古民家好きの私ですが、ここは本当に素敵。ステージの流れに伴いそのおもてなしが

めくるめく変わる。うっとりしてしまい、すぐにまた行きた~いと思ったくらいでした。

 

 

ただそんなに簡単に行けないのがこの古民家。

和食のおもてなしをしてくれるSALON『羅漢(らかん)』です。

私はJR三島駅から車で一時間ほどかけていただきました。

途中こんな富士山が見えて気分も清らかに。

 

 

道幅の狭いあぜ道を進むと、築170年の古民家を改築した民家があります。

予約は1日1組のみ。伊豆近郊の食材を使った和食でおもてなしをしてくれます。

 

入口には干し柿。昔の暮らしってこんなだったのかな~。

というか、何でも手に入る今だからこそ、庭に畑で野菜を作ったり

自家製で干し柿や梅干しを作ったり、本来はそんな生活を楽しみたいなと思っています。

 

 

中に入ると、モダンな土間がありました。

 

 

暖炉や味のあるソファなど、この空間にいるだけで

体の中にたまった疲れや毒素がふう~っとカラダから出て行ってくれそうな気分になります。

 

 

木の温もりやストーブの上で沸かすヤカンの湯気など、懐かしい光景。

 

ジュークボックスからはゆったりとした歌声が流れてきます。

 

ほどなくするとお茶を持ってきてくださいました。

寒い日だったので、温かなお茶で一服。

東京から三島までの新幹線と車でのドライブの3時間移動の疲れもここで一息です。

 

テーブルの上には、水仙、菜の花、松が飾ってありました。

水仙がびっしり入っているので、とってもいい香り。

テーブルの上にこれだけリッチにお花が使われていると本当に贅沢な気分になります。

 

 

菜の花も裏庭で咲いたものを摘んで飾っています。

こういう暮らしって豊か。今は生活の手間を省く方へと進んでしまいがちですが

自分で育てたお花を自分で選別し摘んで、

さらに自分の手と感覚を使って気持ちのむくままに活ける。

できるならば、こういう時間の使い方をしてみたい。そんな風に思う今日この頃です。

 

 

羅漢では、おもてなしのシーンごとにおもてなしの舞台が用意されます。

入口の待合で一息ついた後は、お庭にある味噌樽の中へ移動します。

夏は手前のベンチにおもてなしの用意があるようです。

 

 

味噌樽部屋の中には、食前酒と前菜が用意してありました。

 

 

食前酒は梅酒。

 

 

そして味噌こんにゃく。生こんにゃくをお味噌につけていただきます。

木製のスプーンがついていたのでもしかしてスプーンで味噌をすくうのかも

しれませんが、私たちはお味噌の中にコンニャクを入れて作ってみました。

 

 

甘しょっぱい味はなんかおばあちゃんの味って感じがしますね。

 

 

ここでもヤカンのシュンシュンした湯気が出ています。

なんかいいね~。

 

 

またはじめの土間のお部屋に戻ると、テーブルには手の込んだ小さな先付けが~。

お皿の上にも梅の花が置かれていて、雰囲気あります!

 

 

この角度で視界に飛び込んできました。

もう、うわ~うわ~っとしか言葉になりません。

蕗の薹の天ぷら、大根と人参なます、コンソメで炊いた紅芯大根のフライ

帆立の白玉餅、サーモンのお寿司、ポートワインで炊いたあん肝のゼリー寄せ

栗の入った鶏の蒸し物、カラスミの入ったしんじょう蒸し、蕗の湯葉巻き。

 

 

梅の花のついた枝で一人分の境界線が作られています。

 

 

ちょっとお写真でご紹介しますので楽しんでみてくださいませ。

 

日本酒の酒器も素敵ですね。

小さな前菜を楽しんだ後は次のお部屋へ移動します。

 

 

障子をあけたら囲炉裏の部屋が現れました。

 

 

テーブルの上にはお造りが置いてありました。

 

 

囲炉裏にはやはりヤカン。

 

 

ろうばいがいい香りを放ちます。

はっとしたブルーの花瓶との組み合わせも素敵ですね。

 

 

やはり伊豆なのでお刺身もいいですね。

こちらのサロンは亡きご主人の焼いた器を使い、素敵な奥様が作った料理で

もてなしてくれます。割れた時には金次をして。大切な器を使ったお料理は

どれもいとおしく、丁寧。そしてなんだか心に馴染んでくる優しいさがありました。

 

 

ここは山葵の産地。立派な山葵がついてきました。

 

 

次に出て来たのはあしたか牛テールの煮込みです。

 

 

あしたか牛はとろとろ~。持ち上げると繊維がアコーデオンの伸びる感じ。

大根や椎茸も入っていました。ポン酢で食べるのでさっぱりです。

 

 

鰆とたけのこ芋の昆布蒸し

木の実やショウガを淹れたお味噌でいただきました。

私的には、これはちょっと生臭かったかな。

 

 

牡蠣のフリット 春菊のすり流し

オレンジの人参と金美ニンジン、そして柚子が添えられています。

柚子も庭で育てたもの。採りたて柚子は香りもしっかり。

 

 

最後はごはんが登場しました。

 

 

ぴかぴかのおにぎりです。

 

 

1人2個づつ。2種類のお味で楽しみました。

 

 

屋握りお醤油をつけて炙って香ばしく。

最後にパリパリのお海苔を巻いて焼きおにぎりにしました。

海苔の風味も高くてなんか幸せ。

 

 

出汁のお茶づけもいただきました。

 

 

 

炙ったおにぎりは、のこりの山葵と海苔、三つ葉を入れていただきました。

 

 

お新香もこんなに種類が。漬け方がちょうど良かったです。

 

 

 

最後は干し柿にメレンゲのデザートでした。

お料理の価格は8640円(税込み)でした。

 

 

店内は素敵スペースがいたるところに。

1日一組のこちらのお店は、一日何時間でもいていいようですが、

私たちは3時間くらいで堪能して帰りました。

 

 

帰りはちょっとお庭を散策。

おーーー。先ほど庭になっていると聞きましたがありましたよ~。

 

 

裏の川の水もきれい。季節にはほたるもでるそうです。

 

 

 

そしてペットの梅山豚と黒豚のハーフのこえみちゃんと。

寒いので小屋から出てこないかもと言われましたが

しっかり出てきてくれました。かっぱえびせんが好物だとか。

 

 

次はこちらのスペースでおもてなしの季節に伺いたいな~。

 

 

冬の青い空がキレイ。

 

 

 

 

 

羅漢

伊豆市地蔵堂299-2

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羅漢懐石・会席料理 / 修善寺)
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