派遣法改正法案審議ストップに抗議 抜本修正を求めて(連合通信・隔日版より) | 労働組合ってなにするところ?

労働組合ってなにするところ?

2008年3月から2011年3月まで、労働組合専従として活動しました。
現在は現場に戻って医療労働者の端くれとして働きつつ、労働組合の活動も行なっています。

あまり知られていない労働組合の真の姿(!?)を伝えていきたいと思います。

5月のNPT再検討会議に向けて、「核のない世界を」めざす国際署名へご協力お願いします。オンライン署名が下記URLからできます。4月28日以降は、外務省などを通じてNPT再検討会議に提出します。


http://www.mcp-saitama.or.jp/information/npt.php



「ユニオン」と「労働ニュース」アーカイブ様からの情報です。



http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20100509ddlk14040158000c.html
5/27-28 10-17時 緊急街頭相談会 弁護士相談希望者のみ予約要
横浜駅東口地下街そごう正面入り口前広場
各種相談、労働手帳や労働問題対処ノウハウ集なども無料で配布
問合せ 神奈川県労働センター(045・633・6110)



先週ご紹介しましたように、明日、5月19日は最低賃金引き上げと労働者派遣法抜本改正を求める5・19中央行動 が行なわれます。業務都合がつきましたので、私は12時10分からの厚生労働省前要求行動から参加するつもりです。


この間、労働者派遣法抜本改正を目指して、様々な行動が取り組まれています。先日の「全国青年大集会2010」でも、派遣法抜本改正が重要なアピール項目の一つでした。

しかし、衆院厚生労働委員会での労働者派遣法改正案審議は、4月23日に与党分の質疑が1回行なわれただけで、その後は他の法案の審議が優先され、審議再開のめどが立っていないそうです。

(ニュースソースは「しんぶん赤旗」2010年5月18日付け記事

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2010-05-18/2010051804_02_1.html



このままでは、現政府案の”抜け穴”を塞ぐ修正をするどころか、審議時間切れで改正そのものが先送りされかねません。そこで、労働組合や法律家団体は、労働者派遣法改正案の審議再開と、抜本改正のための修正を求める行動を起こしています。そうした行動についての記事が「連合通信・隔日版」に掲載されていますのでご紹介します。引用部分は青で表記します。



審議ストップに抗議  労働者派遣法改正案  抜本修正求め、労組、法律家ら

連合通信・隔日版  2010年5月13日付  No.8322  p2~3


 労働者派遣法改正案の審議が四月に一度行われて以来ストップしている。「抜け穴だらけ」と言われる同法案の修正どころか、成立さえ危ぶまれる状況だ。この問題をめぐって五月十一日、国会周辺で、労組や法律家らによる行動が展開された。


  「審議を行え」


 全労連や全労協、全国ユニオンなどでつくる「労働者派遣法の抜本改正をめざす共同行動」は、厚生労働委員会での審議が中断している衆院議員会館前で、約七十人が抗議行動を展開。「派遣切り」に遭った当事者らが審議を行うよう訴えた。

 部品工場で十三年間働いた末に雇い止めされた元派遣労働者の男性は、「派遣は損な働き方。どんなに頑張っても簡単に首を切られてしまう。こんな働かせ方はやめてほしい」。派遣ユニオンの関根秀一郎書記長は「このままでは審議もなく会期末を迎えることになりかねない。派遣労働者が苦しんでいる現状を放置していいのか。一刻も早く抜本改正するための審議を行ってほしい」と訴えた。

 衆院の構成労働委員会では、審議の日程が決まっていない。運営のあり方に自民党が反発しているためといわれる。

 同委員会の自民党の理事は二人で、うち一人は前厚労副大臣の大村秀章氏。同氏は一月に行われた派遣業界団体の会合で、「(派遣法改正案は)迎撃する。必ず撃ち落とす」と発言している。


  「政府案では救われない」


 言論弾圧事件や、えん罪事件、労働事件などを支援する自由法曹団(菊池紘団長・約千九百人)は、「政府案では救われない」として抜本改正を求めるデモ行進と院内集会を行った。全労連傘下の組合員らも参加し、総勢二百五十人が国会前で抜本改正を求めるシュプレヒコールをあげた。

 自由法曹団がデモ行進を行うのは、予防拘禁法の反対を訴えた〇六年以来だという。全国から約百二十人の弁護士が駆け付けた。


(中略)


 同団は、特定の派遣先グループに五割以上の人員を派遣することを「専ら派遣」として禁止することや、専門二十六業務派遣に対する直接申し込み義務を撤廃しないこと、製造業派遣の全面禁止、通訳など専門性の高い業務を除く登録型派遣の禁止-などを求めている。



派遣法をめぐっては、”抜け穴”の一つである専門26業務を見直すとしながら、実際には更に専門業務の拡大が進められようとしていることが懸念されています。

具体的には、「これでいいのか 日本の医療」討論集会報告その3 でご紹介したような、医療分野への派遣の解禁です。チーム医療を阻害する医療現場への派遣は、医療の安全を守るためには許可できないとされてきたものです。専門性が高い業種ならば全て派遣を解禁して構わないという安易な発想に対しては、現場から反論の声を上げていかなければならないと思います。


このように問題山積の労働者派遣法改正案は十分審議を尽くすべきであり、時間切れで何の改善もされないままにすることは許されないということを、国会議員の皆さんには自覚していただかなければならないと思います。


と言う訳で、明日は中央行動がんばってきます。



こちらもよろしくお願いします。8月31日から福岡高裁で控訴審が始まりました。


緊急報告「爪ケアを考える北九州の会」からのアピール

http://ameblo.jp/sai-mido/entry-10310539150.html



12月18日、第2回公判が行なわれました。「ユニオン」と「労働ニュース」アーカイブ様から新聞記事をご紹介していただきました。


毎日新聞の記事

http://fukuokaunion.blog7.fc2.com/blog-entry-5054.html


朝日新聞の記事

http://fukuokaunion.blog7.fc2.com/blog-entry-5058.html