ごめんね。
出かけるって、急いでるとこ
捕まえちゃって。
ごめんね。
でも、それまで
どうしても言えなかったのさ。
自分でも、受け入れられてないこと
思い知らされたから。
やっぱり、逢ったら
先生、好きだったから。
『先生は、言いたくない?』
消え入るような声になった。
『なにが?
どうした、りぬ』
『どうしていつもそうなの?』
『…。
よく分かんないけどさ
言ってるじゃん』
『言ってる?
どこが?なにをですか?』
先生にとっては、離れてからも
途切れることなく
連絡を取り合ってきたし
だから、こうして今があって。
他愛のないことや、仕事のこと
たくさん話してるじゃん。
離れてるけど、それ感じさせないくらい
連絡取り合ってるじゃん。
って、意味で言ったんだろう。
でも、違う。