米国市民権 申請~面接までの記録  | ニューヨークからのエアメール        ~ever since~

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滞米歴約30年。アメリカ国籍。外国人として日本で長期滞在ビザ取得。父の介護を経て、日本に家族で住み始めた現状で、かなりのカルチャーショックに陥ってます。

今日、私はアメリカの市民権を取得するための
テスト&面接にイミグレーション(移民局)に行ってきました。

私が市民権を申請したのは、今年6月後半。

ちゃんと弁護士を使いました。その費用は$750。

日本語が通じる弁護士の場合、平均相場がNYCでは
$1,000なので、これは安い方でしょう。

高い弁護士では$3,500ってところもありました。
ぼったくりですね、そこまでいけば。。

特に弁護士を使わなくても、自分でもオンラインで
移民局のサイトで申請ができるのですが、
何かあった時のために
弁護士を通した方が安心なので、お願いしました。

弁護士を通すと、申請する時に、申請用紙と必要書類とともに
弁護士事務所のカバーレターをつけてくれます。

それが効果があったのかどうかはわかりませんが、
5ヶ月弱で、ここまでこぎつけたのは、かなり早い方かもしれません。

通常、申請してから早くて6ヶ月、遅い場合は1年半で
テスト&面接が行われます。

なかには3年もかかったという人もいます。
申請時の書類などに不備があれば、
少し遅くなることも考えられますが。。3年は遅すぎ。。

申請する時に、過去のパスポートすべてが必要となります。

そこからアメリカへの出入記録をスタンプから引っ張り出します。
そのスタンプのコピーも必要となります。
すべてのパスポートがない場合は、過去5年前の記録からでも
良いみたいですが。。

逮捕暦がないことが申請の条件です。飲酒運転とかも含みます。
不法滞在の期間もないことが大切なポイントとなります。
逮捕暦、不法滞在、この2つは市民権申請時の大事なポイントです。


申請してからちょうど1ヶ月後に指紋採取がありました。


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面接&テストは1人の担当面接官によって同時に行われました。

名前が呼ばれて、面接官のデスクに連れて行かれて、
椅子に座る前に「右手をあげて」っと言われ、
「全部正確に事実を答え、嘘をつかないことを誓いますか?」
ときかれました。それに誓ってから椅子に座ります。
多分、誓わないといえば、その場でアウトでしょう。

この面接&テストに弁護士を同伴させることも可能です。
ただし、それは弁護士代が別料金になるため、
私は英語に問題がなかったので、頼みませんでした。

椅子に座ると、「持ってきた書類を出して!」と言われ、
永住権のカードとパスポート用サイズの写真2枚と
これまでのパスポートのすべてを出しました。
弁護士に、それだけでいいと言われたので。。

でも、書類が足りませんでした。
・過去5年間のタックスリターンフォームのコピー
・過去5年間のタックスリターンフォームのトランスクリプトのコピー
(これはIRSに行ってコピーをもらってくるそうです)
・アメリカで離婚しているため、デボースサティフィケートのコピー
・アメリカで再婚したので、マレッジライセンスのコピー
必要書類は、個人の状況によって違います。
私の場合は、それだけの書類が必要でした。

弁護士つかってても、そういうことに抜かりがないってことはなく、
弁護士だけに頼っていると、ダメなんですよね。。(反省)
弁護士って、時にただの窓口に過ぎないですから。。

足りない書類は、後でそろえて、
期日までに移民局に郵送すればO.K.です。
(郵送する場合は、確実にトラッキングできる物にしましょう)


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テストはいきなり始まりました。
テストを今から始めます!とは一切言ってくれず、
本当に突然、私の場合は始まりました。

普通に書類の話をしてて、本当にいきなりです!

「What is the "rule of law" ?」と急にテストが始まり、
一瞬、ポカンとしてしまった私です。

ああ、テストが始まったんだと頭を切り替えて、
あわてて答えました。


私が質問されたのは、アメリカ市民権100の質問の中から
以下のとおりです。

・What is the " rule of law" ?

答えは Everyone musut follow the law.

・How old do citizens have to be to vote for President?
 答えは eighteen and older.


・What major event happened on September 11, 2001,

in the United States ?
 答えは Terrorists attacked the United State.

・Why does the flag have 13 stripes ?
 答えは because there were 13 original colonies.

・What ocean is on the West Coast of the United States ?
答えは Pacific Ocean

・What is the name of the national anthem ?
答えは The Star-Spangled Banner.

この6つで終わりました。

普通、10問出るはずなのですが、そのうちの6問正解すれば
良いため、私の場合は、最初の6問が正解したため、
この時点で、質問は終わりました。

次にライティング(筆記)のテストがありました。
面接官が口頭で

「We have one hundred senators.」と書いてと言いました。

それだけです。もしかしたら、それをちゃんと書けなかった場合は、
また別の問題があったのかもしれませんが。。

最後にリーディング(読み)のテストです。
紙に書かれた1つの文章を読めと言われました。
それが何だったか、覚えていませんが、
ライティングテストに出た文章のような簡単な短い言葉でした。

その場で合否がわかります。

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その後は、申請用紙に記入した内容に間違いがないか
確認されます。その際、口頭で申請用紙に記入した
質問内容(逮捕暦がないかとか)をYes, Noで答えました。

この文章は、結構むずかしい単語が出てきますので、
申請用紙にあるYes, No方式の質問内容は
予め目を通しておきましょう。

この質問にYesと答えるべきところを間違ってNoと答えたり、
Noと答えるべきところをYesと答えてしまっては、アウトですから。

この質問内容は、とても重要な内容で、その後の運命を

左右するものなので、絶対におろそかにはできません。

そこまでは、たとえ弁護士を使っても、忠告してくれません。
やっぱり、最後は自分で。。ということですね。。

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最後に書類にサインをして(合格した場合)、
不足の書類のリストと送り先を渡されて、終了しました。

最初に渡しておいた永住権カードは、戻してくれます。

永住権カードは、宣誓式に参加後、
会場で米政府に返却するようです。

それまでは、今までと同じで永住権保持者となります。
宣誓式に参加して、初めて米市民となります。

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私の場合、12月~1月半ばまで日本一時帰国するので、
それまでは宣誓式を受けないつもりです。

幸い、「あなたは1月に米市民になる予定よ」と
面接官に最後に言われたので、ちょうど良かったです。

私は冬の航空券を既に今の姓で購入しているため、
米市民になる時は、夫の姓に変更するので、
それまでは姓を変えることができません。

航空券購入後は、姓が変わるとその航空券をキャンセル
しなければならないそうです。ミドルネームとかに
前の姓が入っていれば、なんとかなるみたいですが。。

たとえ、姓が変わらなくても、市民になった場合、
その後、米国のパスポートを申請するため、
パスポートを取得するまで時間がかかります。

だから、今度の一時帰国が終了しなければ、
私は米市民にはまだなれないわけです。
父の年末のケアのため、絶対に戻らなければならないので。
米国に再び戻ってきてから、米市民になり、夫の姓に変え、
新しい名前で米国のパスポートに切り替える予定です。

宣誓式は、1~2回は延期することができるそうです。

宣誓式のタイミングが悪い場合は、延期も考えています。

延期する場合は、弁護士から移民局に手紙を出してもらうつもりです。

こういうこともあろうかと、そのために弁護士を雇っていました。
でも、あまり延期すると、後回しになる可能性があるということです。

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米市民になったら、それまでの日本のパスポートは
もう使えません。米国の出入国、渡航先の出入国は

たとえ元の自分の国であろうとも、米国のパスポートのみが

有効となります。もう米国人なんですから。。

当然、日本のパスポートの期限が切れても、
更新することは不可能となります。
日本は二重国籍を認めていないので、それはできません。

米領事館で、日本のパスポートを更新する場合は、
米国での有効なビザを提出しなければならないため、
それがもうできなくなりますよね。永住権のカードは
宣誓式で、米政府に返却するため。。ビザなどなくなります。
米市民になるのですから、米国でのビザは必要ないわけです。
それを知らずに、米国のパスポートを領事館で提出する人が
いるそうですが、その時点で、日本のパスポートは破棄されるでしょう。

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最後に、オバマ大統領が公約で掲げていた米国民保健ですが、
もしも法案が成立しても、永住権保持者は対象外になるそうです。

メディケアも、ホスピスなどの施設とかも、
結局は米市民のためにあるのですから、
所詮は外国人である永住権保持者には、不利となるようです。
優先されるのは、常に米市民です。

それが、今年8月末に癌で亡くなった私の知人の
それまでの経緯でよくわかりました。
知人は米市民になっていたので、60歳でメディケアも受けることが

できたし、ホスピスもすぐに入ることができたし。。。
最後に知人は米市民になっていた恩恵を米国政府から
受けることができました。

この違いは本当に知人及び、そのご家族にとっては、大きかったです。

米国で生涯をすごすのであれば、米市民になるべきだと感じました。
それだけで、今回米市民権を申請したんじゃないんですけどね。。

いろいろ、永住権では不都合が出てきます。
ああ、憧れの永住権、されどあくまでも外国人用の永住権。。
永住権は、けっして永遠に米国に無条件で住めるってものでは
ありません。とても厳しい制約があるのです。
そして、それに違反すれば、簡単に無効となるのです。

よく抽選永住権の代行申請会社が

「一生アメリカに住める永住権!」なんて、軽いノリで、
しかも大げさに宣伝してますが、
現実はそんなものは市民権しかありません。

本当に永住権と市民権の差は大きいです。。


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アメリカ市民権100の質問(Newバージョン)

What happened at the Constitutional Convention ?

(憲法制定会議では何が行われましたか?)

The Constitution was written.
(米国憲法の原文が起算された。)