インターネット。
ダイエット。
美容法。
買い物……。
今の時代、何にも依存していない人をみつける方が、
むずかしいかもしれません。
私が、はじめて依存に陥ったのは15歳。
顔中にできたニキビがきっかけでした。
市販のクリームを塗り重ねたけれど、効果がない。
やがて、石膏のように分厚く塗って、
顔を動かすとぽろぽろ落ちるくらいにまでなりました。
その次は、体重を気にして、浣腸をはじめました。
毎日、トイレに行くために浣腸をし、それでも効かなくなると、
今度は、下剤を1日で2か月分、空けるようになりました。
どれだけ痩せても、太っているような気がして、
ごはんを食べなくなったり、
かと思えば、大量に食べて、吐いてしまうことも。
子どもの頃、親に愛されなかったと思っていた私は、
自分に自信がなかったのです。
「ニキビができたら、捨てられる」。
「太ったら、捨てられる」。
そうして、そんな自分から逃避するために、
薬やお酒にも依存するようになりました。
依存が、依存を呼ぶ、悪循環に陥ってしまったのです。
そんな私が変わったのは、夫に出会ってから。
自己否定感に苦しむ私に、彼は言いました。
「太っても、何もできなくても愛してる」。
最初は理解できませんでした。
だって、「愛」とは、
何かの引き換えでしかもらえないものだと思っていたから。
でも、かれこれ17年、彼はそばにいてくれています。
その間、太ったこともあったし、
心の病気で、お風呂にも入れないこともあったけど、
それでも、彼の態度は変わりませんでした。
「ありのままの自分でもいいのかもしれない」。
生まれて初めて、そんな気持ちが芽生えました。
すると、依存せざるを得なかった自己否定感が満たされていきました。
そして、ひとつ、ひとつ、
依存対象物も手放せるようになっていったのです。
(つづく)
人気ブログランキング
に参加しています♪
皆さまのワンクリックが励みになります。
ポチッと応援して頂けるとうれしいです。