現場で沢山の方と深い話しをする事は多くありますが
いつも私が感じるのは
理屈や理論は知性的で良い物だけど
それだけでも足りない、説明できない人の心の領域があるものです。
ある怠け癖のあるB子さんは
自分がどうなのか理屈でも理論でも自分が怠けている事に気がついていて
相談に来られたのですが
その深い心の底には友人でも気がつかない虚無感が大きくある事が視えて
私は、彼女の過去の話しを聞いた
彼女は昔、毎日、毎日、遅くまで残業してストレスフル状態でも
大丈夫、大丈夫だと自分に言い聞かせて仕事に打ち込んできたが
ある日、記憶が上手くできないまで追い込まれていた
やろうとして慣れた仕事でも記憶の混乱と吐き気や眩暈に襲われ
退社を余儀なくする事になるが
その後B子さん自分が死んでも会社は回るし
頑張り、踏ん張りが効かない自分はダメな人間だと想い込むようになったと語る、
彼女の心の器を破壊するまで仕事を詰め込み休まないでいた為に
心が崩壊したのである。
更に彼女を追い詰めたのは友人だったと語る
とにかく頑張れ、やればできる、みんな努力しているじゃないかと言われ彼女は
入院を余儀なくされたのだ
友人もけして悪気があった訳でもなく、自分が体力もあるほうだから他人も頑張れて当り前だと
認識していただけで、悪気がある訳ではないのですが
とどめを刺す言葉になったようで
そんな過去があったのだと語る。
私はB子さんの痛みが何故か理解できて、
こう感じていた、理屈や理論でどうにかできるなら、そもそも自殺者はいない社会になっているハズだろうなと。
遠隔ヒーリングを行うと心の痛みが和らいだようでしたが
少し寄り添うしか出来ない自分もまた限界があるから
難しいなと素直に感じてしまいました。
風至