自己否定感が満たされると、依存は消える | 「ひとりぼっち」のあなたへ

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NHK福祉番組出演、各地講演、生きづらさ書籍執筆――

幼少期の傷、自殺未遂、DV、依存…心の病サバイバー、咲セリが伝授する
生きづらい人生が「しあわせ」に変わる100の習慣と生の体験談
(「周りの人ができること」アドバイス付き)

インターネット。

ダイエット。

美容法。

買い物……。


今の時代、何にも依存していない人をみつける方が、

むずかしいかもしれません。



私が、はじめて依存に陥ったのは15歳。
顔中にできたニキビがきっかけでした。


市販のクリームを塗り重ねたけれど、効果がない。
やがて、石膏のように分厚く塗って、
顔を動かすとぽろぽろ落ちるくらいにまでなりました。


その次は、体重を気にして、浣腸をはじめました。
毎日、トイレに行くために浣腸をし、それでも効かなくなると、
今度は、下剤を1日で2か月分、空けるようになりました。


どれだけ痩せても、太っているような気がして、
ごはんを食べなくなったり、
かと思えば、大量に食べて、吐いてしまうことも。


子どもの頃、親に愛されなかったと思っていた私は、
自分に自信がなかったのです。


「ニキビができたら、捨てられる」。
「太ったら、捨てられる」。


そうして、そんな自分から逃避するために、

薬やお酒にも依存するようになりました。


依存が、依存を呼ぶ、悪循環に陥ってしまったのです。



そんな私が変わったのは、夫に出会ってから。


自己否定感に苦しむ私に、彼は言いました。
「太っても、何もできなくても愛してる」。


最初は理解できませんでした。


だって、「愛」とは、
何かの引き換えでしかもらえないものだと思っていたから。


でも、かれこれ17年、彼はそばにいてくれています。


その間、太ったこともあったし、
心の病気で、お風呂にも入れないこともあったけど、
それでも、彼の態度は変わりませんでした。


「ありのままの自分でもいいのかもしれない」。

生まれて初めて、そんな気持ちが芽生えました。


すると、依存せざるを得なかった自己否定感が満たされていきました。


そして、ひとつ、ひとつ、
依存対象物も手放せるようになっていったのです。


(つづく)







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