いつもありがとうございます。
今日で、阪神淡路大震災から丸19年ですね。
あの年、1995年は、地下鉄サリン事件など
未曾有の出来事が続きました。
これから何かが変わっていくんだという
何かが蠢く発火点のような時代の雰囲気がそこにはありました。
ちょうど、大学を卒業して、社会人になる年、
家を出て一人暮らしを始めた年だったので
記憶が鮮明なんですね。
それに追加して、
個人的には、地下鉄サリン事件の確か2日後、
交通事故に遭っているのです。
だから、震災から○年と聞くと、
ああ、あれから○年かぁと思い出すのです。
どんな事故だったか？
歩行者の私は、後ろからバイクに突っ込まれて
気がついたら救急車の中です。
遠くから呼ばれ続けていて
「あなたは事故にあったんですよ。
でも、あなたは自分で救急車に乗ったんですよ」
と言われて、私が思ったことは、
「私の名前は…、住所は…、電話は…、
ああ、全部わかる、大丈夫」
「でも、そうかぁ、気をしかりもたせるために
救急隊員ってそういうふうに言うのね」
とか冷静なことも思っているわけです。
…外傷性くも膜下出血でした。
吐き気がすごくてね。
2、3日意識がなくて、
奇跡的に出血が吸収されて、
意識を取り戻しました。
なのでね、「奇跡の人」なわけです（笑）
同じ夜、同じような症状の人が運ばれてきて
その人はダメだったそうです。
頭蓋骨にヒビが入った以外は、外傷はゼロ。
左耳の鼓膜が破れて、聴覚に障害は残るだろうと言われましたが、
聴力、戻っちゃったんです。
1年後に精度の高い検査したら、
あら、聴こえるの？戻ってるねって。
なんか驚異的でしょ？
でも、さほどの痛みも恐怖も感じてないから
自分のからだと感覚と現実が繋がらなくて
そういう意味で、その後、随分と辛かったです。
…一度失ったいのちと思って、
何でも思い切りやってみよう、
みたいな感慨も湧いてこない。
バイクを見ても怖いと思わない。
自分が生きてるのは当たり前に過ぎなくて
このいのちが奇跡でありがたいという感情もない。
なぜ、こういう経験をしたか？
そういう事故の意味付けは、
19年経とうとしている今も更新中なんです。
とあるドラマの交通事故のシーンを見て、
…まさに同じ症状だったのだと思います、
突如恐怖感が湧いてきて、
ようやくその感覚に出逢えて
涙が止まらなかったことがあります。
それが、わずか5年前ですから。
そうやって自分の感情が動いてくると
やっと他の人の状況に想いを馳せることができる。
その日、当時高校生の妹が初めて、
私の引っ越し先のアパートにくることになっていた。
携帯電話がない時代のことですからね、
待てど暮らせど来ない姉に連絡とりようにない。
事故のことを知って
夜一人で新宿の病院まで駆けつけた妹がどれだけ怖かったろう？
とか、当時の家族の心境をやっと想像することができるのです。
死ななくてよかった、
あなたが生きていてくれて本当によかった
と、面と向かって始めて言ってくれたのは、
私のACのカウンセラーの先生でした。
10年ぐらい前のことでしょうか…
そのとき、始めて気づいたのです。
それまで誰からもそう言ってもらってなかったことに。
気づかないことに気づいていない私でした。
この事故現場、三軒茶屋なんですが、
昨日たまたま三軒茶屋の話が出て、
連想ゲームのように思い出してました。
でね、昨日、始めて思ったんです。
「私、死んじゃうと思った？」って
原家族の誰にも聞いたことがなかったことを。
…リピーターズセッションを受けられている方に、
ときどき宿題を出すことがありますが、
私もこれを私への宿題にしようかな。
泣かずに言えるかな？
★ ★ ★
私は、あの年にいなくならず
今現在も呼吸をしてるけど、
あの年に星になった方がたくさんいらっしゃいましたね。
トラウマと共に生きるって、
玉ねぎの皮を剥くように
自分の中の何かがゆっくりゆっくり解けて
いろいろなことに想いが馳せられるようになっていくこと…。
私自身、この事故に関して
これからもずっと何か埋れた感覚、感情があるんだろうなと
俯瞰しています。
いつも言いますが一生もののプロジェクトですね。
だからね、はっきり言っちゃうとね、
トラウマは癒した、ACの傷はもう癒したと
発言する方は、逆に？？？と思ってしまうのです。
言いたいのです。
ねぇ、私たち、そんなに薄っぺらじゃないよねって。
……過去の想い、ずっと話してこなかったこと、
語りたくなったら、ぜひいらしてください。
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