教育費の2つ目のテーマとして、インターネット等を用いた情報モラル講習会を実施しているということについて質問しました。


インターネットは直接顔を見て話しているわけではない分、強い言葉で人を傷つけてしまうことが起こり得ると思います。LINEなどを用いて友人同士の間できつい言葉が出てしまったり、そこからいじめになってしまうこともあり得ることだし、インターネットを用いていると、いじめが起きていても周りの人が気づきづらいという課題もあるかと思います。


また、身近な友人に見せるつもりで載せた写真が、インターネット上に載っていれば見知らぬ人にも拡散されていくというリスクもあります。インターネットを介して一度出た言葉や写真・動画等は、広がってしまえば回収が難しいというリスクもあります。


こどもがインターネットを使うにあたって、リスクを知ったうえで上手につきあうことが必要ですし、また一方で困ったことがあったとき、だれかと話したい、つながりたいという思いを持ったとき、インターネット以外にも選択肢はあるということも伝えていく工夫が必要だという観点で質問しました。


いつものことながら、2テーマ目の最後のほうは時間切れになってしまい、最後の私の意見に対する担当者の見解を聞く前に終わってしまったのですが…。



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(かとうぎ桜子)

次に児童生徒の安全講習会等経費の中の、携帯電話等の使用モラル講習会経費について伺います。


情報モラル講習会については、先ほどほかの会派の方からの質問に対するご説明で、小学校5年生、中学校2年生の全児童生徒と保護者に対してインターネットを用いたいじめやネット依存、詐欺などの犯罪のリスクなどについて、事例を挙げながら学んでいるというお話がありました。インターネットをめぐるトラブルは危険を伴うものが多くあるかと思います。


いじめの問題もあるかと思いますが、悪意を持った大人による子どもに対する犯罪という問題もあるかと思います。子どもがそうした危険性を認識しないまま利用してしまう場合もあるかと思います。

例えばSNSなどを用いて、自宅の部屋で撮った写真や動画を流して、不特定多数の人が見ることのできる状態にしている子どもは、それが性犯罪などの危険につながる場合があることを知らないで、気軽に多くの人と交流したいという思いでいる場合もあると感じております。

講習会でインターネットとの上手なつき合い方について学ぶ機会を持っていくことはとても大切だと思いますが、今後はどのように取り組んでいくか、お聞かせください。



(教育指導課長)

今委員がおっしゃられたとおり、確かに子どもたちがパソコンまたはスマートフォン、携帯電話を使っての誹謗中傷で嫌なことをされたという件、また勝手に仲間の顔の画像を撮影して送ったことがございました。

そういったSNSによる悪口、中傷に対しまして、今後も子どもたちの未然防止に向けまして、情報モラル講習会を継続して実施し、それとともに各学校の授業での指導も充実させていきたいと考えております。



(かとうぎ桜子)

子どもが何か困りごとを抱えていたりとか、学校や家でつらいことがあったときに、先ほど質問した ファイルに書いてあるような相談窓口に連絡するのではなくて、インターネット上の人とのつながりを求めてしまう場合もあるかと思います。信頼できる相手ならばいいのですけれども、相談したいという子どもの気持ちが悪用されることがあってはならないと思います。


そういう意味では、インターネットの危険性の啓発とあわせて、安全に相談できる場があることを伝えていくことも必要であると思います。実際インターネットによるトラブルに巻き込まれてしまった場合の相談先についても、しっかり啓発していただければと思います。