今年初めて伺ったレストランで一番心躍ったレストランをご紹介いたします。

▲アオリイカと佐土原ナスのショーフロワ 赤紫蘇の香り




白金高輪「ラ クレリエール」。
元「ラシェリール 」があった場所です。
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ランチコース/大地(全8皿) 3,800円、 光(全10皿) 5,500円、木々(全12皿)8,000円
ディナーコース/喜び(全10皿)6,800円、感謝(全12皿)10,000円※税・サービス料別
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店内はホワイトを基調に、モールデイングが配された
エレガントな空間。普段は忙しく飛び跳ねている私も
なんだかレディになった気分で自然に背筋がピンとしてきます。
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ショープレートには
「一皿一皿に喜びと感謝を込めて...」
誠実なシェフのお人柄がここにしっかり刻まれたかのよう。
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最近のレストランはパフォーマンス的要素が多く、
それはそれで楽しいのですがこちらはそういう派手さはありません。
あくまでエレガント。そして繊細です。
お料理が運ばれてくるたびに、
ふわっと気分が高揚します。
初めて恋した時のように。
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今回はランチで初訪問でした。
Memu Lumiere ― 光 ― ¥5,500をオーダーしました。
全10皿からなる『フランス料理』は地方料理の集合体です。
と、ここまでは良かったのですがメモしたスマホが
壊れてしまったので記憶をたどって綴りたいと思います。
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アミューズブーシュは小さなハンバーガー。
小さいハンバーガーの中にぎゅっと美味しい世界が広がります。
温かなブーダンノワールの旨味がファーストインプレッション。
後からトマトやリンゴの爽さが広がります。
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前菜 2種類
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ゴールドラッシュカクテル
ムース、ひげなどで作ったゼリー、そして濃厚なスープが
重なったトウモロコシのナチュラルな甘みを堪能できる冷たいカクテル。
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3層のトウモロコシを口の中にいれると、
とても滑らかなテクスチャー。
ジュレがスープやムースをつなぎ
口の中で色々なトウモロコシの香りが広がります。
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ゴールドラッシュタルト
ひげを焼いた香りとタルトのねっとりした
テクスチャーが印象的。プチっとはじける
みずみずしいトウモロコシや小さなポップコーンか
口の中で躍るような感覚です。
カクテルよりトウモロコシのナチュラルな甘みが
ストレートに楽しめる楽しいタルトでした。
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バゲットとバターは切り株のトレイの上に。
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「アオリイカと佐土原ナスのショーフロワ 赤紫蘇の香り」
のはずですがそれはトップ画面の写真でお楽しみいただく
として私はナスが嫌いなので、こちらを。
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鮎 4種のヴァリエーション  笹茶風味のグリーンソース

笹茶風味のソースのストレートなストライプが印象的。
上にはメインの鮎がそれぞれに料理されたデクリネゾンで。
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香ばしく揚げられた頭やヒレ。
そして身は半身がそのまま焼かれていて
鮎の美味しさがしっかり楽しめる仕立てに。
下には鮎の身がたっぷり入ったピラフ。
さらには鮎の醍醐味である肝がクロケットで添えられていて
各部位がそれぞれ美味しくいただけるよう仕上がっていました。
笹茶風味のソースが鮎との相性もばっちり。
蓼酢ではなく南高梅の泡が爽やかさを添えていました。
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スープ ド ポワソン “ラ クレリエール”
温かで濃厚なコンソメをより香りが楽しめるように
ワイングラスで登場しました。注がれている時から
オリエンタルなこぶみかんの香が漂い気分が高揚します。
複雑な味わいが口の中で躍るように広がり、
最後は濃厚な甘味が染み入るよう。
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スープはブランタードのクロケットと共にいただきました。
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石川県本田農園のスイートトマト”華小町”
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氷の中に”華小町”というトマトが隠れています。
夏の涼やかな感じがいいですね。
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取り出すと意外に立派な大きさだったことにひっくりしました。
皮の味が濃厚でしっかりトマトの味と香りが楽しめる
贅沢な味わい。トマトがそのままって芸がないじゃんって
思いがちですが、しっかり素材の味を楽しむことのできる演出と
自然の恵みに感謝したひとときでした。
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北海道釧路直送エイの頬肉のパネ スイートトマト”華小町”のデュエット
エイの頬肉をポワレ。プリプリで美味しいただきました。
先ほどの”華小町”が火を入れられて登場して
今度は火をいれた違う直感のトマトが楽しめました。
バルサミコ酢とハーブオイルのソースで。
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高知県産夏鹿 藁の瞬間燻製
ココットに入った鴨がテーブルに運ばれてきました。
最後に藁で燻製してあるので蓋を開けるとふわっと燻製の香り。
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改めて登場したのはとても美しいお皿。
実は1週間ほど前にレフェルベソンスで夏鹿を食べたばかり
だったのですがこちらもまた違う感じ。
ベリーの組み合わせは王道ですが、とてもバランス良く
仕上げてあり、美味しくいただきました。
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エルダーフラワーのグラニテとジュレ
薬効もあるエルダーフラワー。私はこれが結構好きなので
ちょっとハッピーに。ライムの爽やかな香りでお口直しです。
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アヴァンデセールの後に登場したのが、こちらの分厚いパイ。
今からミルフィーユを作りますとお持ちいただきました。
これは期待感が高まりますね。
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ほどなく登場したのがこちら分厚いミルフィーユ。
ミルフィーユの皮も何度も何度も重ねまさに千枚の葉のよう。
(回数忘れたのにメモがぁぁ~と悔しい~)
ボリュームのあるミルフィーユになりました。
出来立てのミルフィーユはサクサ感もたまりません。
お腹がいっぱいでも食べられてしまう絶品デセールでした。
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紅茶やハーブティーはサンプルを小瓶に入れて持ってきてくれました。
選ぶのが楽しいプレゼンテーションですね。
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ドライフルーツのハーブティーをいただきました。
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小菓子もかわいく。
ガトーバスク、マカロン、カヌレ、ジュレのグラス。
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モナリザにいらした時にお料理は食べていると思いますが
まったく違うお料理で、ちょっとびっくり。
というか、こちらの方が全然いい!
これもモナリザ時代り研鑽の賜物ですね。

ところどころに楽しさを散りばめながら
エレガンスを感じるお料理の数々。
丁寧で繊細なお料理をこの価格でいただけるのはかなり嬉しいです。
サービスの方も出しゃばらず控えめな方なので
とても居心地がよかったです。
次回はディナーで伺いたいと思います。






家ラ クレリエール La clairiere
東京都港区白金3-14-10 ベルパラーゾシロカネ 1F
03-5422-6606
11:30~15:30(L.O.13:30)
18:00~23:00(L.O.21:00)
月曜定休








ラ クレリエールフレンチ / 白金高輪駅白金台駅広尾駅

昼総合点-