犬1匹飼うのだって、本当に大変な事なのですよ。
飼い主だけが命をつなぐ頼りだし、その事を四六時中頭の片隅に置いて
人間の方は生活していかなければならなくなるのです。
可愛いだけじゃ済まされないし、覚悟と責任はかなり重いのです。
親からはぐれてしまった、産まれて間もない子猫に対して
息子は保護と動物愛護の精神で、頭がいっぱいになっています。
みぃみぃ鳴けば哺乳瓶でミルクを与え、汚れた顔や足やお尻を拭いてやったり
それこそ甲斐甲斐しいお世話をしているのですよ。
夫も私も「あ~猫なんて連れて来て困ったなあ・・・・」
二人ともまず顔をしかめました。
何とか息子を上手く納得させ、短期間の里親程度で誰かに又引取ってもらう
その選択が頭によぎりました。
夫は特に、息子が部屋で子猫を飼っているという話を私がしても
様子を見に行く事さえしませんでした。
実は私の方は息子が留守の間に、キャリーの中でみぃみぃ鳴く子猫が気になり
こっそりミルクをやったり、離乳食を与えたりしていました。(^o^;)
そうしているうちに、自分も猫愛が芽生えてしまい、う~~なんて可愛いやっちゃ!
挙句の果てに私と犬の真ん中に子猫をもぐらせ、昼寝までしてしまってました。
不思議な事にうちの犬は、子猫に全く攻撃心を示さず、逆に遠慮して気を使ってる感じ。
子猫の方も犬の毛のぬくもりで安心出来るのか、これまたスヤスヤいい顔して寝るんですよ。σ(^_^;)
ゆらぎ始めたというより、ほとんどその決心が固まりつつある私。
こんな恍惚顔されたんじゃたまんないわあ!
「この子は我が家に来る為に産まれて来たんだ」などと
そんな言葉まで頭によぎるようになり。
こうなるとあとは夫だな。
「猫ちょっと見てみる?」
夫に尋ねると
「連れて来てみな」と。
夫の大きな手の平に子猫を乗せると、たぶん想像以上に可愛かったんだと思います。
夫の下げた目じりで、それを直感しました。
そして時間もかからずに、この言葉が夫の口から飛び出しました。
「生きるものを可愛がらせたり世話させれば、何かに目覚めて
息子に人間としての心も育つだろう。今まで自分の事しかやった事ないんだから。
清潔にさえすれば、犬だって猫だって何でも飼っていいんだよ。
ちゃんと息子にそれを守らせろ」だって(^_^)v
という事で、
子猫は我が家の一員に ケテーイ