先日も書きましたが、今年のみかんの全国的な生産量の大幅減は、去年の9月から冬までずっと過乾燥が続いたことで根が傷んだことが原因だと思われます。
翻って現在はどうかと言えば、雨が降るものの、その降雨量が足りてるのかどうか?が非常に気になってます。
もちろん潅水できればそれがベストなのですが、水源の無い産地では雨頼りなのも事実です。
今日(12月17日)は降雨量自体は少ないですが、一日中曇りで降ったり止んだりを繰り返してます。
これって、点滴潅水みたいに少しずつ地中に浸み込んでいくんじゃないですかね
熊本のみかん農家さんのはなしですが、去年の11月頃に1か月後収穫するみかんのために殺菌剤を散布したそうです。
その際に時間も余り、せっかくだからと一部の畑に潅水したそうです。
今年はその潅水した畑だけはしっかりと量がなってるそうで、やはり水の大切さを感じたと言われていました。
その程度の潅水でも効果があったわけですから、今日ほどの雨でも来年の花のために好影響を与えるのでは?と希望的観測を持ち始めました。
一例として教えてもらったのが、中晩柑の不知火(デコポン)ですが、去年は過乾燥により横割れがひどかったそうです。
それが今年はほぼ発生していないのは、雨により水分の供給が行われているからであり、去年の乾燥とは違うことが起きていることも来年への希望が持てます。
自分の栽培のことも考えました。
切り上げ剪定と葉面散布を柱にみかん栽培を考えていますが、今年の収穫開始頃には切り上げ剪定が失敗だったか?とも考えました。
剪定により切りすぎて枝葉を落として過ぎてる可能性は否定できませんが、もしそうならばやらなければいけなかったのは潅水ではなかったかと思われます。
逆に水源がなく潤沢に潅水できない産地では剪定で切りすぎることが致命的なことが起こることも分かりました。
剪定において、切りすぎだけは絶対に駄目だともちろん教えてもらってました。
切りすぎたからと言って枝をつけられる訳ではないからとよく言われますが、水の点から考えれば吸い上げた水を貯めておくだけのタンク(葉)が必要以上に減ってしまうことで、乾燥した際に樹内の水分がなくなりすぎているということでしょうね。
切り上げ剪定の失敗かとも思いましたが、水を供給できていなかったことが原因だと思われます。
いろんな作物で有機栽培?をされてる農家さんも水の重要性はよく言われます。
若手の慣行栽培農家さんは同じように水の重要性を言われ始めていますが、高齢の農家さんがそれを説かないのは、肥料により見かけの樹勢は良く見えますから、それよる勘違いなどが起こっているのではないかと思います。
そういうわけで、先月まで心配していた「来年もみかんがならないんじゃないか?」ということは回避されるのではないかとちょっと安心しています。
しっかし、雨に頼らなければいけない状況ってかなりのギャンブルですね。
そういう状況を打開するための方法もいろんな方に教えてもらいましたが、まずは投資するためのお金だ。