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¥2,700
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1. No_9
2. RZM ※guest vocal:KENT / Lillies and Remains
3 .No_6
4. No_4 ※guest vocal:KEN LLOYD / FAKE?, OBLIVION DUST
5. B612(ver.0) ※guest vocal:クガツハズカム
6. No_2
SOFT BALLETの藤井麻輝と森岡賢による新ユニット、minus。
"麻輝"の"m"と、"賢=犬"の"inu"のコンビなので、このユニット名なのだとか。
震災後、建築現場で働いていたというフジマキさんが、久しぶりに音楽活動を。
しかも、不仲を噂されていたモリケンさんとの活動ということで、大いに話題なった本作。
睡蓮と比較して、リラックスして音楽と向き合っているようですね。
アンビエントの要素が強いのだが、ビートもボーカルも入れて、ジャンル分け不可能、新しい音楽として昇華。
80年代エレクトロやニューウェイブの焼回しでなく、その影響を受けつつも、未知の音楽を追及しようという姿勢は変わらないなぁ、と。
入口と出口をピアノを使ったインストで。
中の4曲に、歌入りの楽曲を持ってくるという構成。
もっとも、「No_6」などは、エフェクトにより、誰が歌っているのかわからないくらいに機械的な加工が施してあり、抑揚を一切排除したような仕上がりとなっています。
全体的にも、盛り上がり、昂揚感がまったくないフラットな質感。
だからこそ、ずっと聴いていたくなる。
無限にループされていく。
そんな音楽たちである。
「No_4」では、KEN LLOYDさんの新たな引き出しを見せてもらった。
普段、ロックンロールを歌っているボーカリストが、この手の音楽を歌うと、こんな化学反応を示すのか。
雰囲気重視のアンビエントにもなかなかマッチしているので、驚かずにはいられません。
個人的には、「B612(ver.0)」が好み。
女声ボーカルが歌うということもあってか、本作中ではもっともメロディアスなナンバー。
淡々と進行していくのだけれど、切なく心に響く何かを感じられます。
大衆受けはしないだろうけれど、難解というわけでもない。
暗いわけでも、明るくもない、不思議な聴き心地。
なぜだか、すっと入ってきて安心してしまうサウンドなのです。
アルバムとしては短めに感じてしまうけれど、何度リピートしても苦にならない、むしろリピートするのを前提に作られているようにも思える。
面白いなぁ。
ソフバとは、また異なった音楽観。
どのくらいのペースでの活動になるのかはわかりませんが、次はどんな音楽を届けてくれるのでしょうか。