日本画家・榊山敬代 SAKAKiYAMATAKAYO
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2017-02-17 23:13:54

顕教画を試みるとき。

テーマ:作品


2月17日金曜日

きょうの東京ではポカポカと
春一番のお便りが届きました

そして

きのうの2月16日は
日蓮さんの誕生日だなぁ…と
ふと おもいだしまして

昨年 奉納いたしました作品を
少しなつかしくおもいだしていました

作品はコチラ…太陽の如く明らかに

…と いうことで

まだ この作品についての物語を
つづれていなかったこともありまして
今月の土曜日と日曜日は
池上大坊本行寺の本堂にて
作品が公開されていることもありまして

きょうは
作品が生まれるまでの背景のひとコマを
記録しておきたいとおもいます。。

この作品を制作することになりました
はじまりは池上大坊本行寺での個展が
決定した時からのことでした…

毎度 榊山敬代日本画展では
季節や会場や空間に合わせて作品を
制作するスタイルが多いのですが

この度は お寺ということで
いつものポップな感じの日本画展は
ふさわしくないですし…
当初は全く何も浮かんでこなかったのですが

お寺の由来や歴史を調べてゆくうちに
日蓮さんがご入滅された聖地でもあり
行き着く先に 日蓮さんの存在へと
焦点が定められてゆくのでした

…ところが 実家は浄土真宗でして
日蓮さんにまつわるご縁はうすく

日蓮さんはどんなお方だったんだろう…
歴史で名前は見たことがありましたが
そもそもの入口からの出発となるのでした

そのようなわけで
まずはじめに向かいましたのは

日蓮さんがご誕生されました故郷を肌で感じてみたく 目指すは誕生寺と鯛の浦へ
千葉県は安房小湊を訪ねてみました
東京から3時間はかかりましたでしょうか…

駅に着きますとタクシーは一台も通らず…
タクシー会社へ電話してみても
歩いた方が早いですよ…とのご返答に
方向音痴なわたしはひやひやしながら向かいました

目的地までの景色は
崖の上のポニョ のような雰囲気に
BGMはポーニョポーニョポニョ…と
10分程で到着

はじめに 鯛の浦にあります
遊覧船へと飛び乗るのでした

さて この遊覧船への目的は
日蓮さんがご誕生された時の
不思議な伝説が背景にあります

その背景とは 
日蓮さんがご誕生された時
庭先で泉が湧き出し
浜辺には白い蓮の花が咲き乱れ
深海の鯛が岸辺に群れ寄ってくるという
不思議な景色に包まれたとのこと…

それからというもの
この鯛の浦は聖地として
今も多くの方が訪れているそうです

わたしはこの気配を体感するべく
遊覧船を楽しみにしていたのでした

この日の海は真っ青と静かに
青色のじゅうたんをスーッと
走る空気は神聖な雰囲気でした

やがて鯛の聖地へ到着しますと本当に
不思議な光景に釘付けになるのでした

それは 海底から観光船に餌を求めに
海色の鯛の群が一斉に湧き上がってきたのでした

つるんつるんピチピチキラキラと
波になでられる鯛の群は美しく
鯛が運んでくる生々しい磯の香りは
命の源を感じさせてくれるのでした

帰り道…

誕生寺をお参りして
電車にゆられながら

ふと

シャリン…と 鈴のような響きと共に
とある光景が浮かんでくるのでした

その景色のはじまりは
こんな風にはじまるのでした

景色の舞台は鯛の浦の海原
やがて渦巻く海面の中からは
蓮の花が太陽に向かって咲いており
蓮の両側には蓮を見守るように
二つの存在が浮かんでいます
そしてうねる波には鯛の群が泳ぎ
空には お会式桜 といいまして
日蓮さんが亡くなった日に咲いたと云われている桜がすだれのように
シャリン…シャリン…と風になびいている景色が浮かんでくるのでした

そして

この光景で浮かんできたキーワードは
故郷…日蓮さんの人生…供養…安らかに

わたしはとりつかれたように
この景色を手帳に記しながら
下絵づくりへと進むのでした

しかし ただ このイメージを
絵に描くだけでもよいのですが
それだけでは 
単なる絵画におさまるのも腑に落ちず

飾ることでイミを成すような存在へ
挑戦してみたいとおもうのでした

…と ここで

あらためて見直してみましたのが
古来の日本の絵画でした

浮世絵…花鳥画…山水画
水墨画…大和絵…人物画

…などなど

古来からさまざまな
絵画様式がある中で

今から表現する視点は
どれにあてはまるのか
探していましたところ

ふと  目にとまる画法へと導かれるのでした

それは

顕教画 …けんきょうが

顕教とは…密教以外の仏教のこと
他宗を顕教として 絵画としては
密教が伝来する以前の奈良時代における
仏教絵画の系統を受け継ぐもので
仏教説話図 法華経に関するものなど
主に物語的な情景描写が特徴としてみられる…とのこと

限られた時間にて調べてみたところ
顕教画の画風とは出会えず…
時間があるときにあらためて
調べてみたいとおもいますが

今回は自分なりの顕教画ではありますが
そのような視点から試みる作品となるのでした

そのようなわけで
絵のひとつひとつには意味を記して
描かれておりまして 個展では 説明を添えて解説もしておりましたが
 
ある時は 説明しなくても
絵のイミを読み解いてくださる方や
お坊さんとも出逢いまして 
こちらも勉強になる時間でした

ところで この作品を
すべて説明したいところですが
とっ…ても長くなりますので…
きょうは作品が生まれるまでの背景までといたしますが

また どこかの機会に
説明を記しておけたらとおもいます

この作品は わかりやすく観るならば
曼荼羅のように
捉えてくださる方も多かったのですが

わたしの本心の試みとしましては

何十年…何百年先に
こういうことだったのか…!という

今は解き明かされない
真実を記しているのですが
まさか 本行寺の作品として
奉納される流れとなるとは…

やはり イミのある作品として
さらに本行寺の気が作品を育ててくださるように感じています

芸術は真実を記せるなぞなぞのように
そんなふうに作品を観てみるのもたのしいです

さて  この作品の公開は
二月では土曜日 日曜日 
14時〜16時に限りまして

池上大坊本行寺の本堂にて
ご覧いただけます。。

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画像は下絵のひとコマです
鯛の浦の景色と鯛さんの世界にて。。


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