補正予算の質疑時間は6分だったので、前半に前回のブログ に書いたマイナンバーのことを言ったら、もう1テーマ質問するにはほとんど時間がなく、以下の議事録を見てもほとんどなんなのかよくわからない感じになっちゃっているのですが汗


そこで、ここには補足的に質問の趣旨を書きたいと思います。


福祉サービスの事業には第三者評価制度というものがあります。詳しくはこちら をご覧ください。


事業者が第三者評価をしてもらう評価機関に依頼します。評価機関は、事業の状況や利用者評価などを確認してその評価内容を公表するというものです。

受審には数十万円という料金がかかるので、一定の種類の事業については行政が受審費用の助成を行っていました。練馬区では2004年より、認知症高齢者のグループホーム等に助成しています。


先般の介護保険の改定で、小規模多機能型居宅介護、定期巡回・随時対応型訪問介護・看護、看護小規模多機能型居宅介護という事業に関しては別の評価制度ができたため、福祉サービス第三者評価を受ける必要はなくなり、今まで区が第三者評価の助成をしていたお金が不要になるために今回、減額補正されているというものでした。


そもそも第三者評価制度は、評価される側の事業所が評価機関を選ぶということもあり、悪いことはあまり書きづらいという話を聞くことがあります。

公表はされているものの、膨大な資料の中から利用者がどの事業所を選ぶかという参考にするのにもあまり現実的ではないという面もあるかと思います。


現場の実態が評価され、利用者にとってもその情報が活用しやすいような、より良い評価制度があればそのほうがいいと思います。

新しい評価制度は、当事者・家族・地域の人も評価に関わっていく形になるそうなので、より現場の思いに即したものになり得るかもしれません。


また、上記のような、「小規模多機能~」「定期巡回・随時対応~」など、事業名を見ても分かりづらいと思いますが、介護保険制度がとても複雑で分かりづらい面があると思います。

評価制度に地域住民が関わり、そこに行政も関与するというプロセスの中で、介護保険の現状を分かりやすく周知するツールとしても、新たな評価制度を活用していくことは必要なのではないかと考えます。


補正予算の資料では、「第三者評価受審支援経費の減額」という形でしか現れてこないので、その内容を聞いたというのが質問の趣旨です。


以下、尻切れトンボですが議事録です。


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(かとうぎ桜子)
福祉サービス第三者評価受審支援経費について伺います。介護保険制度の改定の中で、小規模多機能型居宅介護、定期巡回・随時対応型訪問介護・看護、看護小規模多機能型居宅介護の評価は、別の手法がとられるようになったために、第三者評価の対象にはならなくなったということです。新しい仕組みについてお聞かせください。


(介護保険課長)
新しい評価方法についてですが、これはまずはじめに事業所の職員の皆さんが、個人の自己評価を行います。その評価内容を事業所全体として、自己評価という形で行いまして、まずサービスの向上を図ります。

その次に自己評価については、利用者ですとかそのご家族の方、また地域の代表の方ですとか、区の職員による運営推進会議に諮りまして、客観的な評価を行うということです。
 なお、運営推進会議につきましては、2月から3月に一回程度行われることで、より身近な評価になると考えています。


(かとうぎ桜子)
介護保険制度はわかりづらい部分もありますので、この制度をいかして、よりわかりやすく区民の皆さんにお伝えください。