里山十帖のダイニングは「早苗響/さなぶり」といいます。
特別室が2部屋ありますが、
今回「紫檀」という16畳の特別室でお食事をいただきました。
特別室はもうひとつ12.5畳の「桂」があります。
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手前が私たちがお食事をした「紫檀」、
その向こうが「桂」です。
別途10%の個室利用料金がかかります。
自由人オリジナルの欅テーブル、そして
宮崎椅子製作所のPePe loungeとUUの椅子に試座できます。
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こちらがダイニングは「早苗響/さなぶり」。
築150年の古民家の高さ10メートルという空間はとてもダイナミック。
夕飯の時間は、17:30~、19:45~の2部制で
宿泊をされなくても食事は可能ですし
宿泊されてお食事をしないプランもあります。
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お料理は、「里山十帖」12,800円と「早乙女」7,800円の2つ。
「里山十帖」は、野菜、魚、お肉までいただける"テイスティングコース"。
「早乙女」は、普段から夕食は少な目な方用の
スモールポーションのコースです。
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「ミシュランガイド関西」3つ星の料理店「吉泉」で修業した
チーフ・フードクリエイターと、インドでアーユルヴェーダを
学んだシェフ。さらにクリエイティブ・ディレクターであり
オーナーの岩佐十良氏のアイデアで
里山十帖ならではの料理をご提供しているとのことです。






飲み物はペアリングコースがあり、
「自然派新潟ワイン&無濾過生原酒 5種類」 8,500円。
角田浜にある、「フェルミエ」と「ドメーヌ・ショオ」のものです。
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「香りを飲む」~蕪のすまし仕立て~

野菜のスープが出てきました。
スタートで料理のポリシーが印象づいた感じ。
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「冬の天然色」~野菜いろいろ~
青キャベツのキヌア和え、ビタミン大根のカシューナッツ和え
ビーツなどのコロッケにルッコラのソース、
紫芋とナッツのソース、切り干し大根など
野菜とナッツやスーパーフードを使った盛り合わせです。
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「新潟果実王国」~果物×果物×果物=?
ここで、私たちが気づいたのは、
新潟にはたくさんのフルーツがあるということ。
“西洋梨の貴婦人”とも呼ばれる新潟の高級西洋梨
ルレクチェを使ったお料理が出されました。
ルレクチェに添えられたのは山葡萄のペースト。
カルダモンなどりスパイスで揚げられたひまわりの種を
最後に一振りしているので、芳香の強いエレガントな
ルレクチェにオリエンタルな香りが融合します。
添えられたブルーチーズを合わせるとさらに膨らみのある味わいに。
水菜とからし菜が添えられていました。
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「伝統野菜の力」~焼き畑栽培温海かぶのスープ
山形県温海の伝統野菜で焼き畑農法で栽培されます。
よく赤かぶの漬物を見かけられたことがあるのではないでしょうか?
このあつみかぶらを器にして、器も香ばしく焼かれたすまし仕立て。
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自然の甘味とほのかな苦みを感じる自然の味わいを
感じるお料理です。最後は器に使った皮も完食。
中の澄まし汁とまた違った味わいでした。
味付けはほのかで野菜そのものを味わいました。
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「ざっぽ~ん その1」~佐渡産のどぐろとぶりの小さな握り
新潟の魚といえば、佐渡ですよね。
二つの握りを少しずつ。
一口の贅沢ですね。
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ペアリングコースでしたが、越後湯沢駅前の
モダンな温泉旅館井仙
の井口社長からの
差し入れがあったのでこちらを出していただきました。
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「新潟の郷土料理」~のっぺ2015
郷土料理が美しい形で出てきましたね。
さまして食べるのっぺはグラスに入れて
最後はいくらを入れて美しく。
この空間でいただくのにぴったりのお料理になりました。
味わいもさっぱり上品。
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くるみや銀何などの山の幸も添えられていました。
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「冬籠り~保存と発酵」
干柿なます、塩引き鮭、かぶら寿し
これも伝統料理が美しく昇華して登場しました。
新潟などの雪国が持つ発酵文化です。
かぶら寿司の中には塩漬けの鰤、
塩引きの鮭はタップナードで味付けをし油揚げを添えて。
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「ざっぱ~ん その2」
佐渡の香箱蟹

冬籠りを食べた後、乗って板を開けてみました。
すると、登場したのは内子・外子・身が入っていました。
カリフラワーで少し洋風に。
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「4番バッターの送りバント」
・新潟和牛A5雪室熟成のローストビーフ
・福島さんの真鴨ロースト

ここはお肉です。皆が雪室熟成という言葉に惹かれ
ローストビーフをチョイスしようとしていたところ、
「福島さんとつくからにはこれは特別な鴨ですか?」
という質問が。たしかに真鴨ですし、実は岩佐十良社長も
ご同席のお食事だったので少しお話がありました。
『福島養鴨場』は越後平野に広大な広さを持つ養鴨場。
ここで素晴らしい衛生管理をされ、のびのびと育った
無農薬野菜や減農薬のお米を使った飼料を食べて育った鴨なんです。
多くの有名料理店でも使われてきた鴨でおすすめをいただき
なんと鴨も一切れ添えていただけるという贅沢な組み合わせに。
山ぶどうのペーストを少し添えていただきました。
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ローストビーフはトモサンカクでとろけるような柔らかさと
また脂の甘味のおいしいと。今でも印象に残っていますが
鴨は一口だったのでねぇ~。ちょっと印象が
ローストビーフに負けてしまっています。
次回は鴨をいただきたいと思います。
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ちなみに帰りに立ち寄った魚沼の里では
新潟和牛の雪室熟成が販売されていました。
魚沼の里の方に伺ったら、使っていただいているので
うちのお肉かもしれませんねとおっしゃっていました。
お肉のお値段も見ましたがかなり高級!!
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そしてクレソンも自家栽培のものを使っているとか。
敷地の脇にクレソン畑も発見しました。
きれいな湧き水じゃないと育たないクレソン。
採れたてのクレソンもついて素敵なお肉の送りバントでした。
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お肉に合わせた赤ワインはフェルミエの
とても出荷の少ないもの。
ちょっと贅沢しちゃいましたね。
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「実はメインディッシュ」
ごちそうごはん味噌汁・香の物

ごはんはもちろん土鍋炊き。
のっぺの頃だったかな。火を入れる前に見せていただきました。
目の前で炊かれたごはんは、炊けるまでごはんが炊ける香りもするです。
これもひとつのごちそうですね。
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最高のごちそうは、このにえばなです。
茶道の世界でもこういう文化がありますが
特に米どころ新潟ですから、最高のメインデイッシュです。
お米ってこんなに甘いんだ~って感じるはず。
私は小さな頃からパンばかり食べていましたが
やはり元は日本人。細胞の一つ一つに
お米の香りや甘さなどが一気に広がるのを感じたほどでした。
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少し蒸らしてごはんをいただきました。
つやつやですね~。
香の物と味噌汁がついていましたが、
大満足のごちそうですね。
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赤紫蘇のシャーベット
真っ赤な色は当然着色料なしの自然の色。
こんなにきれいな色なのかと感じます。
口の中をクリアにして最後のデザートです。
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「自家製スイーツ」
季節の野菜のフルーツを使って

最後はティラミスで仕上げ。
素敵なメンバーで新潟の食や文化のお話を
しながら夜は更けていきました。
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ちなみに、「早苗響/さなぶり」は
田植えが終わったあとに、
その年の豊作を祈るのと同時に
田植えに協力してくれた人々をもてなす
「響応」りことを「さぶりな」と言うそうですよ。




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