私のフィールドである広告・映像業界も、
クリエイターに求められるものは、年々変化していると思う。
私がこの業界(CM業界)に入ってきた頃は、
コピーライターという職種は花形であった。
企業や商品の持つ個性やコンセプトを、
短くも力ある文章でまとめあげるには、大変な
才能や訓練を要する。
私も結構コピーを書いてきたが、良いコピーがあれば、商品は本当に売れた。
ところが、近年
コピーライターの活躍のフィールドが減っていると言う。
ひとつには、新聞広告やCFの減少。
もう一つの要因としては、「詩的な広告表現」よりも「直接的な広告表現」の方が、
今の社会では「モノ」が売れる、ということであろう。
『キレイなお肌は好きですか?』よりも『シワ・たるみが一瞬にして消える◯◯!!』
とかね。
つまり、大手広告代理店っぽさよりも「楽天市場」的なコピーの方が、
実際は売れる、ということだ。
こうして、メーカーのマーケティング担当者やwebクリエイターなど、
コピーライター以外の人たちも
こぞってコピーを書くようになったのだ。
「詩的」か「楽天的」かの是非はさておき、
マーケティングの変化とともに、コピーライターも
変化を余儀なくされる、ということである。
このテーマ、また書きますね。