一緒に走ったからといってその選手はあなたを覚えてはいない。 | LIFE I$ 農 JOKE 〜日本の農業をカッコよく!〜

LIFE I$ 農 JOKE 〜日本の農業をカッコよく!〜

農業を始めたい、そんなあなたに一度は読んで欲しい新規参入への挑戦、失敗と成功を何一つ隠すことなく書き記した人生の記録。

これは「日本の農業をカッコよく!」をテーマに情熱伝道師として全国を飛び回る農業者のストーリー。

マラソンはスタートラインは一緒、ゴールも一緒。

42.195km。

ゴールまでの距離は同じだけどタイムは人によって大きく異なるし、中にはゴールできない人もいる。

一般人参加型のシティマラソンで、オリンピック出場権をかけたトライアルを行う事もあるし、

青海マラソンなど、プロの選手と趣味で走っているランナーが同じように走るマラソンもある。

例えば、その時に走ったプロの人がその後のオリンピックでメダルを獲ったとする。

めざ◯しテレビあたりがココ調の企画で『メダリストのお知り合いはいませんか?』という看板を街頭で出す。

たまたまどこかの同じマラソン大会に参加した一般ランナーが自慢気に「◯◯さん、知ってますよ。僕同じ大会で一緒に走った事あるんで!」

と、いかにも肩を並べて張り合った事があるかのように息巻く。

違うね、それ。

あなたは一緒に走って知り合いを気取ってるかもしれないけど、そのプロのランナーはあなたの事まったく覚えてないよ。

たまたまスタートラインとゴールが同じで、より早く走りたいという目標が同じマラソンという競技をやっているというだけで、そのプロとあなたの立ち位置はまったく違うんです。

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同じゴール目指してて掲げてる目標も一緒だから俺とあのメダリストって大体同じ考えなんだよね。

だからなんていうか他人に思えないっていうの?

たぶん語り合ったらツレになっちゃうかも!


それは大きな勘違い。

実践してる人としてない人の差は大きい。

プロはあくまでプロ。

メダルを獲るために、記録を出すために日々練習してそこに自分の時間を費やしている。


そのプロの描くヴィジョンにシンパシーを感じて応援するのは良いと思う。

走る姿に惚れて応援するのも良い。

プロも喜ぶだろう。


ただ、そういう人に限って遠くで応援するだけでは飽き足らず、

その選手の所属チームが管理するFacebookの応援ページに、

「◯◯マラソンでご一緒させていただいた者です。

これからもお互いランナーとして頑張りましょう!」

なんてちょっとずれた事を書いてしまう。

そして、コメントに返信がないと(その選手が管理している訳では無いし、返信が無くて当たり前だけど)あいつは俺を無視した、嫌な奴だ、とどんどんアンチになっていく。

居酒屋で「あのマラソンの◯◯っているだろ?実は俺一緒に走ってたんだけどさ、メダル獲ったら無視だぜ?性格悪いよ、アイツ。」なんていうねじ曲がったエピソードで安い酒を飲む。

好きと嫌いは裏返し。

その距離が近いと思い込むほどラブがヘイトに裏返る時の反動は大きくなる。



前から何回も書いている事だけれど、

普段は会社勤めで趣味でサーフィンやってる人が合コンで  何やってる人ですか?と聞かれて自慢気に「俺?サーファーだよ」と答えるのが大嫌いなのと同じジャンルの話。

「俺は◯◯で働いてるよ!趣味はサーフィンなんだけど、大好きで仕事の前にも行ったりしちゃうくらいなんだ!そのおかげで仕事がんばれてる!」

と言う方が絶対気持ちいいじゃん。

女の子もそっちの方がこの人なんかイイかも!って思うよ。

カッコいいと思って変にごまかしちゃダメだよ。




たまたま同じ大会で走っただけで知り合いだなんてごまかさず、

憧れの選手にきちんと自分を認知してもらいたいなら、がんばって練習してプロになって肩並べる方がカッコいい。

それは難しいというのなら、私設応援団で真剣に応援してその人に声を届けるのもカッコいい。


袖振り合っただけでプロと肩を並べたと思わない事って大事です。


僕なら名指しで呼ばれて一緒にマラソン走れるように練習を重ねます。



自戒を込めて。



あ、僕マラソンやってないですよ。笑

なんとなく例えやすかったのでマラソンを題材にさせていただきましたが、マラソンランナーの方自体に何か思う事があるというわけでは御座いませんので悪しからず!