“ちょっと1杯だけ”時間潰しのつもりで気が付けば三夜連続で通ってしまったジャズの流れる居酒屋、波平食堂。一日目は“赤カマスの炙り刺し”
カマスを“刺し”でやる食文化って佐伯市にはあまりない。ナゼか?そのまま食すとクセがあり、よってそれを削除するために焼いて食すという安易なロジックが成り立っているからだ。
私が“焼かないカマス”の魅力に取り憑かれたのは第三金波の“カマスの昆布〆”を食してからで、この時季はそれを酒肴に日本酒をやるのが愉しみの内の一つ。
でっ、波平食堂では“焼き”ではなくあくまでも“炙り”な“焼き霜”造りで供してくれた。皮目の香ばしさと共に独特のコクと仄かな甘さがジンワリと滲み出てきて自分の中で時間は止まる……赤カマスと店に感謝したくなる瞬間だ。
夏の終わりの寂しさをいつもこの“焼かないカマス”が元気付けてくれる。知らないと損する波平食堂の赤カマスの炙り刺し、塩と柑橘系の一滴で頂くのがベスト。今夜あたり是非。(つづく)
波平食堂
0972-28-5821
大分県佐伯市中村東町2-1
営業 11:30〜14:00/17:30〜22:00(21:00LO)
※お電話で確認されることをオススメ致します。
定休 日曜日