安西水丸先生。 | 日本画家 榊山敬代 オフィシャルブログ 人生こんなもん。Powered by Ameba

安西水丸先生。




街のネオン が

キラキラ と 灯り出す


一昨日 の19時の こと。


場所は 大手町 に そびえ立つ

東京サンケイビル の 7階にて


イラストレーター 安西水丸さま の

トークショーへ 急きょ。

おじゃまさせていただく 機会をいただきました。


安西水丸さま は

村上春樹さんの イラストを担当されていることで

名が知られており

あらゆる雑誌の 表紙など

やさしく あたたかみのある 絵柄は

一度目にしたら 心に残る 不思議な作品が 多いです。


安西先生 ご本人は

スラッとした 背の高い方で

グレーな短髪 に 黒ぶち眼鏡

そして ニコニコおだやかな 表情が 印象的でした。



スライドショー を 交えながら

幼少時代からの 絵日記

携わってきた お仕事の作品の数々

などを 通して

人生を振り返りながらの お話しは

大変興味深く 耳をかたむける時間でした。


美術大学を卒業後

電通のアートディレクターとして就職されますが


…ある日のこと。

迷いなく 退社されます。


そして

27歳のころ。


渡米され 飛び込みで デザインのお仕事に就くのでした。


「わたしは こんなこと言ったら自慢じゃないですけど

 運 が いいんですよね~」


安西先生は 自分は 運がいいこと を

よく 口にされていましたが


そのかたわら…


「ハンバーガーは嫌いですし、ニューヨークは嫌いですし…

・・・芸術家は大キライです…」


また その反面…


「ひとりが大好きなんです。ほっといてくれたほうが嬉しいんです…

・・・お酒はスキですね~… 」


とにかく。

好き と 嫌い

わたしは こうなんですよ~…と


はっきりと 口にされるので

曖昧な空気 は いっさい漂うこと無く

青空のような スカッと したお方なのでした。



運が いい人 とは。


まわりに 依存せず。

自分は どんな人間なのかを 知っているからこそ

自ら 道を 切り開いていく 努力の過程に

運が生まれるのかもしれないと おもわせてくれるのでした。。。



。。。やがて

ニューヨークから 日本に帰国されてからは。


松任谷由実さんと

ジャケットのお仕事をされたそうなのですが


「才能」 に ついて

ユーミンは こう おっしゃっていたそうです。



「好きなことを 仕事にできることが 才能ですね。」



好きなこと を 仕事にすることは

現実では なかなか難しいこともありますが


才能とは


与えられる 天性でもなく。

自らのキモチから

好きなことを見つけていく 意識 なのかもしれません。


好きなことが ある ということは

たのしいですし しあわせなことです。


けれども。

好きなことを 仕事 としていく こととは。

継続と 追求と 努力が 必要です。

そのうえで。

歩む 過程を 苦しくも 楽しめることが

やがて 才能 と 世間では 言われているのかもしれません。


また。

好きなこと が ある ということは

誰もが 才能の持ち主であるといっても 過言ではありません。



安西先生は

どんなに 大変なときでも。


好きなこと を 大切にされていたそうです。


たとえば。

午前は 好きなことに没頭する。

午後は 仕事に集中する。

夜は… お酒。


しっかり と 働くことは 必須条件のうえ


好きな時間 を

自ら つくることを 心がけているそうです。



やはり。

人生は 受身に悲観して諦める よりも


とことん。

自らが 好きだな~ と 思えることが

一日のなかに 数分でも 出会えるように

努力したいものです。


まわりの声から 左右されない。


自分のキモチから イイなぁ~ と

おもえることを 大切にしたいです。



・・・トークショー が 終わり

担当の方のご親切から 安西先生へ

直接 ごあいさつするお時間をいただいたのですが


少し お話しを交わしただけでも


そうですよね!

キモチのおもむくままがイイですよね!


と 前向きなキモチが 更に湧き上がる

迷いの無い 透き通った 空気のお方でした。



今 という 時代。

自由すぎて 何をやったら 楽しい のか

贅沢にも 迷える 時代とも いえますが


とにかく。

迷っている 時間は モッタイナイと いうことのようです。


好きなことが あるならば 好きな時間を たのしみ。

好きなことが 思い出せないならば 幼い頃 好きだったことを 辿ってみたり。

好きなことが ないならば 一日のうちに少しずつ 発見していき。

好きなことを 仕事にしたいならば 向き合い 努力を継続していき。


好きなことを 秘めた人たち が

世の中に うじゃうじゃと

溢れていくといいなぁ…


…そんな

自らのキモチから はじまる時間 を

これからも

たいせつにしたい と 気付かせてくれた ひとコマなのでした。





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