昨日、目黒警察署前店で入ってくれている
新スタッフさんと雑談して題名のことを
改めて考えました。
(an採用です。インテリジェンスさんに感謝!)



実は何度も買いに来てくださっていたみたいで、
「有機栽培等の産直こだわり商品が
手ごろな価格かつ新鮮な状態で購入できる」
ということで頻繁に利用してくださっていた
とのことでした。



だから逆に、
「他でもやっているキノコ特売は無くても大丈夫」
とのこと。



ただ、加えて、
「有機栽培、減農薬栽培だからって、
 価格が1.5~2倍もしたら、
 慣行栽培の新鮮なものを買います。
 そちらの方が美味しかったりしますし。」
とも話されていました。




旬八青果店のコンセプトを100%理解して
入社してくださっているんだなぁと感じて、
「ありがとうございます!」
と握手したくなりました。笑



しかしながら、
こんな思いを持っている方は多いはずです。




キノコが割安で買えるのは、
まぁ、仕入れ努力(仲卸さんのお蔭)なので
続けられる限り続けます(笑)
しかしながら、
安売りだけを目的にしているような
店づくりはしません。



ほうれん草 98円



みたいな売り方は絶対にしたくない。
そのほうれん草はどこから来たのか。
それを知らずに価格を付けられるほうれん草。
確かにたかが「草」です。笑
ほうれん草とだけ書けばいいのかもしれない。



でも、
-それが何県産なのか?
-もっというと何農場産なのか?
-どの組合や農家さんが作っているのか?
-どういう作り方をしているのか?
-味はどういう特徴でどういう料理が旨いのか?



専門店として、
そこまで語りたいって思います。
そうやって食べるほうれん草は、
なんとなくだけど、
身体にすごく染み渡る栄養になるんじゃないか
ってそう思います。



旬八青果店の本質的な売りは、



「新鮮・旨い・適正価格」



の裏側を支える、
生産者さんや、
販売するスタッフ(対応や知識)、
効率的な物流を支える方々や、
卸の方々、
全てに血が通っていることで
生まれるものだと思います。



「買いたい!」と思う理由は、
決して有機栽培、減農薬栽培だからではない
決して安いからではない



両方とも手段であり、
完全に目的にはならないのではないでしょうか。
美味しいというのは複合的な要素から体感できるもので
うんちくや価格だけで成されるものでないと思います。
(もちろん、日本の土壌にとっては有機栽培の方がいいです)



実際に、
有機栽培であってもなくても、
おいしいと評判のものは売れます。
結果有機栽培だったりします。
土づくりしているってことですからね。



また、ふつうミニトマトとこだわりミニトマト。
同じ「ミニトマト」のパックでの価格差が100円あっても、
100円分の価格差を上回る旨さのあるミニトマトの方が
早くなくなってしまいます。




こだわりを伝えるのが仕事ですが、
それに満足してくださる方がいなければただのエゴです。
そういう意味で、
多くの方にとって費用対効果の高いと思える
商品を揃えていきます。



200円のミニトマトも
300円のミニトマトも
買って損したとは言わせない。




そういう姿勢が八百屋専門店としての
存在意義だと思っています。