そうそう、昨日のブログで書き忘れてしまいましたが、今回のセミナーでは、テイスティングのお酒の中に、日本酒業界で諸悪の根源のように叫ばれている「三倍醸造酒」を、敢えて盛り込んでみました。
銘柄は伏せさせていただきますが、スーパーで一合100円という破格の安さで売られていて、原材料の中に「米、米麹、醸造アルコール」で終わらず、さらに「糖類、酸味料」と書かれているものです。
セミナーの構成上、一発目にこの三倍醸造酒をテイスティングしてもらったのですが、いやいや、これはとても面白い試みでしたね。飲み終わった後、「学生の頃に飲んだ日本酒を思い出す」といった感想や、みなさんが顔をしかめる様子が何とも印象的でした、笑。
美味しい日本酒を飲ませて、蘊蓄を語る日本酒セミナーは数多く存在すると思いますが、敢えて三倍醸造酒をテイスティングさせる日本酒セミナーなんて、日本広しと言えども、そう滅多にないんじゃないでしょうか?でも、これが意外とテイスティングのいいトレーニングにもなるんですよね。これからも僕のセミナーの定番ネタとして、取り込んでいきたいと思います、笑。