【書籍】特許調査の知識と活用ノウハウ | 特許翻訳 A to Z

特許翻訳 A to Z

1992年5月から、フリーランスで特許翻訳者をしています。

   「雰囲気」調べは休憩にして、書籍紹介です。

弁理士2名が共著で執筆しており、先願や新規性、進歩性といった法律的な話から侵害調査に至るまで、法律的な色の濃い内容になっています。

翻訳者にとっては、「キーワード選定のコツ」「キーワードの検討について」「審査情報の利用」あたりが、特に役に立つかもしれません。

弁理士の目線から書かれていることもあり、多くの翻訳者がおそらく普段しているであろうよりも網羅的に情報を取得するヒントがちりばめられています。

具体的には、複数の概念からなるキーワードを論理積にする方法、表現の揺れへの対応、類語や同義語、特許特有の用語、単位や化合物名のバリエーション、助詞の使用、否定表現など。
商用データベースも説明されてはいますが、基本的には、J-PlatPatで活用できます。

ここにある考え方が身につけば、公報だけでなく、論文データベースをはじめとする他の検索でも応用できるでしょう。
 

東智朗・尼崎浩史 著
『できるサーチャーになるための 特許調査の知識と活用ノウハウ』
 ISBN 978-4-274-21834-7 オーム社 (2015年11月) 

目次

第1章 法律・制度に関する知識
1-1 先願
1-2 拡大された範囲の先願
1-3 新規性
1-4 進歩性
1-5 基準日の例外
1-6 無効審判・異議申し立て
1-7 情報提供制度


第2章 特許調査の種類と考え方
2-1 特許調査の種類
2-2 調査範囲期間について
2-3 調査観点の設定について
2-4 まとめ


第3章 特許分類について
3-1 特許分類とは
3-2 特許分類とキーワードの関係について
3-3 特許分類の種類について
3-4 FI
3-5 ファセットについて
3-6 Fターム

第4章 特許分類検索について
4-1 JPPの特許分類検索
4-2 パテントマップガイダンスについて
4-3 どの特許分類を使うか
4-4 特許分類検索の実例


第5章 キーワード検索について
5-1 キーワード検索の特徴
5-2 特許・実用新案テキスト検索機能
5-3 キーワード選定のコツ
5-4 検索範囲について
5-5 キーワードと特許分類の演算


第6章 J-PlatPatの機能について
6-1 公報テキスト検索
6-2 経過情報
6-3 審査書類情報照会


第7章 調査の流れ・実務的知識


第8章 演習


第9章 商用データベースに関する知識
9-1 商用データベースの種類
9-2 商用データベースでできないこと
9-3 商用データベースの機能


第10章 侵害調査
10-1 実施行為の特定
10-2 侵害調査の対象から除外できる行為
10-3 調査対象の優先順位
10-4 権利侵害に対する救済
10-5 調査期間
10-6 調査対象文献
10-7 発明と実施行為との対比
10-8 侵害調査のタイミング
10-9 侵害調査の仮想事例

第11章 応用知識・TIPS
11-1 キーワードの検討について
11-2 特許分類について
11-3 請求項の解釈について
11-4 スクリーニング
11-5 審査情報の利用

 

 

 

 


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