決算特別委員会、9月28日の教育費ではまず、現在児童生徒に配布している、相談窓口が記載されたクリアファイルのことを質問しました。


何か困っていることがあったとき、話したいことがあったとき、相談できる場の選択肢がたくさんあることが大切だと思います。


親や学校の先生は身近な存在だからこそ言いづらいという思いを持つこともあるかもしれないからです。


配布の時期や、配布の際の言葉かけのしかたなど、より工夫してはどうかということで提案をしました。



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(かとうぎ桜子)

いじめ防止対策経費の中の児童生徒向け配布物購入費について伺います。


これはいじめの相談窓口として、複数の相談できる連絡先が印刷されたクリアファイルを配布されているということですが、このファイルは例年いつごろ完成し、各学校でいつごろの時期に配布を始めているのでしょうか。




(教育指導課長)

いじめの相談窓口を周知するために、毎年クリアファイルを作成して配布しています。


このクリアファイルは、平成25年度から作成しておりまして、平成25年度、平成26年度については4月に子どもたち、児童生徒全員に配布いたしました。

しかしこの4月は、東京都が作成いたしておりますいじめ防止カード、こちらにもいじめの相談窓口が載せてございまして、さらには本区の青少年問題協議会が作成しております練馬区青少年育成活動方針、こちらのリーフレットにも相談窓口が掲載してあることから、4月に同じような相談窓口が掲載したものが重なっている状況がございました。


そのことから、今年度平成27年度については、配る時期を配慮いたしまして、11月にいじめ一掃取組月間、またふれあい月間を設けている関係から、今年度は10月にクリアファイルを配布し、活用する予定と考えているところです。




(かとうぎ桜子)

重ならないようにいろいろな時期に相談窓口を紹介していることかと思いますけれども、内閣府の自殺対策白書 で、若年層の自殺の問題が取り上げられています。過去40年間の若者の自殺の統計を分析したところ、91日の自殺者が多いということです。夏休み前に生じた課題が解決できないまま夏休みに入り、休みの終わりが近づくと、とてもつらい気持ちになる子がいると思いますので、学校として子どもに生じた問題に早く気付いて、解決することが必要だと思いますが、あわせて相談先の案内の書いたファイル、せっかく配布するのであれば夏休み前の時期、子どもたちに届くようにするべきではないかと思います。その点について、考えをお聞きしたいのが1点目の質問です。



また現状ではファイルには「いじめ相談窓口」というタイトルがついているのですが、相談先は例えば法務省の「子どもの人権110番」であるとか、東京都の児童相談センターの相談窓口など、いじめ以外の相談も受けているところが載っています。いじめ以外の相談も受けられることが、よりわかりやすいように表記することや、配布の際に説明を加える配慮することによって、子どもたちにとってより活用しやすいものになるのではないかと考えますが、いかがでしょうか、この2点についてお答えください。



(教育指導課長)

平成27年度版内閣府が発行しております自殺対策白書によりますと、確かに子どもたちの自殺、過去42年間の統計では91日が非常に多い。またその理由については、小学生については家庭での悩みから自殺に至るケースが非常に多い。中学生に関しましても、親子関係、また家庭での悩みが非常に多いことがございます。そうしたことから、今年度は重ならないようにということで、時期をずらして配布しましたが、9月に自殺が多いとの報告も考慮しまして、今後より効果的な配布時期について検討してまいりたいと考えております。


またこちらのいじめ相談窓口ファイルにつきましては、さまざまな相談機関が掲載してございまして、特にインターネットのトラブル、携帯電話トラブル、いじめの相談窓口について記載があることを子どもたちに配布する際に必ず周知するよう、各学校に通知してまいりたいと考えております。




(かとうぎ桜子)

ぜひ工夫しながら取り組んでいっていただければと思います。