どっこい俺は生きている。

酒井靖之の「俺の生き様」。

酒井監督最新作品
感動の実話ドラマ「おばあちゃんの口紅」
0002 代表を務める映像制作会社
公式HPはこちら【作品公開中】

テーマ:
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「一流になりたければ、一流を知れ」


修行時代、何かの本にそのような事が書いてあり、一流になりたかった自分は、早速行動に移した。

向かった先は、今は閉店してしまったが、当時、フランス料理の最高峰と謳われた「マキシムドパリ」。


若干20歳の自分は、ジャケットを新調し、一人でテーブルに着いた。


一流ホテルで、配膳のバイトをしていたおかげで、テーブルマナーは困らなかったが、ワインのテイスティングがよく分からず、戸惑った。


ウエイターさんは、僕に恥をかかせないよう、上手にリードしてくれたのを覚えている。


料理も雰囲気も、とにかく最高だった。
トイレも本当に綺麗に磨かれていて、一流店の底力を知った。


支払いは5万円くらいだったと記憶している。
とにかくお金がなかった頃なので、会計額を聞いて一瞬戸惑ったが、その分の価値は十分にあった。
大満足だった。


以来、お金を貯めては、足繁く一流店に通った。


その店に入って、自分の目で見て、自分のお金で食べてみなければ、その店の価値は分からない。
名声は、あくまでも人の評価であることも知った。



銀座にある、とある有名な寿司屋。
ここで僕は非常に不愉快な思いをした。

隣に座っていたのは、とある有名な御仁。

その方と僕は、明らかに差別されていた。


その人が職人に話しかけると、不必要な愛想の良さで応答するが、僕が話しかけると、返事ひとつしない。


有名人の常連さんと、若造の一見客じゃあ、しょうがないと言われそうだが、僕は非常に頭にきた。


どんなに有名になろうが、自分はこのようなことはしないと誓ったのもこの時である。

しかも、お寿司は確かに美しく握られているが、味はイマイチなのである。



そのお店と同等の評価を受けている、これまた銀座の有名寿司店。

ここで僕は一流の底力を見る事になる。

最初に、大好きなコハダを注文した。

見たこともない、美しい寿司のかたち。
口に入れてみると、絶妙な締め具合の魚と、これまた絶妙なシャリが見事に調和していて、感激を通り越して、感動すら覚えたほど。


何を注文しても、今まで味わったことのない、まごうことなき最高峰のお寿司がそこにあった。


僕の隣に座っていたのは、いかにも地方からやってきたであろう、若いカップル。
年の頃は、僕と同じくらいだったろう。

お金がなかったのだろう、カップルは、二人で一人前の握りを注文した。


主人は嫌な顔一つせず、笑顔で話しかけながら、寿司を握った。


出てきたお寿司は、二人で分けやすいように、お寿司が丁寧に、半分にカットされていた。

二人は、「美味しい!」を連発して、大満足で帰っていった。


主人は帰り際の二人に「今日は遠くから本当にありがとうございます。是非またお越しください」と言った。


僕は、本当の一流のお店、一流の人格を見た気がした。


僕は考えた。

この主人も、この領域に至るまで、想像もできないほどの過酷な修行時代があっただろう。

若き日、「絶対日本一の寿司職人になる」と誓って、大変な努力をしてきただろう。



そして僕はこの時誓った。

「俺も一流になる。そして、一流の人格も身につけてやる」と。


思えば、一流を知るために、大変な散財をしてきた。

でも、自分に投資してきた分は、しっかり元を取れる。いや、それ以上の財産となって、しっかり自分に返ってくる。



そして、一流を知るための道は、まだまだつづく。







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