サーチャー必読&要解読。ICOの分類表PDFはここ。 | 情報検索、プロの視点/酒井美里ブログ

サーチャー必読&要解読。ICOの分類表PDFはここ。

昨日は 
「米国特許庁での、ECLA導入とか、
 これから起こる変化が、すんごく気になるので

 今度、米国特許の動向を偵察してきます~ !」

と書きましたが、


今度は、その反対側。
ECLA (欧州特許分類) と、その関連分類 のお話 です。

 

この前から
 「改めて、ECLA勉強しよう!」
 「できれば、ICOも勉強したいし・・・」 と思っていたものの、


ECLA/ICOは、分類表自体を探しにくいのが、悩みの種

Web上では、
 ECLA → Esp@cenet内の分類表をみる。
 ICO → 一切データソースなし。
と言われてます。一般的に。


※ ECLA/ICOの説明はこちら。(情報管理誌の論文です。)
欧州特許分類の理論と活用 国際調和に向かって世界をリードする検索ツール




・・・・あ。それで思い出した!

もうっ、聞いてくださいよーーー! (← えっ?何ごと?)





私、この前、
ICO分類表を見たくて、欧州のサイトを探しまくり、

EPOの掲示板(フォーラム)も、端から読破していたら、
こんな質問が、目に留まったんです。
where can I find ICO-Classification-contents? (K, L, ...T)



「やったぁ!ここなら情報あるかも!?」
と小躍りしたのも束の間・・・



「Questel-Orbitの ECLADEF なら分類載ってるよ?」
  → うう、弊社はユーザーじゃないし・・・sippai;*



「STNのここ↓にあるよ
 http://www.stn-international.de/stndatabases/details/  

  → これ、STN(ドイツ)のトップページにしか繋がらないじゃん!(怒)kachin#*





・・・って感じで、何の手がかりもなし。

私の中では、ECLA/ICO探し、
一旦 「棚上げ」 になっておりました。(泣)


が、

思わぬ所から有力情報が!!キラッ

日本の、化学情報協会の方から、
情報源を教えて頂きました。(感謝!)




やっぱり、ECLA/ICOの分類表は、
ドイツのSTNにあったのですよ・・・

(そういう意味では、EPOフォーラムの投稿、
 あながち間違いではなかったんですね・・・)




では、今日の本題

◆ ECLAとICOの分類表は、ここにありました♪ ・・・というお話。

<はじめにおことわり>

本来、「STNユーザー用」 のリファレンス資料、の位置づけとの事なので、
ここで直接、ダウンロードURLのご紹介はいたしません。


     ( えーーーっ!? punpun#* )


で、この記事では、
非ユーザー含む、一般向け資料をご紹介します。
この資料の中に、ダウンロードURLの記載があります


とはいえ、
現在、資料中のURLは、無効になっているのですが、


URLの法則性が、同じページにちゃんと書かれています。
ちょっと解読すると、すぐわかるはず!


それでは、いきますね。




<ECLAとICOの資料の在処>

まずは
化学技術協会の、こちら↓技術資料のページにアクセスして・・・
http://www.jaici.or.jp/stn/stn_doc_03.html



STN リフレッシュセミナーテキスト、2010年分にある
PDFファイル 「各国特許分類活用法」  を、開いてください。
   ↓


http://www.jaici.or.jp/stn/stn_doc_03.html




ファイル、開けましたか?
PDFファイルは、88ページあります。


 ファイルのページ数で → 62頁目
 (印字されたページ番号では → 52ページ)

にジャンプして・・・





下記画像の箇所を、探してくださいませ。

情報検索、プロの視点/酒井美里ブログ


いくつかURLが書いてあります。
これがECLA分類表/ICO分類表の在処です。


冒頭の説明の繰り返しになりますが、
このURL自体は、現在は無効になっています。

が、何やら「法則性」が書いてありますので・・・
法則に従って、ちょっとURLを変えてみてくださいね♪


※ 万が一、法則性がわからなかった場合も、
  化学情報協会様へのお問い合わせは、ご遠慮ください。
  よろしくお願いします!




<URLの法則を見破ったら>

ブラウザにURLを入力すると、
ただちに、ZIPファイルのダウンロードが始まります。


ECLAが 約8800ページ
ICOが 約5600ページ



です。容量も大きめなので、そのつもりでどうぞ。




あの、発明協会の赤い分類表↓ が
PDFで送られてくるような感じです。
情報検索、プロの視点/酒井美里ブログ-未設定



待望の、ICOファイルの中身は、下記のような感じ。

ただひたすら、分類表で、楽しいファイルではありませんが・・・

情報検索、プロの視点/酒井美里ブログ


でも、「これを使ったら検索できる!」 と思うと、
やっぱり、超・たのしい気分になります♪  ← また病気が出ている・・・



・・・・ちなみに・・・・

商用DBで、ICOデータを含んでいる製品も増えてますし、

ちょっと頭をひねると、
Esp@cenetでICO検索もできちゃいます♪ ←動作確認済。


ICO検索は、
先行資料調査などの場面で、
新たな手段になり得るはず。

ってことで、
近いうちに、Esp@cenetでの検索方法もご紹介します。





◆ECLAおすすめ資料 (日本語・再掲)

欧州特許分類の理論と活用 国際調和に向かって世界をリードする検索ツール
情報管理  Vol. 53 (2010) , No. 5 p.241-255
武藤 晃, 村野 祐子, 鈴木 智香