地震備忘録です。


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20110311②はこちら



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朝早い仙台の光景は、いつもと変わらないように見えて

やはりいつもとは違っていました。

すれ違う人の大きい荷物。

毛布を持っていたり、大きいリュックを背負っていたり、ヘルメットをかぶっていたり。

これからどこに行くのか、やたらたくさんの人たちが歩いていました。

そんな中で、犬の散歩をしたり、ランニングしている人もいて

そのときは違和感を感じましたが

よく考えれば、彼らも町の様子を確認しつつやってたんでしょうね。

今思い返すと、こういう状況でも日常生活は続いていくし

少しずつ、少しずつ日常生活を取り戻すことが

きっと大切なんだよな・・・・としみじみ感じます。


建物は、思いのほか壊れていない印象でした。

阪神大震災のような直下型ではないからでしょうね。

たまにビルの外壁やブロック壁が崩れていましたが

ぱっと見は深刻ではなさそう。


大通りも信号は動いていません。

左車線には、く昨日の地震後に

帰宅しようとして大渋滞に巻き込まれ

ガス欠になったのか、途中であきらめたのか

クルマがたくさん停車されていました。

このクルマは、震災直後はかなりの台数があったように感じます。

(15日たった現在もまだあるようです)

この多数のクルマが車線をふさいでしまうため、

後になって救急車や消防車、自衛隊など

緊急車両の通行の妨げになっておりました。


1時間弱で自宅に到着。疲れた・・・・

マンションは、これもまた見た目は大丈夫そう。

中に入ると、警報機がピーピー鳴っています。

入り口の窓ガラスが一部割れているところがあり、そのせいか?

静かな中に響き渡っていました。

もちろんエレベーターは止まっていたので

非常階段で3階まで。

(3階くらいで良かった・・・これで10階なんかだと

ますます気持ちが折れそうでした)


玄関を恐る恐る開け、部屋を見ると・・・・

テレビとパソコンは無事。

食器棚を見ると・・・皿も全部無事!1枚も割れていません。

冷蔵庫の上に置いていた電子レンジも落ちていない。

逆に驚いてしまい、しばらく放心。

ドレッサーの鏡が落ちそうになっていましたが

これもぎりぎり踏みとどまっており

大きい被害はありません。

このマンションすげーーーー!と叫びそうになりました。

(実際は叫んでないけど、気持ち的にはそういう状況)

ピアスや、細かい小物がばら撒かれたようになっていましたが

全く問題ないレベルです。


が、ベランダを見てぞっとしたのが

エアコンの室外機が、ありえないほど移動していました。。。

そして良く見ると、洗濯機や冷蔵庫、ベッドなど

重いものがかなり移動していました。

何でしょう、揺れのメカニズムって不思議。


電気はつきませんが、このときは水道は出ていました。

部屋の状況を一通りつかめたので

とりあえず寝ました。

もともと、背の高い家具はないし

またも「地震なんぼのもんじゃい」と開き直る気持ちで

余震が続く中、熟睡。

(しかし、後になって良く考えると頭上にエアコンがあった・・・こわっ)


目が覚めると昼過ぎでした。

次に続きます。