激動の一年 | 経営に終わりはない

経営に終わりはない

I believe the power of internet.

間もなく2009年になろうとしています。

2008年はサブプライム問題に端を発する未曾有の経済危機、雇用不安など、まさに激動の一年でした。

あのトヨタ自動車が1年に3回も決算予想修正を行い、前期の過去最高益から一転赤字決算予想を出すなど、米国の自動車業界不振のニュースももはや対岸の火事ではないことを改めて実感しました。

私は社内で口を酸っぱくして、①危機感を持つこと、②同時に次のチャンスに向けて仕込をすること、を言い続けてきましたが、まだまだ経済危機の影響が少ないインターネット業界、社内には依然として対岸の火事のように感じている人も多くいます。

先日ある事業責任者から、年明け5日の午前中の戦略会議は議題も少ないでしょうし、皆で初詣に行くので次週にしましょうと連絡があり、私はかなりあきれました。経営メンバーであれば年末年始も次の経営戦略に関して考えておくべきでしょうし、年明けすぐに皆で共有して実行に移していくべきです。

一方で危機感を持って大変な状況を乗り切ることだけに注力していてはダメです。経営メンバークラスの人は次の成長機会を探り、新規事業の立ち上げ、人材育成等、次のチャンスに向けての仕込みもしっかりとしておくべきです。

今起こっていることの原因は、すでにだいぶ前から発生していたこと。サブプライム問題にしてもそうです。たまたま2008年に成果が出た事業でも、それは以前の仕込があったからで、2009年以降の業績に関しては2008年までにどれだけ仕込みができているかが重要です。私自身2008年は比較的成果の出た年であったものの、それは3-4年かけて準備してきた結果であり、例えば2009年の成果は2007年以降にやってきたことの結果になると思っていますし、2010年以降に向けての仕込がどれだけできるかが勝負です。

繰り返しますが、2009年は①危機感を持つこと、②同時に次のチャンスに向けて仕込みをすること、を意識して頑張りたいと思います。

それでは皆様、良いお年を!