「寝る前の絵本」は子どもの権利か(笑)?! | 大田区鵜の木さろん楓★料理家 印南真帆のブログ「食べることは生きること」

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銀河弁当・ケータリング・料理教室・食生活相談。

こんばんは。

さろん楓ふなだまほです。

いつも読んでくださってありがとうございます。



以前、
『あなたが守る あなたの心・あなたのからだ』という絵本を
ご紹介
したと思います。


あなたが守る あなたの心・あなたのからだ/森田 ゆり
¥1,365
Amazon.co.jp

この本は、子どもを理不尽ないじめ、暴力、虐待から守る目的で、
子どもに、人が生まれながらにして持っている「権利」のことを
わかりやすく説明しています。



それは、「安心」「自由」「安全」という3つの権利。



その中の「安心」の権利のところで、
寝る前に本を読んでもらうことは子どもの権利だと
描かれているんです。



なんと、小2息子がコレを逆手にとりはじめました^^



「寝る前の絵本は僕の安心の権利なんだから!」



「昨日、ママは疲れたと言って読んでくれなかった。
僕の安心の権利が奪われた!」



などと抜かす(笑)ようになりました。
厄介なことになってきたもんです。



翌朝、そんな話を夫にしていたら、
直後、今度は夫がこんなことを言い始める。



「仕事に行くのにおやつを持っていくのは、当然の権利だ」



は?
そんなこと言われなくても用意していますが!



な、なんなんだ~?!



ただですね、ここが大事だと思うのですが、
息子も夫もこれらの言葉を笑いながら言っています。


それはそれは、楽しそうに。



これを怒りながら、非難しながら言ったとしたら
それは脅迫ですね。



あまりに皆が権利ばかり主張するようになるのも
空恐ろしい気もしましたが、実はこれ、いいかも。



笑顔で互いの権利を主張し合う。

そして、それを認め合う。
それに、応える。
これぞ、相互依存。
理想的な人間関係。



自分の権利、こうありたいという希望がわからないから、
何かに依存してしまったり、
それを言えないから、形を変えた表現として
共依存に陥ってしまったりする。



「○○して欲しい」「☆☆したい」って、
ちょっとわがままっぽいから私たち日本人には言いにくいところも
あるのかもしれません。



そこを、ちょっと冗談っぽく「私には、○○の権利がある」
「じゃぁ、俺には△△の権利がある」と主張し合ったりするの、
ちょっと面白いのではないでしょうか。



ああ、そういうことを望んでいるのねって相手を理解できたり。
それを認めるから、こっちを認めてよと譲歩しあったり。



そして、子どもには、この本にはそこまで書いていないけれど
「権利」には「約束」がついてまわることも教えていけばいい。




☆    ☆    ☆




先頃、国王夫妻が来日されたことで
ブータン王国の国民総幸福量(GNH)が話題になりました。



日本が、GNH値をあげていこうとしたら、
つまり、私たち一人ひとりが幸福度を感じていくためには、

その一番の近道は、
「笑いながら、自分の権利を主張できるようになること」

なのではないかと思いました。