$坂本サトル「日々の営み public」

途中、何度か朝までコースをはさみつつも、朝9時前に起きる生活がどうにか続いている。


さっき朝食を終えて、ラジオを付けてコーヒーを飲んでいたら「君に会いたい」が流れた。
普段の生活の中でリスナーとしてラジオを聴いている時に不意に自分の曲が流れるというのは、何度経験しても慣れることがなく、素直に嬉しい。


この曲は僕が8才の時に亡くなった曾祖母の事を歌ったものだ。
共働きで忙しかった両親に代わって僕を親代わりとなって育ててくれた人だった。
どういうわけか彼女のことを想う時に、笑っていた顔と同じぐらいの割合で怒っていた顔が思い浮かぶ。
その頃の僕は、彼女を怒らせて追いかけられるのが好きだった。
少し腰の曲がった彼女とこたつの周りをグルグルと走り回ったものだ。

「ひ孫が自分をからかって、その子を追いかけ回す」という事が彼女にとってどれほど幸福な時間だったことか。今ならわかるけれど、それでも「もっと笑わせれば良かったなあ」と思う。


全く無防備だった僕に「君に会いたい」はスーッと入り込んできてしまった。
こういう時はもうダメだ。
自分がどんな想いで書いたか良く知っているだけに(当たり前だ)、言葉がいちいち痛いところをついてきて朝から半泣き状態である。

自分の書いた歌詞に自分で半泣き。
他人から見たら気味悪いナルシストだろうな。
おめでたい自己満野郎と笑われるかな。


それでもなんだか良い気分。
書いた時には意識しなかったけれども、この曲、曾祖母に向かって書いているようで実は自分に向けて書いていたんだなあ。


途中でフェードアウトせずに歌詞の最後まで流してくれた番組スタッフにも感謝!

やっぱり早起きっていいもんだ。


「君に会いたい」

最後はいつだって 最後だと気づかない
夏草に風 君に会いたい
胸のウラっかわに 消えずにいるいつも
今の僕を見たら 何て言うのかな

さよならも告げられないまま 会えなくなった懐かしい声
それが愛だと知っていたのに 気付かぬふりで目をそらした
あの時かけるはずだった言葉を 今もここに持ってる
君に会いたい 君に会いたい

変わっていくことを 恐れないって決めた
冬空に月 君に会いたい

想い出を数えて眠れば 暗闇に見えるかすかな光
過去は未来と同じように大切だ
そうだろう?君にききたかった

道に迷い途方に暮れても 今はただ進むしかなくて
誰も振り向いてくれなくても 流した汗が支えるだろう
日々を暮らしていくってことは それだけでどれほど愛しい
君に会いたい 君に会いたい

さよならも告げられないまま 会えなくなった懐かしい声
君ともっと話せば良かった 君をもっと笑わせたかった
旅立った大切な人よ せめて夢の中でいいんだ
君に会いたい 君に会いたい



【お知らせ】
急遽、本日夕方のFM青森の番組に生出演。聴ける方はどうぞ。
*番組名…「IT'S MY RADIO! 」
*放送局…FM青森
*時間…18時頃