宮川水系大杉谷支流 鯎谷(ウグイダニ) 溯行 | 6月なんよ

宮川水系大杉谷支流 鯎谷(ウグイダニ) 溯行

この前、体重計に乗ってみて、びっくり!!
筋肉指数が1%!なんじゃこりゃ。
考えられん数値だ。

昔はこれでも・・・
まあいい、現実を直視しよ。
事実、まるっきりオッサン体型だからな。
おまけに今週始めはぎっくり腰で動けなくなるし・・・

せめて、無理してでも、ゆるい沢でもいいから、行って運動不足の解消しなくてはならないと思うんよ。
よし、汗かきに行くか。


2004年9月末、宮川は台風21号により、未曾有の大きな被害を被った。
それは今回の東北大震災の映像に出てくるような自然の脅威だった。
その台風の直後に、大杉谷を遡行した際、入り口手前にあるウグイ谷の惨たる光景が忘れない。

もう7年も経つのか、あれから大杉谷下部には行ってないけど、どうなってるんやろね。

6月なんよ
2004年台風後のウグイ谷
谷が丸ごと消えてしまったっていう感じ。

果たして、ウグイ谷の橋はまだ旧のままあった。
かなり土砂の嵩は減ったかと思われるが、水は無かった。

カラカラの谷を進むにつれ、滝の音がする。

おおー!立派、立派。
健在やったんか。
ウグイ滝。この滝が、ウグイ谷が誇れる全てである。
だからゴウゴウと水を落している姿を見て感動だった。
滝は屈折し、下からは見えないが、その上にも滝を抱えている。周りの側壁は高い。

6月なんよ
ウグイ滝(20m)

はて?どうやって巻いたんやったかいな?
何せこの谷に入ったのは、あまりに昔の事だから思い出せん。
確か左岸に山道があったような。
バックして、ルンゼを詰めてみると、炭焼き釜跡があって、その上は、上等な山道に乗れた。
後は、谷に戻って、がらくた市の様なゴーロを進むだけだ。
元々、荒れた一直線系の谷やけど、それ以上に荒れ荒れやな。浮き石だらけだ。腰に堪えるで、これは。

6月なんよ
ウグイ滝の上、
総じて明るい谷だ。

暫らく腰を労りながら進むと、見覚えある割れ目の滝が、左岸から落ちていた。
その先水は枯れてしまった。

累々と積もる家ほどある巨岩帯。
最近調査に入った様な目新しい目印が点々とある。
その目印もいつの間にか消えて、二俣。
水は復活しているが、右俣は再び枯れていたので、左俣を選択。

左俣の入り口は積み重った巨岩の滝で始まっていた。
両サイド逃げられない状態で、巨岩が詰まる。
突然、左に折れて、滝。
これがウグイ滝に続くまともな滝だった。高さは無いが、出来映えは良い。

6月なんよ
直瀑5m

この上、短区間が圧縮していた。
左から巻き上げると、後はガラガラの枯れた谷になる。

そして二俣。
どっちに抜けても、もう水は出てこないだろうけど、足の赴くままに左を選択。しんど過ぎて思考能力は無い。
その後の何回かの分岐は本能の赴くままだ。

もう何も出てこないが、最後は土砂崩れのようになっているうえ、詰めの傾斜、キツいわ。腰痛過ぎやで。
30分ぐらいで詰められると目論んでいたが、1時間以上かかっとるがな。どんだけ足止まっとるんや。

6月なんよ
新鮮な熊の皮剥ぎ

6月なんよ
詰めラストのバイケイソウ群

6月なんよ
尾根直下から崩落している源頭

耐えに耐えて、遂に尾根に出た。

逆に尾根は大台特有のゆったりとしたものだった。
さすが大台、ブナの木もぶっといで。

最初はピストンで帰ろうと思っていたが、感じ良いから尾根で帰ろ。
しかし、ここらの尾根は数々ドツボ踏んでいるからな、対岸のウグイ谷高(1291.3)の位置を確認しながら古の山道を慎重に進む。
1143のピークはいつの間にか通過していた。
足の筋肉がピクピクする。筋肉指数1%の限界やなと言うところで日裏杉山(937.2)の尾根と供に、大杉谷を眼下に捉えた。
大杉谷、水あるやん!復活したんか。
台風後、完全に干上がったもんな。

山道に構築物がちらほら出てきたら急降下して終了。
久しぶりにここらの尾根を堪能させて頂きましたわ。

さて、成果を検量しにフォレストピアに行く。
入り口に入ると、花嫁さんが居たので、w(°0°)w
フォレストピアて結婚式もするんや。

仕方ないので、バージンロードに異臭を放ちながら温泉場に向かうのであった。

お幸せに。