スピードラーニングの周波数の違いの説明は間違い | 最適性理論(音のストリーム)で英語を覚える

最適性理論(音のストリーム)で英語を覚える

  音声英語、つまり英会話、リスニング、発音に関して音のストリーム・ベースで学習するサイトです。

先日、スピードラーニングに問い合わせた時に、聞き流すだけで覚えられるのは英語の周波数が高いので、その周波数に慣れると聞いているだけで覚えられると言うのです。私はその周波数の件に関してまったく理解できないので、周波数の測定の仕方、どうして英語が周波数が高いと言えるのか質問しました。



するとトマティス理論だと言うのです。トマティスのサイトでもそのような説明がありません。結局は十分な答えがないまま、今週の22日に返事をよこすと言うのです。私はスピードラーニングの会社のすぐ近くに住んでおりますので、必用があれば会社を訪問してきます。



英語の周波数に関してはこのような事が分かりました。



言語の周波数(パスバンド)はあまり違わない



トマティス理論
音にはいろいろな音があり、人間は11オクターブにおよぶ幅広い音のスペクトル中すべての周波数が誰にでも同じように認知されるわけではなく、「パスバンド」と呼ばれる、言語によって異なる優先的な周波数帯が存在すると考えているトマティス理論と言うのがあります。



現在のトマティスのサイトではバスバンドはほとんど言及しておりませんので、現在のトマティスではトマティス理論を取り下げた格好になっております。



トマティス理論では学習に関しては次のように説明しています。
すなわち、言語によって特定の音域が優先的に使われ、他の音域は二次的な形で使われると考えるものです。この耳に影響を与える優先的周波数帯は言語の習得に影響を与えます。すなわちその言語を話す民族によって音の聞こえ方、発声の際のパスバンドは異なります。
ちなみに日本語のパスバンドは125ヘルツから1500ヘルツだと言うのです。
フランス語のパスバンドは1000から2000ヘルツの間であり、英語のパスバンドは2000から12000ヘルツだと言うのです。



本当に日本語の周波数は英語に比べて低いのでしょうか、そして日本人の耳は、本当に高い周波数が聞き取れないのか。



日本語のパスバンドは  150- 1,500 Hz
英語のパスバンドは  2,000-12,000 Hz
      
何となく「高い周波数、高い周波数」って言いますが、それはどの程度のものでしょうか。参考までにその高さを示します。



88鍵ピアノの一番低い音の周波数         :  27.5 Hz
時報「ピッ、ピッ、ピッ、ポーン」の低い方の音。  :  440 Hz
    (オクターブ4のラ(A)の音の基準周波数)
時報の高い方の音                  :  880 Hz
88鍵ピアノの一番高い周波数            : 4096 Hz



日本語と英語との比較
本当にパスバンドはあるのでしょうか。日本語と英語の音英を比較するとき、まず基本周波数(声の高さ、ピッチ)を比較 します。この基本周波数は、人によって個人差が大きいのですが、一般的に日本人 の方が英語ネイティブよりピッチ(声)が高い傾向にあります。
これは「英語リスニング科学的上達法」からのデータで日本語と英語の 母音を比較してみます。(P148~149参照)
    
(音)第1フォルマント周波数(F1) 第2フォルマント周波数(F2)  
日本語
あ      1.0 kHz辺り     1.2kHz辺り
い      0.4 kHz辺り     2.8kHz辺り
う       0.5 kHz辺り     1.2kHz辺り
え      0.7 kHz辺り     2.0kHz辺り
お      0.7 kHz辺り     1.0kHz辺り



英語
A        0.8 kHz辺り     1.5 kHz辺り
I              0.3 kHz辺り       2.5 kHz辺り
U            0.3 kHz辺り      0.8 kHz辺り
E        0.9 kHz辺り     2.0 kHz辺り
O        0.6 kHz辺り      0.8 kHz辺り



基本周波数(声のピッチ)が高く、第1フォルマントと第2フォルマントの使用周波数の高さも十分に高い日本語が、なぜパスバンドという話になると「使用周波数が高い」となるのでしょうか。
子音の周波数など計測できるのでしょうか。



科学的に検証すると、英語の周波数が高い根拠はまったくありません。



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音のストリーム理論
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