2017年3月6日の予算特別委員会、全款補充質疑では、6分間の質問時間の間に3つのテーマの質問を詰め込んだので(苦笑)、ひとつのテーマの質問はそれぞれわずかになってしまっているのですが、ご紹介します。1つ目は前回書いた自立支援住宅改修給付について。2つめは、今回ご紹介する、地域精神保健相談員のことです。

これは、精神障害のある人が自ら福祉や医療を利用するだけではなく、専門家の方から当事者のところに訪ねていってサポートの最初のきっかけを作っていく「アウトリーチ」を充実するために、2015年度から非常勤の精神保健福祉士が入っているというものです。

アウトリーチの必要性は以前から私も指摘してきたところなので(こちら。1年前に質問したこの時も時間切れになってしまいましたが、今回もまたちょっとしかできず汗)、これがスタートしたことは良いことだと思いますが、精神的な不調を抱える方がたくさんいる社会の中で、2人の非常勤だけではまだまだ対応しきれない部分もあるかと思っています。

少なくとも、練馬区には6保健相談所があるので、各所に1人ずつの配置など考えていくべきではないかと思います。そのためにも、地域精神保健相談員が入ることによって良かった点、課題として残っている点を検証していく必要性があることから、今回質問をしました。

 

(かとうぎ桜子)

精神保健対策費から、地域精神保健相談員の状況について伺います。

2015年度から精神障害をお持ちの方へのアウトリーチを充実させるために、2名の地域精神保健相談員を配置されていると思います。

この2年近く取り組んでこられて、改めて保健師と相談員がどのような役割分担でアウトリーチを進めることができるようになっているか。

また、どのような効果と課題を感じているかをお聞きします。

 

(保健予防課長)

精神保健相談を受けた場合の役割分担として、まず保健師が相談者の情報を総合的に集約します。ご家族への対応や医療機関や支援事業者との連絡調整をして、支援内容の進捗管理を行います。

その相談事例が未治療者や治療中断などによるもので、より手厚い対応が必要と保健相談所内の会議で判断されますと、精神保健相談員があわせて関与することになります。

精神保健相談員は、医療・福祉の他、住居、就労、生活等、総合的な視点で社会復帰に関する相談、助言を行います。

 

効果については、例えば、長期の引きこもり状態からグループホーム入所するまでになった方など、成果をあげつつあります。精神保健相談員がかかわらければ、ずっと社会との接点がなかったであろうという方が、少しずつ社会につながっている様子を見ますと、導入した成果を感じております。

課題については、まだわれわれが把握していない方がいると考えておりますので、その方々を支援につなげることが課題と考えております。

 

(かとうぎ桜子)

現状、2名の非常勤出対応されているので、まだ充実させる必要もあるかと思います。検証していただければと思います。