～新しい季節です～「ハッピープリン」Vol.100

私が通っていた塾の先生に
言われたことを思い出しました。

中学3年生のとき、
私は親友のＭちゃんといっしょに
塾に通っていました。

Ｍちゃんはとっても頭が良くて、
別の中学校に通っていましたが、
学年で１位か2位の成績をいつもとっていました。

得意な英語の授業だけは同じクラスでした。

あるとき、数学の先生と話をしていた時、
こんなことを言われました。

「英語の先生が二人のこと褒めてたよ～。

二人はとても素直で先生に言われた通りに
なんでもするから、吸収力がすごく良いって。
教えていて楽しいって昨日しゃべってたよ。」

私はその時、二つのことがとても
嬉しかったことを覚えています。

1つは、先生同士で生徒の話を
してくれているということです。

自分の知らないところで、
話をしてくれているくらい、
自分たちのことを気にかけてくれている
ということに驚きました。

塾の先生って勉強を教えてくれる
だけのものだと思っていたんですね。

もう一つは、私が英語が得意になった
理由がわかったことです。

素直に先生の言った通りにしていたら、
確かに英語で分からないことはなかったのです。

先生を信じてこれからも
頑張ろうという気持ちになれました。

今私が子どもたちに英語を
教えるときによく言う言葉の一つに

「英語はルール通りにやったら絶対できるから！」

と言う言葉があります。

これは、その時に言われた記憶が
もとになっているのかもしれないと今思います。

その時の数学の先生や英語の先生は、
きっと私がそんな言葉に感動して

今もその思いを胸に自分の仕事を
しているとは思っておられないと思いますが、
とても感謝しています。

今、私が先生と言う立場になって、
毎日子どもたちにいろいろな話をしていますが、
その中のどれか一つでも、

子どもの心に残って、
何か刺激や影響を与えられるよう、
様々な角度から子どもたちと接していきたいと思います。