本日の豊竹咲寿大夫のスケジュール。 | さきじゅびより【文楽の太夫(声優)が文楽や歌舞伎、上方の事を解説します】by 豊竹咲寿太夫

朝、眠たい目をこすりながら楽屋入りします。


そこから楽屋の準備をします。
掃除をして、師匠の道具を準備して(腹帯を巻いたり、襦袢にアイロンをかけて着付と合わせたり、見台を拭いたり、干してあった袴や肩衣をたたんだりetc)
で、自分の物も準備して。
そうこうしているうちに、師匠が楽屋入りされます。

入れ替わってからは、河連法眼館の段があくのも早くなったので、師匠の楽屋入りは早くなってマス。


師匠の端場を咲甫さんがされているので、まず咲甫さんが舞台衣装に着替えられるのをお手伝い。

その後、ぼくも白湯くみの用意のため、袴姿になります。


次いで、師匠が舞台の準備。



完了すると舞台に向かいます。



ぼくはお白湯を持って、舞台袖へ。



端場が終わり、盆が回って、切場。

口上とともにぼくはお白湯を出します。

そのまま床の傍で「白湯くみ」。
正座で師匠の舞台をじっと拝聴。

今月は少し短い。
久しぶりの一時間未満



河連法眼館の段終了後、師匠に「寺入りの段」をお稽古していただく。
研修発表会で、語る演目なのです。


一時間近くお稽古していただき、師匠はお帰りに。


その頃には、第一部と第二部の間。


七福神の舞台が控えているので、ぼくは舞台の準備にとりかかる。


第二部開演。。。


七福神の舞台をつとめ、
楽屋へ。


肩衣と袴だけを脱ぎ、わたわたと「笠物狂の段」のお稽古へ。



そうそう、お稽古といって、みなさんよく師匠にお稽古していただくのですか、と聞かれるのだけれど
必ずしもそうではありません。

学校や塾ではないので、零からの稽古などはあり得ないのです。
師匠にお稽古していただくのは、最後の締めなのです。


ちなみに、出演メンバーだけでお稽古することを「勝手稽古」と呼びます。



「笠物狂の段」のお稽古を今日はみっちり一時間半。

終了後、そのまま「姫戻りの段」を稽古。



終演まであと一時間


というところで楽屋にもどり、洗濯物。
師匠の手ぬぐいなどを手洗い。








慌ただしく一日が終了しました。






今日は生で浄瑠璃を聞く時間が少なかった。





むぅ

もっと生で舞台を聴かなければ!!!