プロのつぶやき858「さかもとこーひーの謎」 | 千葉市のスペシャルティコーヒー専門店・さかもとこーひーブログ

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*千葉市中央区のコーヒー豆の店さかもとこーひーです。
*完熟した実を選別収穫した豆を、毎朝ドイツ製プロバット焙煎機で…際立った香り、爽やかな甘さになるよう焙煎して、全国に発送しています。
http://www.sakamotocoffee.com 

2016/07/31


プロのつぶやき858「さかもとこーひーの謎」

*8/13(土)~8/15(月)夏休み頂きます、ご不便おかけします。

梅雨があけて夏の空がやってきました…朝の焙煎が暑いです…焙煎終わったら着替えてひと息いれますが、今年は息子が焙煎機の横に立って、僕は少し距離があるので…いくらか楽になっています。

今週は錦織選手のカナダトロントの試合を毎日観てまして…早めに仮眠して、12時2時3時5時に起きてます。今朝は準決勝でワウリンカに勝ちきりました。1セット目はがっぷり四つでタイブレークで押しきり…2セット目は集中の落ちたワウリンカを押し倒し見事でした。明日決勝も5時からですが…月曜日定休日ですので仕事の時間気にせず応援できます。

去年は勢いのよい関脇が大関横綱にチャレンジしている感じかなと思ってましたが…ここにきて大関の実力になったように感じています…今朝のワウリンカへの勝利でも、エースがバンバン決まったとか勢いで勝ったんじゃなくって、互角の戦いから地力で押し切った印象でした…テニスはボクシングのような階級制で無いので、驚くばかりです!!

そんなこんなで…近所のラーメン屋さんに行って暑いねー!!という話しになったら…坂本さんの店は夏は暇になるんですか~?と聞かれました。

ビーンズショップは夏、特に8月の落ち込みが大きくて…さかもとこーひーが開店したのは8月だったので、翌年の夏、まず6月から暇になり…8月にさらに落ち込み…期待した9月もまだ暇で…これはとんでも無い商売はじめちゃったなぁーと震えたのを今でも思い出すと答えました。

あれから23年…夏に少しは暇になりますが、まぁたいしたこと無くて、8月でもそれほど落ち込みません。ここ数年試飲のこーひーは8月でも温かいこーひーですし…未だにおゆみ野店ではアイスコーヒーのディスプレイしていなくて…お客さんからアイスこーひーは?って聞かれてから説明する感じです…アイスこーひー売る気が無いですね…それでも、アイス用の豆は4つもありますけどね…1つ2つじゃつまらないですから。

現実のご注文も…夏でもアイスこーひーは少ないんです…そうそう「ラテのもと カフェ エクル」はよく売れてますね。

ビーンズショップは普通アイスコーヒーや水出しアイスパックやリキッドアイスコーヒーに力を入れてしっかり売りますが…それでも夏は暇になることが多いんです。

そんな話しすると…納得いかないようですが…まぁ、他に冷たい飲み物たくさんあるし、みなさんそれらを飲んでいるし、エアコンは普及しているし…わざわざアイスコーヒー飲む必要無いんですよね。

ただ、後味余韻が暑苦しいコーヒーでは夏に温かいコーヒー飲む気になりませんし…1年中コーヒーを飲む暮らしの常連さんが多くないといけませんね。さかもとこーひーの常連さんは夏は多少飲む量や頻度が少なくなっても普通にこーひー飲んでる方が多いですね。

そうそう…はじめてのお客さんで色々な自家焙煎店行っている方と話していると…価格の話しになってなんでこんな価格で売れるのか?聞かれることがあります。実際同じようなクオリティの豆使っている店の半分位の価格なんですけどね。

それは、普通お店は仕入れ価格から計算して決めたり…業界の相場から決めたりするからですね。さかもとこーひーは日常的にコーヒー飲む家庭にとって飲みやすい、価値のある価格を考えて…その価格にするにはどうしたら良いかって考えているんです…その違いですね。

さかもとこーひーは「ホームこーひー」を大切にしていますから。

そうそう…「ホームこーひー」と言えば淹れ方もそうなんです。

2度目のお客さんと話していたら…2週間経ってもドリップきれいに膨らんで新鮮ですね、と言われたので…古くてはダメですが素材の質と焙煎が的確かどうかも大きいです、新鮮で美味しいコーヒーと新鮮でも不味いコーヒーの説明して…1週間2週間で飲むよう言っているのはその店の豆の基準ですね、と答えました。

挽き具合や湯温ドリップの注ぎ方名人芸のような説明するのもその店の豆についてなんですが…なんか、コーヒー全般に通じるように説明されると混乱しやすいですよね。

コーヒー業界って、自分の店の豆の説明なのに…なんかコーヒー全般に通じるような話し方するんですよね…保存とか淹れ方とか…昔ならそれでも良かったと思いますが、今これだけ素晴らしい素材が使えるようになったんですから…店毎に焙煎もブレンドも違って…それらに合った保存や淹れ方になっていると思います。

まぁ、素材のクオリティに問題あったり、焙煎やブレンドに問題あると…淹れ方でカバーしないと欠点でてしまうこともありますからね。

さかもとこーひーのお勧めの淹れ方はさかもとこーひーの豆の場合といつも話してます…店主が淹れたコーヒーを飲んで欲しいのと家で楽しんで欲しいの違いです。

さかもとこーひーは専門店だからと、こだわりの淹れ方期待していると…淹れ方はコーヒーメーカーでもドリップでも大丈夫です、お勧めはカフェプレスですけど…細挽き、95℃以上の熱湯、ドリップは蒸らし無しで…う~~ん、分かりやすくしたのが分かりにくいみたいです…豆の段階で専門家として完成度高めて家では手軽になんですけどね。

試飲のこーひー飲まないで豆ばかり見ている人に時々言うのは…コーヒーは見るもので無くて、飲むもんですから…もっと言うと淹れるのを楽しむのでは無くて、香りや味わいを楽しむもの…まだまだ淹れるのを楽しんでいる人が多い感じです…勿論、淹れるのも楽しみなのは分かりますけどね…でも、それって上手に淹れられたかどうかしか楽しめない味わいのコーヒーが多いからかもしれませんね。

試飲こーひーを…やっぱりプロが淹れると美味しいと言われたら…いえいえコーヒーメーカーです…僕がドリップやカフェプレスで淹れるとそう思われるのでコーヒーメーカーで淹れているんです…はじめてのお客さんとのよくある会話です。

自家焙煎店のこだわりの淹れ方は家では難しくて美味しく淹れられないと思う方がいるんですね…さかもとこーひーはホームこーひーを大切にしているので、家で美味しく楽しんでもらえるように素材やら焙煎やらブレンドで完成度高めるようにしてます。

といった…夏の落ち込みや価格や淹れ方が世間の自家焙煎店と違うさかもとこーひーの謎でした…ラーメン屋さんには、夏でも食べたくなる味ってあるでしょうって伝えました…これ書くと又長くなるので、おしまい。

さかもとこーひーは「部屋中にひろがる香りと後味の美味しさ」を大切にしています。