1.ニューロマンサー(神経系亜人性)
メガマソのお披露目となった、2006年12月16日の1stワンマンライブ「LIMELIGHT」で配布されたシングル。
このワンマンは、Shibuya O-EASTで2部構成で行われました。
昼の部である「DAYLIGHT」では、白ジャケバージョンが配布されています。
初期のメガマソは、変拍子・転調などを多用した、聴きづらい難解さと、キャッチーなメロディワークなど、聴きやすいポップさの融合を目指していた印象なのですが、名刺代わりとなる本作は、比較的聴きやすい王道よりの作品。
リーダーの涼平さんが在籍していたアヤビエの最初のシングルが「ロマンサー」だったことから、「ニューロ・マンサー」という神経系亜人性という意味と、「ニュー・ロマンサー」という意味のダブルミーニングだと思われます。
・・・神経系亜人性って何?(ニューロマンサーという響きから逆算して作った造語だと思いますが・・・)
このタイトルセンスから、涼平さんらしさ満載なのですが、「シャリシャリ」といった擬音語などが、「ロマンサー」から転用されていたりと、リンクしている部分も見られ、思わずニヤリとしてしまいますね。
相変わらず、こういう広告代理店顔負けの話題作り・企画力が面白い人です。
さすが、高学歴(笑)
音質については、急いで作った自主制作感がたっぷり。
しかし、それでも、ここまで歌が安定しているのは、ひとえにインザーギさんの歌唱力のたまものでしょう。
歌って踊れるボーカリスト。V系には、いそうでいなかったタイプで、新鮮に映りました。
音がだいぶ埋もれてしまっているのは残念ですが、全体的にポップ感が溢れていること、王道のメロディアス路線は崩れていないこと、ギターソロ途中でのブレイクなど、おっ!?と思わせる仕掛けを施していることなど、なかなか名曲の要素が詰まっている。
ギターフレーズのマンネリ感と音質にさえ目を瞑れば、という前提はありますが、配布モノであることを勘案すれば、十分な出来栄えでしょう。
現在では、ベストアルバムにも収録されているので、誰でも聴ける楽曲になっているのでしょうか。
メジャーに進出したものの、伸び悩んでいる感はありますけれど、頑張ってほしいバンドです。
<過去のメガマソに関するレビュー>