正しい発音とは | 最適性理論(音のストリーム)で英語を覚える

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言葉とは大変不思議なもので非常に身近にあるのに以外と正しく理解されていません。例えば発音が正しいとか間違っているという表現を使いますが、では正しい発音は何かと追及すると、正しい発音というものはどこにも存在しません。



正しい発音が存在しないのであれば、発音が間違っていると指摘するのは問題があります。正しい音は何かと言われても、その正しい音を聞かせる事はできないからです。



その理由は現代言語は相対音感を使っているため、私が正しいと思う音でも、他の人にはそれとまったく同じ音をだすことができません。自分が正しいと思う音でも他の人にとって正しい音にはなりません。



動物は絶対音感を使っている場合が多く、鳥などでは鳴き声が正しい音であるかどうかは、物理的に解明ができるようです。



人間は生まれて1年もすると言葉を話しますが、実は幼児は母親の言葉をそっくり真似ているのではなく、その相対音を理解して真似ています。幼児は母親やまわりの人のいろいろの発音を聞いて、自分の相対音に替えて発音しているのです。



幼児とは言えその相対音は自分でしかそのバランスを保つ事ができません。人間の音声は声帯と喉や口や舌で音を調音しますので、体つきがまったく同じでないと同じ音にはなりません。体がまったく同じで、音声の振動数とか共鳴や響きの部分が同じであって、全体の音のバランスは微妙に違うであろうし、これが個性となるものです。



こう考えると厳密には、正しい発音は存在しないし、それを聞かせて教える事はできないのです。その状況においてそれでも正しい発音を教えるのはどうするかは大変難しい問題です。