることが多いのです。



もし、そうならなかったら?



そうしたら、感情の噴出、爆発というカタチで何かが動いたり、
もしくは、何か問題が表面化して、

正面から受け止めざるを得なくなるなど、
もちろん痛みも伴いますが、
いずれにしても事態が変わっていきます。



そうしていくうちに、
「敢えて、すべてのことに口を出したり、
介入はしてこないけれど、
いつも気にはかけていてくれて、
助けを求めたら応じてくれる娘」というように、

極端ではないグレーゾーンの距離感、関係性に変わっていったりします。



母娘であれど、

そういう境界線を持った、
でも、しんどいときは助けを求めたり、
あまえられるような関係へ…。



そういう柔軟性のある関係を築けるように、
一歩一歩進んでまいりましょ。



★   ★   ★





さろん楓のAC勉強会。



家族、AC、トラウマというような
ある意味、重たいテーマに
それぞれが、気高く、真摯に、朗らかに
向き合っているそんな場です。



私は、その空気感をいつも美しいと感じています。



次回クラスは、9月にスタートです。
6月になったら、ご興味ある方向けに
おはなし会を開催する予定です。