米国特許情報の動向を探りに。(3/11) | 情報検索、プロの視点/酒井美里ブログ

米国特許情報の動向を探りに。(3/11)

以前からずっと、
「特許分類のハーモナイゼーション」と言われ続けてきました。

日本のFI、Fタームと、
米国特許分類、
それから、欧州特許分類を、

IPCに組み入れて、
世界的統一分類にしましょう、という思想。




で、何年か前に
IPC8版がスタートし、一歩踏み出すかと思いきや、


日本特許庁は、やっぱりFIとFターム使ってるし。
欧州もECLAのままだし!



「ふぅ。統一分類、理想的な響きだけれど、
巨大特許庁が歩み寄るのは、やっぱり難しいのかなー。」


などと、静観を決め込んでいたら、



IPC(国際特許分類)の次は、ECLA生まれのCPC になるかも!? なんて話も
具体的に動きが出ましたし、


 「ちょっっ!FIはどうなるの? ECLAがCPCになっちゃうの!?」
と叫んでいたら (笑)


産業構造審議会・配布資料  のページで、


「日本がリーダーシップを発揮し、
 中国・韓国とも連携して、中韓文献も検索できるような
 国際公共財としての特許分類の構築を目指す」

(出典)
国際知財戦略(Global IP Initiative)~国際的な知的財産のインフラ整備に向けて~  (PDF)

といった資料も公表されました。



共通分類まわりに、具体的な動きが相次いでいるのと、
機械翻訳の処理能力が上がっている背景もあって、
各国特許データの統合が、スピードアップしそうな予感がします。うさ




そんな中、グッドタイミングで、
レクシスネクシスの方から、セミナーのご案内をいただきました。

3月11日の、こちらのセミナーです。
     ↓
知財ソリューション最新情報セミナー
~米国から緊急来日!知財担当責任者がTotalPatent最新情報を解説~



「えー、でも、結局TotalPatentのセミナーでしょ?」

・・・ええ、セミナー本編は、
間違いなく、そうだと思うのですが、


私、セミナーに来日される、
「米国の知財担当責任者」の方に、お会いしたいので、
午後の部 にまぎれ込みます♪


講演者の、Peter J. Vanderheyden氏は、

IBM時代に、Delphionを立ち上げて、
その後、Delphion社を設立された方なのです。



私と同じで、検索歴の長い!?方は、
IBM時代のDelphion、
いつごろの話か、覚えてますか!?




IBM・社内でスタートが1997年で、
Delphion社として、スピンアウトしたのが2000年だったそうですよ。


つまり、講演者のPeterさんは、
長い間、米国特許データベースに携わってこられた方。




米国特許庁は、ECLAの導入決定などもあって、
まさに今、データ的な面が大きく変わる直前なのでは・・・? と思うので、


分類導入に対する、米国での反応とか、
DB周りの動きとか、今後の予測などなど
「いいチャンスなので、ぜひお聞きしなくては!」 と狙ってますきらり☆



・・・ってことで、
私は当然、懇親会狙い(爆)で午後の部参加  いたします。
同日(3/11)で午前の部もあります。



セミナーは、まだ少し残席があるそうです。

年度末であわただしい時期ですが、
今回は午前/午後と、時間帯も選べます
海外特許検索の頻度が高い方は、情報収集にぜひどうぞ♪



※3月1日追記

レクシスネクシス・ジャパンの方から、ご連絡いただきました。

Peterさんのスケジュールとの兼ね合いで、
3/11のセミナー、午後(PM)のみ開講 に変更とのことです。

よろしくお願いいたします。